三猫OnLine 三猫ヘッドライン[2004年03月]

mi-neko HeadLine//三猫ヘッドライン//
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2004年03月30日
【ロボ】 テムザックのレスキューロボ「援竜」誕生。
【天文】 かつて、火星に海があった。
【電脳】 大流行、NetSky.qワーム
【生物】 意義あり! 卵子打ち止め説
【電脳】 Python的文法のプロトタイプベース オブジェクト指向言語 Prothon リリース
2004年03月17日
【天文】 太陽系10番目の惑星..にならかなった、セドナ発見。
【写真】 文月涼さん、復活。
【秋葉】 ASOBITCITYお引越しでピンチのラオックス書籍フロア。
【鍵盤】 日経バイトでキーボードの記事。
2004年03月10日
【天文】 嘘のように美しい天体。
【医療】 珈琲は総合健康食。
【天文】 もっとも遠い銀河発見。宇宙の「最初の」銀河像。
2004年03月05日
【天文】 火星の夕焼けは青かった。
【天文】 昔の火星は「水の星」。
【技術】 厚さが変わる流体レンズの開発に成功。
2004年03月02日
【生物】 体重900kgの豚、運動不足で死亡。
【社会】 続く株式会社ウェディングの言論検閲、今度は掲示板管理者を提訴。
【電脳】 タカラ、IPv6を使ったIP糸電話を発表。
【環境】 林野庁、森の「癒し効果」をこれから解明します。
【技術】 360°からみれる立体ディスプレイ。
【ロボ】 FOMAでコントロールする個人向け二足歩行ロボット。
【技術】 ついに市販される量子暗号システム。

2004年03月30日

【ロボ】テムザックのレスキューロボ「援竜」誕生。

テムザックは、大型レスキューロボット「T-52 援竜」を、 独立行政法人消防研究所内で正式発表しました。

この援竜は、ガンタンクかゲッター3かといった概観で、全高は3.45m、 駆動系に油圧シリンダー方式を採用し 32馬力のディーゼルエンジンにより発電、駆動します。 (ああっ、ロボットものっぽい説明が現実のニュースでも出来るようになるなんて!)

操縦者が乗り込んで直接操縦するほか、危険地帯などでは遠隔操縦も可能だそうで、 ひとことで言っちゃえばレイバーですね。 ちなみに消防研究所ということで、用途はレスキューを想定しているとのこと。 (「レスキューロボット運転免許」がいるそうですよっ! ん〜、21世紀って感じですね♪)

せっかく「工事車両っぽい概観」「"えんりゅう"という名前」と揃っているんですから、 ぜひぜひ青い同型機とシンメトリカル・ドッキングして欲しいと思います。 (でもこの援竜、色からすると風竜なのよね・・・)

今後、北九州消防局などと協力して実証テストを実施し、2004年中に実用機の開発を目指すとのこと。 「それでこそ勇者だ!」といわれるように頑張ってください。

【天文】かつて、火星に海があった。

NASAは、火星探査車オポチュニティーの探査の結果、火星には海が存在していたと発表しました。

ということで、生命の生まれる条件を満たしていたこと、 火星の極冠には、永久凍土のような形で大量の水が存在することなど、 にわかに「テラ・フォーミング」が現実味を帯びてきた火星ですが、 詳しいことはいろんなところで紹介されているので 既にご存知かと思います。

もうひとつ面白いことは、オポチュニティーの着陸地点は、 実はかつての波打ち際だったそうです。

猫は、水の痕跡を求めて宇宙という海原を旅した ボトルメールのような探査車の着陸地点が、 かつての海岸というのは、とてもロマンチックだわ・・ と、意味もなく嬉しくなってしまいます。

【電脳】大流行、NetSky.qワーム

ウイルス作者同士の罵り合い用のメッセンジャーとして使われ、大量の亜種を氾濫させたことで記憶に新しい NetSkyワームですが、新たな亜種NetSky.qが猛威を振るっています。

このウイルスは、PIF、ZIP、EXE形式などのファイルを添付した電子メールを通じて感染し、 「Mail Delivery failure」などのメール配送エラー通知を装っています。 基本的に添付ファイルを実行しなければ感染しないのですが、 パッチを当てていない古いウインドウズですと セキュリティホールMS01-020を 利用して本文を開くだけで感染するので注意が必要です。

このウイルスに感染すると午前5時11分に警告音を鳴らしたり、 4/8〜11日にDoS攻撃を仕掛けるそうで、なかなか厄介なワームみたいです。

というわけで、なんだか「いつもの大流行」っぽいんですが、 三猫さんち的には空前の大流行です。 もうメールボックスも凄いことになっていて、直ぐにウイルスメールでパンパンになってしまいます。 はっきりいって過去最強の頻度で、昨日の夜は5分に1通の割合でバンバン送られてました。 た、たすけて〜(TT)

前にも言いましたがこれはもう「日本語の壁」でガードするしかなく、 いろいろ大変だと思いますがこれを気にメールデーモンのメッセージも日本語化してほしいにゃあ(日本語併記にしてほしいにゃあ) と切に願ってしまいます。

【生物】意義あり! 卵子打ち止め説

ヒトが生涯に作り出すことが出来る卵の数は限られている ――そんな50年以上信じられてきた学説に「待った」です。

ハーバード大学医学系大学院のJonathan Tillyさんらの研究チームは、 哺乳類の卵巣が一生の間を通じて新しい卵子を作り出していることを示す研究を発表しました。

今まで生涯に作られる卵子の数は ヒトが生まれる前に作られた未成熟卵の数で、 これが打ち止めになると閉経されるといわれていました。

ところが今回の研究では卵巣内に幹細胞があり、これが未成熟卵、ひいては卵を作り出しているのではと考え、 マウスの卵巣内の幹細胞の活性を薬で失わせたところ、 3週間で卵巣内の未成熟卵の95%までが消滅したそうです。 これは幹細胞から未成熟卵が分化し補充されていたことを示します。

これがヒトでも同じことかはまだ解っていませんが、 もしそうだった場合、 若くて元気な卵巣幹細胞を冷凍保存し、年をとってからそれを再移植して新しい卵の形成に使うなど、 生涯を通じて子供を生めるような医療が実現できるかもしれません。

いいことなのか、悪いことなのかはちょっと微妙なニュースでした。

【電脳】Python的文法のプロトタイプベース オブジェクト指向言語 Prothon リリース

プロトタイプベースのオブジェクト指向言語「Prothon(ぷろたん..と読むらしいです)」のプレ・アルファ・バージョンが発表されました。

Prothonは、Python似の構文を持つ プロトタイプベースのOOPLです。 猫もまだ触っていないので詳しいことは良くわからないのですが、 とりあえずプロトタイプベースというのが興味を誘います。

現在OOPLのアプローチとしては、SmallTalkに始まりC++で多少歪められた「クラスベース」な オブジェクト指向が全盛ですが、 「オブジェクトにクラスはいらないんじゃない?」というアプローチの プロトタイプベースなアプローチもあります。

プロトタイプベースのOOPLは「クラスなんかいらないじゃん」を合言葉に、 クラスの代わりにプロトタイプチェーンと呼ばれる委譲機構を備え あるオブジェクトが別のオブジェクトを作る際の雛形になるようなメタファを モットーとするかなり動的な発想のOOPLです。(・・なぁんて書くと怒られちゃうかしら)

現在もっとも普及しているプロトタイプベースOOPLは JavaScriptで(でももう直ぐクラスが導入されてしまう・・なんで(TT) )、 またRubyなんかはクラスベースであるものの、オブジェクトに動的にメンバが追加できるようなプロトタイプ的な工夫をしていたりと、 静的でガッチガチなC++ / Java / C# 陣営の一歩先を行くイメージが、学習意欲を誘います。

名前もかわいらしいProthonですが、果たしてどれくらい普及するのでしょうか・・。

2004年03月17日

【天文】太陽系10番目の惑星..にならかなった、セドナ発見。

米カルフォルニア大学らの研究グループは、太陽系10番目の惑星..になれなかったけれど、とても惜しい小惑星「2003 VB12」を発見しました。 これは、冥王星の3倍ほど遠いところで、現在見つかっている中では太陽系最遠です。

この小惑星はセドナ(Sedna)と名づけられ、直径は1,700km程度と冥王星の3/4の大きさ。 これは1930年に発見された冥王星以来で最大の天体です。 セドナは非常につぶれた楕円軌道を描いて太陽を10,500年かけて周回していて、 最遠時には太陽から1300億kmも離れます。

残念ながらその大きさが今一歩及ばず(冥王星ですら、実は惑星かどうかは怪しいサイズ) 「小惑星」に分類されましたが、もし発見されたのが10年前だったら、 それでも「セーラーセドナ」なるものが出現してたと思われるだけにとても残念です。

ちなみにこのセドナはイヌイットの海の女神にちなんで名付けられたとのことですので、 もし惑星になったら日本語表記は「海女王星(かいじょおうせい・あまおうせい)」だったのかしらん。 (一つだけそのままカタカナというのは切ないよね。) でも、このセドナ、海関連の名をつけられながら、真っ赤な色した星なんだそうで、なんだかテキトーに名前を付けたような気がしてなりません。 いよいよ天体に神話性がなくなってきたにゃあ、とちょっと寂しく思います。

【写真】文月涼さん、復活。

ソフトバンクと袂を分かち、ライターなのに記事をぜんぜん書けなかった デジカメ名物ライターの文月さんがようやく雑誌に復活です。

文月さんが記事を書く雑誌はASAHIパソコンで、 まずは本日発売号で特集を、4月半ばから連載を開始するそうです。

文月さんは、技術的考察を交えた辛口批評で有名なデジカメライターで、 これまでも「17年新型デジカメを選ぶ」みたいな特集で、「一つもお勧めできない」などと 書いてしまうようなライター。 特に微小画素問題に対し初めて公に警鐘を鳴らした人物として、猫は氏のレビューを高く評価しています。

デジカメの画素数は画質の絶対的な指標にならず、 かえって画素数を上げたがために画素自体が小さくなりすぎ画質が劣化したりもするのですが、 ここら辺は「セールス上の問題」「ユーザの誤解」から、 画質が下がると解っていても高画素のデジカメが作られる始末。 こういった解りやすくも間違った指標には CPUのクロック周波数がありますが、 これもインテルがモデルナンバー性を導入することで、 ようやく正常な方向に向かおうとしています。

200万画素機が500万画素機を上回る画質であることもある、 ――そんな当たり前のことを叫んでくれるのは、残念ながら文月さんしか居ないわけで、 「今後、Webサイトに活動の場を移す」といいつつも、一個もまともなレビューがアップされない状況に、 猫はとても不安を覚えていました。(だって、他に情報源がないんですもの!!)

そんな最中の雑誌復活ですから、猫はようやく一安心。 文月さんの連載がなくなってから買わなくなったPC USERの代わりに 猫はASAHIパソコンを買うことになるのかしらん。

【秋葉】ASOBITCITYお引越しでピンチのラオックス書籍フロア。

た、助けてください!

ビルのオーナーの都合で立ち退きすることになったラオックスのゲーム・ホビーショップ 秋葉原ASOBITCITYですが、 分散移転することになりました。 ここまでは良いのですが、これにより一時はBOOKにまでになっていた ラオックスのBOOKフロアが大ピンチです。

ASOBITCITYは4つに分散して移転することになります。 そのうち一つが、ザ・コンピュータMAC館なのですが、 MAC館はどうなるかというと、ザ・コンピュータ館の6階に収まるそうです。 で、今ザ・コンピュータ館の6階は BOOK館から引き上げてきたBOOKフロアになっているわけd、え トコロテン式に押し出されちゃったBOOKフロアは3階PCソフトフロアの一部になるとのこと。

ラオックスBOOK館は猫が愛用する技術書籍の購入場所だったのですが、 フロア化して本にユトリがないギリギリいっぱいの状態になってしまっていましたが、 それでも かなりの品揃えを誇っており、猫は愛用してきました。

今回ついに、「フロア」から「コーナ」に格下げとなるのですが、 もうこの規模では、他のおまけPC書籍コーナと同じ品揃えしか期待できないとおもいます。 猫的にとても依存度の高いショップだっただけに、 結構ピンチです。ど、どうしましょ。

【鍵盤】日経バイトでキーボードの記事。

猫だってたまには雑誌記事を拾い上げて紹介しちゃいます。

現在発売中の日経バイト2004年3月号で、キーボードの歴史を扱った特集「八幡勇一の「キーボード論」」が掲載されています。 この記事を書かれた八幡勇一さんはHappyHackingKeyboardの開発に携わっていたそうで なかなか楽しめる記事になっています。

特集は全・後編の2号連載になっていて、今号では「【前編】キー配列に凝縮されたコンピュータの歴史」と銘打って、 タイプライタ→テレタイプという歴史を追ってキーボード配列の歴史的背景を追求するというもの。 猫的にはQwerty配列が「バーが絡まないため」という理由で・・なんてくだりには、 バーが絡む説は本当?という話も有名ですので触れて欲しかったのよね。 と、えらそうな事をコメントしておきながら、 日本語キーボードの記号配置が実は由緒正しいものだと初めて知ったあたり、猫は全然勉強が足りないのよね、と痛感。・・勉強になりました。 ああ、「8,9の上の(,)」も、「2の上の"」も由緒正しい配置だったのねっ!

キーボードの配列の歴史に興味をもったならついでに日本語配列も・・というわけで、 JISキー配列の不規則配列の謎を解くもお勧めです。 (1章〜5章は飛ばして「6.今のJISキー配列は誰がいつ、つくったか?」から読むといいかも) 日本語キーボードってこういうことだったのね、と関心しきりなこと請合いです。

そんなこんなで、鍵盤ファンは目を通しておくとちょっとだけ幸せになれるかもしれない 本記事ですが、日経バイトは扱っている本屋さんが少ないのがつらいところ。立ち読みは難しいかも。

2004年03月10日

【天文】嘘のように美しい天体。

まずは写真を見てください。これは絵じゃなくってホントの天体写真なんです。

これはNASAのハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、一角獣座の特異変光星 V838 Monと、 それを取り巻くハローです。

V838 Monは 2002年1月頃に アウトバーストが観測されてから、 その周辺に星雲状の天体が観測されるようになりました。(参考) 超新星爆発とも似ているのですが、 その真っ赤な色は特徴的で類のないものだそうです。

現在はこの時の光が渦巻くチリやガスに反射する「光のエコー」な状態だそうで、 この美しい光景は2010年くらいまでの限定品だそうです。

大きな画像は 画像で見る天文・宇宙・NASA情報で 見ることが出来ます。壁紙などにおすすめですよ♪

【医療】珈琲は総合健康食。

予想外に珈琲というものは健康によろしいようです。

イタリアのTrombetti博士がコーヒーを飲むと健康になるという科学的証拠を発見したそうです。

何でも珈琲に含まれるのタンニンと抗酸化物質は、 心臓や動脈関係の病気を防ぎ、頭痛を和らげ、 肝臓でも肝硬変や胆石ができるのを予防するそうです。 また、珈琲のカフェインは喘息の発作を防ぎ、心臓の血流を良くするそうです。

反面、飲み過ぎるとナーバスになる、鼓動が早くなる、手に震えをきたすなどの 副作用があり、妊娠中の方や心臓病の方、胃潰瘍の方は飲まない方がよいそうです。

というわけで、珈琲ばっかり飲んでるプログラマには朗報ですが、 一日に3、4杯迄が適量だそうで、またミルクとのカクテルも健康によろしく、 これら効果は濃ければ濃いほどよく発揮されるそうです。

なんだか特定保健用食品みたいな感じになっちゃいますが、 健康のため、珈琲は用法・用量を守ってお飲みください。

【天文】もっとも遠い銀河発見。宇宙の「最初の」銀河像。

ヨーロッパ南天天文台(ESO)のVLT(The Very Large Telescope)が、もっとも遠い銀河の記録を更新したかもです。

今回発見された銀河はAbell 1835 IR1916と名づけられ、 推定距離は132.3億光年とのこと。 これまでの記録が130億光年ですから、見事記録更新したことになります。

宇宙は膨張しているので、遠くの銀河ほど高速で地球から離れていっていることになります。 光も波なのでドップラー効果のようなことが起き、遠ざかるものから出る光は 赤の方に偏ります。これを赤方偏移パラメータといってこれの 大きさで地球からの距離がわかります。 で、この銀河の赤方偏移パラメータはz=10。これまでの記録はZ=6.6でしたので、 大幅に記録更新です。

今回の記録更新の秘訣は銀河団による重力レンズ効果で、 この増幅効果のおかげで発見することが出来たそうな。

光は時間を持って旅をしていくので、遠方の銀河はそれだけ過去の宇宙の姿を 見せてくれます。 この銀河は質量が太陽の1000万倍しかない小銀河であり、 また星形成の段階に入っているそうです。 こういった銀河が合体して今見るような巨大銀河がつくられ星々が光り輝きはじめます。

つまり、星に満ち満ちた宇宙の最初の一歩。そういった時代のものなんだそうです。

2004年03月05日

【天文】火星の夕焼けは青かった。

火星。SFファンなら大好きな星かと思いますが、 SF描写に影響を及ぼす素敵な現象が発見されました。

NASAの火星探査車オポチュニティーは、空を青く染めながら日没する 火星の夕焼けを撮影しました。

新井素子さんの小説「そして、星へ行く船」で火星の夜明けについての描写があります。 それはとても素敵な描写で、そして残念ながら「青い夜明け」ではなかったのですが、 「青い夜明け」がとても似合うシーンでした。 で、いったいどんな夜明けだったのかというは、ぜひぜひ「星へ行く船」シリーズを 読んで欲しいので秘密にしちゃいます。

ヒトは宇宙に飛び出すことで、いったいどれくらい素敵なものに出会えるのでしょうか?

【天文】昔の火星は「水の星」。

猫的には「夜明けが青かった」のほうが大ニュースに感じるのですが、 こちらもとても大ニュースです。

NASAの火星探査車オポチュニティーは、 火星のメリディアーニ平原に大量の水の痕跡を示す有力な証拠を発見しました。 「有力な証拠って具体的には何よ?」というのは元記事を読んでいただきたいのですが、 水に満ち満ちている環境であったことはほぼ確実のようです。

これで、火星はかつて「水の星」であったことはほぼ確実になり、 もしかしたら、かつて豊富な生物に満ち満ちていたかもと想像させられます。

そうなると、それらの生命は水を失うと同時に滅びてしまったわけですが、 もしこのとき知的生命体がいたならば、 生命に厳しくなっていく母星を前に隣の兄弟星への引越しを選択したと思います。 そして、自分たちが火星から来たということを忘れるくらい気の遠い歳月が経っているわけです。

というわけで、きっと火星人はあなたの隣に・・・。

【技術】厚さが変わる流体レンズの開発に成功。

ついに実用化されましたか!

オランダのRoyal Philips Electronicsは、 界面の形状を自由に焦点距離を変えることができる「FluidFocusレンズ」を開発しました。

この仕組みを簡単に説明すると、まず屈折率の異なり、決して交わらない2種類の流体(つまり、水と油ですね)を 短いチューブ状の容器に封入します。 この水の方が導体で、油のほうが絶縁体になっていて、 直流電圧を加えることで表面張力が変化して境界面の形状が変わる仕組み。

基本的に「レンズの厚みを換えてフォーカスを移動する」のは人間の目と同じ仕組みなのです。 猫は光学は素人ですが、 この仕組みを用いるとレンズ側で「収差」を除去するのはとても難しい(というか無理)なことが想像され、 たとえば球面収差対策として 眼球の網膜が球面であったりするようにCCDを湾曲させなければ成らないのでは?ですとか、 人間の脳のように、得た光学情報をもとに収差を補正する仕組みが必要になるんじゃないかしら?と 思ってしまいます。ホントのところはどうなのでしょうか?

とりあえず、小さいこと、フォーカスが早いこと、安くできることを要求される分野である、 ケータイのカメラや、光学ドライブのピックアップレンズなどをターゲットに しているようです。

>>PC WEB

2004年03月02日

【生物】体重900kgの豚、運動不足で死亡。

一体なにから突っ込んでよいのやら。

「運動不足」「太る」「豚」「動けなくなる」「死亡」といったキーワードが 可笑しさと悲しさのなんともいえないミックスジュースなのですが、 とり合えずどんなニュースかというと、 国北東部、遼寧省の農場で中国史上最大の体長2.5m、体重900kg胴回り2.2mの 豚が死亡したそうです。原因は運動不足とのこと。

専門家の「大きく育ち過ぎて動き回ることが出来なくなったのだろう」という コメントも悲壮感と間抜けさが漂います。

【社会】続く株式会社ウェディングの言論検閲、今度は掲示板管理者を提訴。

悪徳商法と疑われる宝石販売業「株式会社ウェディング」ですが、 同社の「悪徳さ」を解説したサイト 悪徳商法?マニアックスをGoogleからから締め出させたり、 はてなダイアリーに圧力をかけ「悪徳さ」を解説する日記の削除させた疑いに続いて、 今度は発言の削除要求に応じなかった掲示板の管理者を訴えるという行動に及びました。

/.-JPによると 同社は「匿名掲示板(仮)」の管理人に対し、 名誉毀損な発言の削除要求を無視された挙句、削除要求などの文書をWeb上で公開されたことによって、 名誉毀損・信用毀損の被害をうけたので損害賠償6千万円と掲示板からの発言削除を求めて提訴したとのこと。

この会社の商売がアクドイかどうかは 猫はノーコメントとしますが、 検索エンジン、blogサービス、掲示板サービスといった 言論母体を「名誉毀損」という名目で封殺するやり方は まさに「悪徳」。 猫は同社のやりように怒りを覚えるとともに、 Web上での言論の自由はまさに薄氷の上に成り立ってるのねと、 その危さをまざまざと実感してしまいます。

また、こんなページを見ると 裏になにかあったのでは?と疑ってしまいたくなるような同社のWeb上での行動は 本当に同社にとってプラスなのかしらと思ってしまうのですが、 うみゅう・・。

既に「悪徳商法?マニアックス」とウェディングは臨戦態勢にあり、 このままいくと訴訟に発展すると思われます。 猫としては「名誉毀損」なぞよりも、言論の自由を保障するために、 Webの発言基盤への圧力を違法とする判例が出て欲しいと切に願います。

【電脳】タカラ、IPv6を使ったIP糸電話を発表。

ちょっと古いネタなのですが、 タカラはIPv6を使い、たった一台にしかかけられない IP電話を発表しました。 コンセプトは「糸電話」だそうで、その名も「IP糸テレフォン」です。

IPv6は、現行のIPv4の32bitのIPアドレスが枯渇していることを受け、 IPアドレスを128bitにするのと同時に、結構たまってきたIPの問題点も一掃しちゃえっ、 といった規格なのですが、 現状でもNATなんかで一つのIPアドレスをみんなで使いまわしたりでアドレスを 上手に使ってあげる仕組みが整っているため、 アドレス枯渇問題はなんとな〜く このままでも良いんじゃないかしらと 思っていました。

でも、世界中のいろんな機器にたった一つのIPアドレスを振れる仕組みじゃないと このIP糸テレフォンは実現できないわけで、 実は猫は今回初めて「IPv6っていいなぁ」と思いました。

既に開発は終わっていて、あとは主要プロバイダのIPv6対応待ちとのこと。 出たら欲しいけど、もう一台は誰に渡そう?

【環境】林野庁、森の「癒し効果」をこれから解明します。

林野庁は、森林のもつ「癒し効果を」科学的に解明し、 その癒し手法を確立するとともに、ゆくゆくは「森林療法資格」なども作り上げ 一大森林療法ジャンルを築きあげるぞっ! と宣言しました。

まずは森林の持つ癒しの力を 一卵性双生児を被験者とした 比較実験で「生理的・心理的効果」を医学的に実証し、どんな樹木の森でどのような運動を、どれくらいしたらいいかといった「森林療法」を確立させます。

それに基づき、 自然療法を体験できる道を「セラピーロード(森林療法道)」として整備したり 森林療法を「森林療法資格」なども作り上げ、 森林療養効果のある「森林療法関連商品」を民間企業と開発。 この3月には医療関係者や大学教授らでつくる「森林セラピー研究会」も発足するという、 なんとも「公共事業ちっく」な一大ムーブメントを起こそうともくろんでいる模様。

森林医療を立ち上げようとすることは決して悪いことじゃないのですが、 それよりもビックリしたのはまだ 森林の癒し効果は 解明されていないということ。

記事曰く、 「ストレスの多い現代社会で、森林浴など森の癒やし効果が注目されているが、森林が人間に及ぼす影響について、医学的な解明はほとんど進んでこなかった。」 と言うことですが・・・えっ??、なんだか巷には 森のマイナスイオンがどうのとか、アロマセラピーがどうのとかいう いかにも「森の"癒しの元"が組み込まれてるから癒されますよ」アイテム がいっぱい売っているのですが・・・。

更に「さまざまな関連商品の研究・開発を企業とともに進める」とのことですが、 もう既に普通に売ってません?? ・・・なんだか猫は狐に抓まれた気分でいっぱいです。

【技術】360°からみれる立体ディスプレイ。

日立は空中に浮かんだ立体映像を360度どこからでも見ることができる ホログラムじゃないディスプレイを開発したそうです。

ホログラムじゃないなら、どんな方式かしらと思ったら、意外に力技で、 回転する板状のディスプレイに、 周りをぐるりと囲む24枚の平面鏡から各角度から見た映像を投影しているだけなのです。

ようするに立体に見えるのは ゲーム「グランディア」などでお馴染み(というか、例が古い?(^^;) )の ビルボード方式の3Dのようなトリックなのですが、 お値段が安そうなのと、やっぱり立体はすごいということ、 そしてホログラムが干渉縞を作ったりしなくては成らないなど、 ちょっとリアルタイム配信には向かないのに対し、これは単に24方向から 絵をとればいいので、リアルタイムでもぜんぜん問題がないという大きなメリットもあるそうです。

ただ猫的には「実体とおもって手を触れたら通り抜けてしまった」なぁんてのを やりたいのですが、この方式だと手がスクリーンにぶつかってアイタタタなんていう 間抜けなシーンになっちゃいそうです。

とりあえず日立としては、遠く離れたところで製品モックアップを見ながら リモート会議・・なぁんて用途を見込んでいるとのこと。 一度実物を見てみたいものですね。

【ロボ】FOMAでコントロールする個人向け二足歩行ロボット。

ロボット系ベンチャー企業のZMPは 体長390mm、重さ2.5kgでFOMAを使って遠隔操作可能な 小型ヒューマノイドロボット「nuvo(ぬーボー)」を開発したそうです。

デザイン的にもラピュタのロボット兵を ずんぐりサイバーにしたような感じで なかなか可愛らしいのですが、お洋服とお靴もあるのが猫の心を揺さぶります。

とりあえず研究・開発モデルが 今日から販売およびレンタル開始なのですが、 お値段は300万円、レンタルでも1日35万円ととても高いです。 でもでも、年末には量産型がリリースされ、お値段も50万円を予定しているとのことで、 これは頑張れば買えちゃう値段ですね。♪

ただ、この値段を実現するために関節を減らしているそうで、 足以外はとても貧弱。腕は既にただの棒になっていて開発陣の「腕なんて飾りですっ!」という 声が聞こえてきそうな割り切りよう。 但し、肝心の二足歩行をつかさどる足は充実の関節数で、運動性は良好だそうです。

コントローラがケータイで体長がたったの40cmという違いはありますが、 まさにオールドロボットファンの夢の結晶、「霞ヶ関でガオーッ」が年末には現実になるわけです。 ぜひぜひ「いけっ!鉄人っ!!」と叫んで見たいものですね。

【技術】ついに市販される量子暗号システム。

量子暗号とは、不確定性原理のもと 量子テレポーテーションを利用した絶対破れない暗号です。 シュレディンガーの猫を蓋を開けないまま光ファイバーの中を移動させるという とても難しそうな技術ですが、早くも実用化に成功したそうです。

日商エレクトロニクスは 米MagiQ Technologiesが開発した量子暗号鍵配信技術を活用したVPN暗号化装置「Navajo」 を発売すると発表しました。

「Navajo」は 「転送ビーム」たる光子を120kmの光ファイバーで伝送できるという なんともすごいもので(ホントかいな、と思ってしまいます) この転送距離ゆえ、一気に現実的な利用法が実現できるスペックとなりました。

気になる本機のお値段ですが、1台2000万円から4000万円とのことで、 猫にはぜんぜん縁の無い金額ですが、技術の凄さを考えると安く感じてしまうから不思議です。

うーん、未来な感じだわっ!

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