マウス個別面談

富士通 FMMO-202

Microsoft Mice Explorer
メーカー 富士通
ボタン数 2ボタン
ホイール なし
エンコーダー 2軸ロータリーエンコーダ
トラッキング解像度 不明
(おそらく400dpi)
コネクタ FMRマウスコネクタ(mini DIN8)
(FM-TOWNS、OASIS他)

元祖ラウンドフォルム

Sonyがラウンドフォルムの斬新なデザインとして、 SMU-WR1を 発売したのは2003年10月のことです。 一般には「流石Sonyデザイン」ということになっていたようですが、 インプットデバイスマニアのレビューでは決まって 「FMMO-202を彷彿させるデザイン」のような感想が並びます。

みんな良く覚えているわぁと思うのですが、 それだけインパクトがあって良いデザインだったのです。

変わっているけど使いやすい

FMMO-202は今は無き 富士通FMR用のマウスです。 マウスとは平ぺったいモノという固定概念を打ち破る 塊のようなボディはとてもインパクトがあります。

背の高い小柄なボディはとてもキュートです。 二つのマウスボタンもキョトンとしたお目々を想像させて なんだかマスコットキャラのような愛らしさ。 それでいてとてもシンプル。ああ、Old Macを連想させる美しさ・可愛らしさです。

ちなみに愛称は「象亀マウス」なんだそうです。 うん、ぴったり♪

デザインとしてはとてもGood! なのですが、 不安になるのが使いやすさ。 なんだか角張ってて四角いし、 オマケにボタンが横向きに付いているしで、 ホントに使えるのかしら? と、不安になっちゃうところですが、 握ってみるとビックリするくらいフィットするんです。

小さくて押しづらいかな、と思えたボタンも狙ったように指先がミート。 横向き押し込みはクリックするときに動いちゃいそうと思ったけれど そんなことは全然ありません。 このマウスはほんのとうに使いやすいんです。

かわいくて、個性的で、使いやすい。 一度見たこと触ればこの子のことを忘れられないこと請け合いです。

復刻して欲しいわぁ

この時代のマウスだけあって非常にしっかりした作りです。 左右のクリックボタンはタクトスイッチなのですが、 安物という風情もなくこのマウスにはしっかりと合います。

色やテクスチャーで勝負してなかった時代のマウスのデザインは 個性的で優れたモノが多いです。 ただ、蓄積された「使いやすいフォルム」のノウハウがあるので 大抵のモノは使い心地に満足がいきません。

その点本機は フォルムが優れているだけでなく 使い勝手も申し分なし、 現在でも十分通用します。 これでコネクタさえPS/2だったら オススメまくってしまうのですが残念ながら ミニDIN 8ピンと 変換器すら出てないマイナー規格・・。うう、残念。

Mouse FunさんによるとアルプスのOEMとのことですが、 是非どっかから復刻してくれないかしら。 (Sonyのアレは使いにくかったのよ・・・)

各部の詳細

表 とても個性的なデザインです。なんといっても四角く丸いというか、 角張ってるけどクルンとしてます。
後ろ こっちからみると ちょっと角張ったおまんじゅうのよう。
おしりというよりも背中を感じてしまうのがマウスとしては新鮮です。
左側面 横から。斜め台形をしている姿はゾウガメというか、 ゾウのぬいぐるみというか、なんだかとても愛らしいです。

でもこの角度がとても握りやすいんです。
前 お目々のようにかわいいボタン。手前方向に引くボタンというのも マウスとしては珍しいです。

ボタンがこんなに小さくて押しにくいんじゃないかと思いがちですが、 ところがどっこい凄く押しやすいボタンなんです。
裏 マウスの底面です。う〜ん四角い(笑)

愛らしいカタチですが、よぉく見るとなんだかがっちりしています。 筐体のプラが厚くてしっかりしていそうです。
ラベル ラベルです。お〜、メイドインジャパンですよ。 マウスを自国生産していた時代があったのですね・・・。
摺動板 摺動板です。

注目すべきは摺動板を貼るための足が底面に成形されているところ。 台のように盛り上がっているのをみるにつけ、「ここまでする!?」と思ってしまいます。
ボールを外す ボールをハズしてみます。

なんというか、金属のシャフトといい、しっかり部屋が形成されているところといい、 コストのかけ方が尋常じゃないです。 これが時代というモノかしら・・。
大きさ比較 大きさ比較。なるほどビックリコンパクトです。

でも高さがあるので鞄への収まりは悪いのよね。
グラビア 個性的で魅力的なデザインです。
アンチエルゴグニャグニャ〜な猫は、シンプルで 使いやすいデザインを見るに「ほらほらっグニャグニャじゃなくても 良いのはいっぱい出来るんだから〜♪」と嬉しくなってしまいます。

現状ではまったく使い道のない本機ですが、 できればUSBとかで復刻してくれないかしら・・。 (80年代デザインが流行ってる今なら、きっとみんなかわい〜って 買ってくれるとおもうのよねぇ)

<総合評価>

握りの気持ちよさ 握り心地はとてもよいです。手のひらにコロッとおさまるのが いとうれし。
カーソルの滑らかさ (未評価)
本体の質感 最高の質感です。さすが年代物は違います。
操作の疲れにくさ (未評価)・・長時間このマウスを使ったこと有りません
コストパフォーマンス (未評価) いくらだったのでしょう
三猫のおすすめ度 (評価外)
勧めるも何も、使う環境が普通は無い、そもそも売ってないなので。 ではもし、現代によみがえったら、と聞かれたら★四つかしら。 このマウスには粋があります。そして多分萌えも。 オールドマックの美しさに通じるモノがあると猫は思うのです。