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例題!カメラ雑誌の記事。[file:sp029]
親コラムは史上初、理系カメラ雑誌創刊。です。

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例題!カメラ雑誌の記事

2002年6月20日

さて、完全理系カメラ雑誌「デジタルフォト専科」の発行を機に これからライバルになるであろうデジタルカメラマガジンを例に 好みで結論をだすカメラ雑誌のレビュー記事の典型をみてみましょう。

最初にことわっておきますが、カメラ雑誌のレビューとはこういうものなのです。
この記事を書いた福井さんの名誉の為に申し上げますが、氏が悪いのではありません。

氏はカメラ雑誌のレビューの類型に従って記事を書いただけに過ぎません。
カメラ雑誌的にはこれは良い記事ですし、殆どの読者も このお約束は理解済みです。

あと、デジタルカメラマガジンは、猫がよく購入する雑誌で、 大変良い雑誌です。

さて今回例として取り上げるのはニコンの新型機COOLPIX4500のレビューです。

COOLPIX4500はレンズ部と液晶のついたボディ部をひねることが出来るスイバルデザインを採用しています。
ニコンのハイエンド機はいままでスイバルモデルでしたが、 次第に肥大化し、スイバルの魅力の一つ、コンパクトさが損なわれることから、 ニコンはフラッグシップをスイバルからフレキシブル液晶搭載機に移行し、 スイバル機としての魅力を第一に据えたCOOLPIX4500をリリースしました。

と、いうのが猫のレビュー。
では・・・?

デジタルカメラマガジンでは

4500の最大のセールスポイントは、950からモデルチェンジの度に肥大化してきた ボディサイズを見直したことだ。

と言いながらも

小型化の影響からか、液晶モニターが995の1.8型から1.5型にサイズダウンしてしまった。 レンズ部分にスペースが余っているのに、と悪態を付きたくなる。

と言う始末。
大きいのと小さいの、一体どっちがよいのかさっぱり解りません。

カメラ雑誌的レビューの欠点ですが、 そのカメラのコンセプトを考慮せずに アレが足りない、コレが足りない、とわめきながら 後継機でそれが追加されると やれ、ボディが大きくなっただの、システムが煩雑になっただのいって 先代の方が良かったなどと抜かすのです。

それと、レンズ側に液晶つけたらスイバルの意味無いでしょう。
と、おもったら案の定、

スイバル式にこだわるがゆえに、このようなことになるなら思い切って スタイルを変更するのも手だと考えてしまう。

製品コンセプトそのものを否定しますか。
というか、これはレビューですよね?(^^;
冒頭で

レンズ部分が回転するスタイルには賛否両論があるだろうが、  (中略) ニコンのスイバルモデルには根強いファンも多いのだ。

などといったのは一体なんだったのでしょうか。
その「根強いファン」はスイバル好きを改めろとでもいうのでしょうか?

ちなみにニコンにはスイバル機でないCOOLPIX5000すでに在るし、 そのメリット・デメリットを比較して消費者に選択肢をあたえてるというのに、 なにをいってるんだかさっぱり解りません。

さらに

デジタルだから「カメラとは思えないような、奇抜なスタイルもあり」 と言う流れの中、レンズ部が回転するスイバルスタイルの登場だった。

(中略)
しかし年月の流れとともにカメラらしくないカメラは淘汰されていく。

といいつつ、

いくら完成度が高いとはいえ、モデルチェンジを繰り返し 目先を変えなくてはならないのがデジタルカメラの宿命というもの。 そう考えるとこの4500は、デザインが変わっても中身に新しさを感じにくいのも事実。 やや、インパクトが弱いのは否めない。

・・そういうデザインの奇抜さ競争が落ち着いて、 円熟期に入ったって、いってたんじゃ・・。
つまり、どうあってもスイバル嫌いということですか。

ってか、スイバル嫌いなら、

ワイド端が38mmなのももう少し広角が欲しいところ。

なんてこと言わずに28mmからのズームを搭載した代わりに マクロ性能と望遠性能がちょっぴり落ちたCOOLPIX5000を 選んで下さい。
て、言ってたらレビューの最後の最後で、

ここまで書いてきて、4500がすでにフラッグシップではないことを思い出した。

い、いまさら・・(^^;
つまり、このレビューは製品のコンセプトを無視して書きました と宣言しているわけです。
そんな見当違いのレビューはなんの役にも立ちません。
挙げ句の果てに

4500にあれこれとスペック的な注文つけるなら、 フラッグシップモデルである5000や5700に求めるべきかも知れない。

・・つまり、5000の方が好きということで、よろしいですね?
そして最後まで・・

コンシューマーハイエンドモデルから、よりスリムな格好良さを求めるべきモデルに変化しつつ在るのだろう。
となると次のこの900シリーズ(中略)はさらに小型化され、2500ばりのカラーリングが施されるのだろうか、 などと勝手な想像をしてしまうのであった。

って、スイバルモデルを小型化、クラスダウンしたのが COOLPIX2500では?(^^;
最後までつっこみどころが満載です。

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