トラックボール個別面談

VKB バーチャルトラックボール

SANWA SUPPLY Trackball PRO
メーカー VKB
ボタン数 4ボタン
ホイール なし
エンコーダー アクティブセンサによる指位置検出
ボール支持 なし(ステンレスベアリングローラ風)
ボール径 70mm (投影像)
コネクタ USB

これはトラックボール、なのか?

皆さんは バーチャルキーボードを覚えてらっしゃるでしょうか。 半導体レーザーで机に投影されたキーボードの画像をタイプできる、 あのサイバーガジェットです。

今回の個別面談は、バーチャルキーボード と同じ 米 VKB社によるバーチャルインプットデバイス第二弾が本機 バーチャルトラックボール(VTB)です。

なぜなぜトラボ?

しかし、せっかくのバーチャルデバイスなのに、なぜにトラックボールなのかしら、と 思わないでもないです。マウスは・・・ムリとしても、素直に考えるなら タッチパネルです。ていうか、実際タッチパネルになっちゃうんじゃないかしら、と 少々不安です。

そんな疑問も使ってみれば氷塊です。

周囲のボタンの部分をタッチすると、本体からクリック音が鳴ります。 これはバーチャルキーボードでも全く同じなのですが、 ではボールの部分をなぞると・・・実は ステンレスベアリングローラー支持のトラックボールのような ゴロゴロっとした音がジャーッとなります。 このサウンドと、慣性をエミュレートしたドライバの挙動と合わせて、 不思議と「あぁ、トラックボールだなぁ」と感じます。 チロルチョコのきなこ餅のような、不思議な感覚です。

というわけで、十分トラックボール風味を味わえるのですが、 やっぱり厳密にはトラックボールではないわけで、少々操作にはコツがあります。

まず、ボールを慣性で転がすには、 指を机に摺りながら離します。 このボールの転がし方にはちょっとコツが必要で、 慣れるまでは意図せず単なるタッチパットのような動きになってしまったりと、 少々ストレスが溜まります。慣れるまでのガマンがまん。

一方、転がりだしたボールを止めるには、 机をタップします。転がす動作と合わせて、 指先で弾くように机をなぞり、タップで止める操作は、 厳密にはトラックボールとはちょっと違うものなのですが、 結構操作がしやすいです。ノートPC のタッチパッドでもこれが出来ないかしら。

唯一残念な点はスクロールが出来ないと言うこと。 ボールの縁をくるくるなぞってスクロール、なんて出来ると 嬉しいのですが、さすがにそれは難しいのかな。

バーチャルなメリットは

というわけで、ガジェット好きにはたまらない本デバイス、 ついでを言うなら是非ともバーチャルキーボードとセットで使いたいところなのですが、 はてさて、これが実用デバイスかというと、ちょっと首をかしげたいところ。

この操作体系はかなりトラックボールしているのですが、 冷静に考えれば、タッチパッドでもOKですよね。 バーチャルキーボードの場合、最終的にはケータイに内蔵したり等の 実用的な夢があるのですが、 本機の場合・・・・実用って、うーん。

でもいいんです。だってここにはロマンがあります。 端からトラックボーラーなんて、実用よりもロマン、 男の子回路とか邪気眼開きっぱなしですとか、そんな人たちばかりなのですから、 やっぱりある意味実用デバイス・・・ですよ、ね?

各部の詳細

前 まずは正面から。バーチャルキーボードに比べて かなりスマートな本体です。
後ろ 後ろから。まるで USBメモリキーのようです。
右側面 右から。
裏 裏側。結構素っ気ないです。
アホ毛 一見アンテナに見える突起は、実は アホ毛です。
センサー 上部の丸い部分がプロジェクタ、下部の銀色の部分が タッチを検出するセンサーです。
ライトオン ライトオン 早速プロジェクターをオンにします。

投影パターンは、Kensington Expert Mouse のような 大玉トラックボールをイメージしたものになります。
大きさ比較(本体) 大きさの比較です。

このコンパクトさは持ち運びには嬉しい限り。
イメージサイズ 投影イメージとマウスの比較です。

見ての通り投影像はかなり小さく、だいたい Expert Mouse より 一回り小さいくらい。
グラビア というわけで、夢溢れるデバイスです。正直 レビューやら解説やらは必要ないですよね。

正直お安い買い物ではないのですが、 コレを買わねばトラックボールファンとしてモグリでしょう。 是非手に入れて、なかなか上手な 「トラックボール風味」を愉しんでみてはいかがでしょうか。

<総合評価>

繰球の気持ちよさ 意外にトラックボールっぽくってバーチャル気持ちよしです。
回り出しの滑らかさ まったく抵抗はありません。・・・あたりまえですね。
回転中の滑らかさ ある意味、全然すべらかじゃないですが、エアー回転中と捉えれば恐ろしいほど滑らかです。
ドラッグのしやすさ ボール像が大きいので、結構やりやすいです。
対腱鞘炎 うーん、どうなんでしょう。
コストパフォーマンス お値段は高いです。
三猫のおすすめ度 ★★★★★
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