三猫OnLine 2002年5月のねこごと
霞ヶ関にアニメチック電気自動車参上。

2002年5月27日

世界最速の電気自動車「KAZ」が 霞ヶ関を疾走しました。
最高速度は300km/hという代物ですが、 そんな車のお披露目を霞ヶ関でやるあたりが役人根性丸出しで、 一体何キロで走ったのか興味が引かれるところです。

このKAZは科学技術振興事業団が開発したものです。 そのスペックもさることながら、車輪が8個という壮絶な外観をしています。

KAZ
KAZ

全長は6.7mと普通の自動車のゆうに2倍
ホイール内に6相同期式で磁性体にネオジウム鉄を用いた最大トルク100Nm、 最高回転数12,000rpm、最大出力55kWのモータを車輪の数だけ搭載し、 最高時速300km、0-400m加速性能 14.5 秒 を実現、
さらにバッテリーにはリチウムイオンバッテリーを採用、1回の充電で300kmを走破可能と、 まさに一昔前の科学雑誌のグラビアを飾るにふさわしい車と言えましょう。

とまあ、スペック、外見共に見る者を圧倒するボリュームですが、 科学技術振興事業団の説明ページのKAZの特徴によると、

  • タイヤの数を増やすことによって、タイヤと路面の接地性が良くなるとともに一個あたりのタイヤのサイズが小さくなった
  • 各々のタイヤホイールにモーターを組み込んでいるため、動力を伝達する車軸などが不要となるとともに、室内空間を広げることができた
  • バッテリーを床下に組み込んでいるので、重心が低くなり走行安定性が向上するとともに、室内空間を広げることができた

と、なんだか良いことずくめのようにかいていますが、 その実情はスペースとの戦いの末 車輪数も全長も倍増したということでしょう。

このKAZのやっちまった度は 霞ヶ関で試乗した遠山文科相が

「電気自動車の小さくて力が弱いというイメージが覆った」

との苦肉のコメントをしていることや、
生みの親である慶応大清水教授にすら

「問題は乗ってくださる方がいるかどうかだけです」

と言わしめることから明らかです。

KAZの実態は車などではなく 見る者に与える心理的影響を考慮した未来兵器であることに間違いはありません。

と、言うわけで、
このKAZは間違いなくやっちまったカーですが、 どんな技術も初めは重厚長大から始まるモノ、KAZの全長の如く長い目で見守ってほしいものです。

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求)ゲームキューブ。

2002年5月26日

三猫ヘッドラインでお伝えした通り GC版PSOトライアルの3日後にGCが値下げになります。
猫はGCを持っていないわけで、にもかかわらず31日にはPSOトライアル一式が届いちゃうわけで、 とどのつまり、どうしようかと大変悩んでました。

3日で5000円とは大変高額な出費ですが、しかしPSOトライアル初めの3日間(しかも含む土日)は それだけの価値があります
しかしそう思いつつももったいないなぁと思ってしまうのが畜生の浅ましさってやつで・・、 とにかく猫は真剣に悩んでました。

というわけで、とりあえずお店に行ってそれから考えましょ、 と地元のさくらややソフマップに出かけてきました。

が、ない。
ない、ない、どこにもな〜い。
来週の値下げに備え在庫調整しているため、どこもかしこもGCが置いてありません
これでは迷うどころか物理的に買えません。
こうなってくると意地でも買いたくなってきます

と、言うわけで作戦を練り直して再度挑戦です。
猫が考えるには、定価で売っているところはダメです。 値下げに備えて在庫を整理しているにちがいありません。

狙い目は初心会に逆らってまで安売りしている勇気あるショップです。
こういうときは価格.comの出番だね、っということで安売りショップの検索です。

ふむふむ、安売りBest5のウチ4件が秋葉原近辺です。
お値段は、、、にゃは19,000円〜21,000円、値下げ価格くらいで買えます♪ こりはラッキー。
そうときまれば善は急げ、Let'sアキバです。

そんなこんなでアキバの値引きショップをめぐったのですが、 結局在庫があったのはPC SELECTさんだけでした。
お値段19,500円。値下げ後の価格よりも300円も安いので、ご満悦です。

ま、1件あれば十分なので早速買おうとしたら、ほしかったブラックが無い。バイオレッドやオレンジはあるのに、黒はない。
猫は日頃から、「やっぱりセガハードはブラックだよね〜。」と思っていたのでコレはかなりのショックです。
GCは猫の中ではセガハードです。(キッパリ)

黒ボディのために5500円を払うか否か・・・。難題です。
「ライカ一台家一生」くらいの難問、まさに究極の選択です

悩みに悩んだあげく、今回はバイオレッドで妥協することにしました。
うん、色でゲームするわけでもないですしね(←つよがり)

と、言うわけで、
2台目は黒にしようっと(ボソ)

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ネカマの危機。

2002年5月25日

昨日に引き続きX箱ネタです。
Xbox live、高速回線などいろいろメリットがありますが、わかりやすいのはボイスチャットです。

猫もPSOでプレイ中に実感したのですが、例えば敵に囲まれているときに コントローラから手を離してキーボードを入力しても 「助けて〜」と出た瞬間に既に手遅れだったりします。

だいたい冒険中にふとしたタイミングでチャットモードに切り替わり、 そのまま一歩も進まずにチャット三昧であることも珍しくないです。

そんなこんなで、案外ボイスチャットは臨場感のある冒険ができるかもね〜とも思うのです。

ですがゲーム中にしゃべる癖がついてしまったら、それがネットチャットじゃなくっても しゃべっちゃうような気がするのです。
ゲーセンで、家庭で、一人ぶつぶつ言いながらゲームをする電波系プレイヤーの育成に一役買ってしまう のではないかと猫は少々心配です。

ま、それはおいといて、
ボイスチャットには臨場感、即応性、多様性すばらしい利点があります。しかし・・・
その一方で致命的な問題があります。

それはRPGで肝心な「役を演じる」ことに支障を来すこと、 ようするにネカマが一発でバレてしまうと言うことです。

文字だからこそ演じられた理想の女性像ですが、ボイスチャットで これら女性キャラの大半を占めるとおもわれるネカマさんが大変な事になってしまいます

ぶっちゃけた話、 きれいな女性キャラから野太い声ヘリウムガスを吸ったような変換ボイスを聞きたいという人はいないでしょう。
みんなでだまされていた方が幸せと言うこともあります。

と、言うわけで、
いまから裏声の練習しなくっちゃなぁ・・(ボソ)

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夢を継ぐ箱

2002年5月24日

アメリカのゲームショー、E3が行われました。
元論いろんなメーカがどれだけ目立つかを競い合っているのですが、 猫としてはマイクロソフトのお膝元だけあって、Xbox(以下X箱[ぺけばこ])に注目しちゃいます。

X箱は「DVDに傷が付いた」という日本人は強迫神経症民族発言や、その筐体の異様なでかさ等、日本人にはあんまり印象良くなく、 売り上げも芳しくないハードなのですが、猫はネットゲームという一点において 期待しているハードです。

「えぇ?ネットワークならPS2でもGCでもいいじゃん!」、と言われちゃいそうですが、 あれらではDCの後継者としては力不足です。
だって、真剣にネットワークゲームのことを考えてないのですもの。

今、日本で一番ホットなネットワークゲームはおそらくFFXIです。
PS2にネットワーク設備がない点を考慮すれば、初週7万本はたいした物です。
と、そんな感じでなんだか「ネットワークやるならPS2だよね〜」的なムードがぷんぷん漂っていますが、 猫はことネットゲーについてはPS2にあまり期待していません

なぜって、夢がないのよね〜。

PS2やGCは今儲けに繋がる市場としてネットワークゲームに取り組んでいます。
今のインフラ、技術で儲けを出せるシステムのみを相手としている、そういった印象を受けます。

夢をみすぎて潰れたDCは、先を見据え、夢のあることにチャレンジしてきましたし、 セガファンと言われる人はそういった経営を度外視した博打のような戦略にしびれてきたのだと思います。
だからこそ、現在の技術で成り立つビジネスモデルを追い求めるPS2やGCになんだか物足りなさを感じてしまうのです。

そういうわけで、DCに負けず劣らず夢をみているX箱に、猫はなんだか愛着を感じるのです。
しかも今度は資金切れということはまずありません

ネットゲーマーな猫が注目するのはXbox Live。 PS2で言うところのプレイオンラインなのですが、こちらはひと味違います。
インターネットではなくって専用IP網なのです。

ネット対戦で問題になることにレイテンシというモノがあります。
なんだか難しそうな響きですが、平たく言えばラグです。

インターネットはどのような経路をたどって通信されるかわかったモンじゃないネットワークですから、 レイテンシを縮めるなんてことはこれっぽっちも考えられていません。
まあ、マウスをクリックして1/60以内に反応が返ってくる必要なんてどこにもないですから 致し方ありません。

よく、某F通なんかで「DCはナローバンドだからラグが大きい。PS2はブロードバンドだから殆どラグがないんだ!」 なんて頭の悪い記事を目にしますが ブロードバンドといっても広いだけで早くありませんから、 ナローバンドにくらべてレイテンシが短いと言うことはありません。

現状ではレイテンシを押さえる為にはインターネット以外のネットワークを使用するしかありません。 たとえばDCのネット対戦ゲームは 利用料の高額さで悪名高いKDDIのデータオンデマンドを使用して 通過するサーバーの数を極力減らすことでレイテンシを押さえています。

猫はバーチャロンの対戦利用で週末夜のみのプレイにかかわらず KDDIに月1〜2万払っていましたが、 Xbox Liveは定額制ですし、お値段もそこそこっぽいので、とっても魅力的です。

しかし、他社が既存のラグの中で実現できるネットゲームを模索する中、 ラグ問題のために専用ネットワークを敷いてしまおうというその豪儀さ、 さすがお金が余っているマイクロソフトです。

と、言うわけで、
マイクロソフトさんには倒産するまでがんばって貰いたいです。

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今、そこにある機器。

2002年5月20日

オリンパス光学がデジタル顕微鏡を発売しました。
単にCCDがついてPCとリンクするだけじゃん、と思ってしまいがちですが、 これはピント合わせなどオペレーティング全てをPCから行います。
プリンタなんかとおなじ、完全な周辺機器なのです。

まあ、こんな感じで猫も杓子もPCに繋がっちゃったりするようになってしましました。 猫は昔ながらのカメラが大好きで、「デジカメなんて」と思っちゃう なんとなくアンチデジタルな質ですが、 実際にデジカメを手にするようになるとその便利さにあっさり宗旨替えしちゃいました(^^;

「デジタルほにゃらら」便利なのはどんな情報でもPCで一元的に管理できるということです。
写真に限らずマンガやビデオ、イラスト、文章などを一括して管理できる便利さは 一度慣れてしまったらもはや手放すことが出来ません。

写真に限って言えば、撮った写真がその場でPCに取り込めるので 記事を書いているときに写真を入れたいよね、っと思ったその場で写真を作れること、 そして、写真を自分のイメージ通りに補正するのに 暗室とか現像の技術とかが要らないこと。
失敗してもやり直しつつ調整できるから一発勝負じゃないぶん簡単です。
う〜んすばらしいです♪

で、すっかりデジカメに骨抜きにされてしまった感のある三猫ですが、 ひとつだけな〜んか違うよね、っと思うことがあるんです。

デジカメで写真取るのってなんか、いまいち楽しくないのよね

猫が趣味で使っている銀塩カメラは25年前くらいのテクノロジーで作られている いわば何から何までマニュアル操作するカメラです。

銀塩だろうとデジタルだろうと、今のカメラはカメラ任せでだいたい綺麗に写せます。
ですがコイツはちょっと気を抜くとすぐに失敗写真を量産してくれます

ではナゼわざわざ失敗写真を作るようなマネをするかというと、それが楽しいからです
・・あ、いえ、別に猫は自分をおとしめて快楽を得るマゾヒストではありません

写真を撮るって目的を果たすためならデジカメの方が断然便利。それは明らか。
でも猫は写真を撮るためにカメラを操作するのではなくって、 カメラを操作するために写真を撮ってます。
だから、不便で自分の腕を振るえるカメラのほうが楽しいのです♪

・・その腕がへっぽこなのでよく失敗するのですが・・(^^;

ま、「なんつ〜無駄なことを」なんて正論はさておき、 そういった無駄を楽しむこと、生活に無駄を織り交ぜることが 健やかな精神を育むのだわ、などと考えています。

メール、ケータイその他いろいろ、便利な物は無駄をさせないから便利なのだけど、 そんなのばっかじゃちょっと息苦しくありません?

と、いうわけで、
人類の明るい未来のために、無駄なデジタル周辺機器どっか作らないかしら?

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ロリコンは犯罪?

2002年5月19日

国連子供総会が11日閉幕しました。
この総会は世界中の国の代表が集まって子供の問題について考えようというものです。

今回の総会で日本は「子供を兵士にすることを禁止する」ことと、「子供にハァハァすることを禁止する」 議定書に署名しました。
子供の人権を守るために必要なことだ、と彼らはいいます。

今回の議定書は、ゲーム、アニメといった架空のお子さんのヌードも禁止するとしています。
これをかみ砕いていうなら、「直接的な子供の人権侵害を禁止するだけでは生ぬるい、
子供に欲情する人は異常で、そういった趣味は排除しなくてはならない。 そこまでしないと子供の人権は守られない、」と言うことでしょう。

つまり、ロリコン=犯罪というわけです。

しかしロリコンは悪魔の所業ですか?萌えは非人間的感情なのですか?

ロリコンの弾圧に対して「芸術を認めないのか!」とか 「ロリコン全てが悪じゃない」とかいろいろな反論が試みられますが、 猫に言わせれば反論の本質を射ていません。

この問題の根本原因は、ズバリ、
「エッチなのはいけないことだと思います!」
という世の中に広くはびこる偏見にあるのです。(キッパリ!)

だいたい青少年有害社会環境対策基本法案なんかは「18歳未満を児童」と位置付けてますから、 要するに子供云々ではなくってHは駄目!と言いたいのでは?と思ったりもします。

そもそも性欲を悪としても抵抗がないのは、性欲が他の生理的欲求に比べて それを我慢しても死なないから。
子供をつくるための性」 = 、 「快楽のための性」 = と、 欲望と行為を切り離せるので、人間という生き物を否定することにならないからでしょう。

「欲望のための性」=悪 なのですから、 「つるぺた萌え萌え〜」とか「胸はやっぱり微乳だよね」 とか性に好みを(しかもかなり偏った)持つことは当然人非人のなせる技ということになるのでしょう。

しかし別の欲求、例えば食欲では、私たちは食べること自体を喜びとします。
栄養素がとれれば良いと言う物ではなくおいしい物を食べたいと思う、 つまり「快楽のための食」を法律で禁止するようなことは失笑を買うでしょう?

もちろんそういう食を罪と考える人もいっぱいいますが、それは宗教や思想の範疇で、 法制化するものでありません
性欲でも同じことだと、猫は思うのです。

もし、お子様にハァハァする人がいてお子様をさらってきて監禁・調教したならば それは罰せられるべきでしょう。
しかし、お子様にハァハァして自家発電に励むことが悪かというと断じて否です。

悪は欲望をもつことではなく、他人を傷つけても欲望を果たそうとすること、ただそれだけです。

ホントの問題は、エロが悪いことと思いエロを社会から追い出すためにあらゆる口実をさがしだす 自称「良識者」達が野放しになっていることだと猫は思います。

性をタブー視すること、ロリコンを異常と斬って捨てることは簡単です。
今の世の中ではそれらの声に表立って反対することは社会的に抹殺されかねません。
ですが、大好きなロリ本ロリゲーを守るためにロリコンオタクはそれでも立ち上がらなくてはならないのです。

と、言うわけで、
猫はそういった現状を憂いてますが、ロリコンではありません。
(あああ、なんて説得力のない・・・(^^;) )

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魅惑のダイヤル

2002年5月18日

ダイヤル。
テレビ、カメラ、ラジオ、洗濯機など かつていろんな機器についていたインターフェイスです。

ダイヤルは機械・機構に直接テンションとして値を渡すためのつまみとして発生しましたが、

  1. 値の変化する量をアナログ的に実感できる
  2. ちょこっと回せば少しだけ、一気回せばいっぱい値が変わる といった変化量の調整が出来る
  3. 操作部と表示部が一体化しているため、直感的に理解しやすい。

といったメリットが有り、何よりもダイヤルの付いた道具は使いやすかったため、「ダイヤル操作」というものは 多くの人に親しまれました。

しかし、マイクロコンピュータ制御が台頭し多機能化の波が押し寄せると、 あまりの多機能化にダイヤルを付けるための面積が本体に足りないという事態に陥り、 また、コスト的にダイヤルはかさむといった面もあり、液晶表示とUP、DOWNボタンに取って代わられました。

が、人間たる物やっぱりダイヤルに対する郷愁は捨て切れません。 ボタンをアップ・ダウンさせながら「何かが違う」と思ってしまうのです。
ボタンはあくまで動作を起こすトリガーであって、値をセットする物とは 頭で理解できても感覚的に納得できないのです。

また、操作の総ボタン化は説明書なしでは操作できない機器を大量に生み出しました。
どのボタンを押せば値が変わり、どのボタンを押せば機械が動き出すのか・・。
このボタンを押したら致命的なことが起きるかも知れないと、人々は自らの行為に恐怖したのです。

そして、理屈はともかく人は何の意味もなくてもダイアルを回したがり、なんだかよくわからなくても ダイヤルに合わせて動作が変わればとても安心する生き物だったのです。
ダイヤルがあればたとえ臨界点を突破しても回したくなる、それが人間の本能です。

そんな人類が情報化された現代に心の平安をもたらすべく発明したのが 汎用ダイヤルです。

ダイヤルに数値を刻まないことでどんな目的にも使え、また小さなダイアル径でも2周、3周させることで多くのステップ数を扱える様にした 情報化時代のダイヤル。

表示を液晶などに任せてしまうことで、 ダイヤルの持つメリット「機能が直感的にわかること」は犠牲になりましたが、 ダイヤルは多機能化に対応することができました。
人々は再びダイヤルに囲まれて過ごす日々を手に入れることが出来たのです。

現在汎用ダイヤルは、コマンドダイヤル、電子ダイヤル、ジョグダイヤルと各社各様の名前で 各種電子機器に搭載され、十字キーと並ぶ重要インプットデバイスとなっています。

しかしことPCに関しては、ダイヤルといえばマウスホイールぐらい。
人々はダイヤル的な操作を求めても、画面のスライダーをマウスでドラッグするという 非人間的な労働を強いられています。

そんなさなか、ささくれだった現代人の心を癒すべくさっそうと登場したひとつのダイヤルがありました。

コレです。

PowerMate
パワーメイト

USBでパソコンに接続する純粋なるダイヤル。その名もパワーメイト
グリフィン・テクノロジー社によって作り出されたそれは、 ダイヤル以外の要素は何もなく、ただひたすらダイヤルです。
その存在は既に哲学的であり、その美しさに多くの人々はハッと息をのむでしょう。

パワーメイトは音量調節を初めとする様々な操作を行うことができます。
土台の部分が蒼く光り、その操作量に応じて光も強弱します。

また、パワーメイトが何を調節するかはアプリケーション毎にユーザーが決めることが出来、 ページスクロール、フォトショップのブラシの太さ、動画の再生・巻き戻しなど ありとあらゆる操作をダイヤルで行えます。

このパワーメイトは1万台以上を出荷するヒット商品となりました。 人々は理屈抜きでダイヤルによる操作を欲したのです。
HotWired Japanの記事の中でも

「誰かの机の上に置いてあるパワーメイトを目にする。それが光ったり明滅したりしているのを見て、それが何なのか知りたくなる」とグリフィン氏。
「人々がこのように言っているのを耳にする。『まったく無駄なものだと思いながら、毎日使っている』」

と、述べられてます。
全くその通り、合理化すれば良いという物じゃありませんわ!

ゆとりある環境、心地よい環境こそが人々の心を穏やかにするのです。
その結果、このパワーメイトによって世界人類の平和が達成されたとしても不思議ではありません

と、言うわけで、
今回はちょっと大げさだったかしら? (^^;

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ドラえもん開発計画。

2002年05月10日

2002東京おもちゃショーが開催されました。
おもちゃ好きの三猫にとっては毎年楽しみなイベントです。
が、今回のおもちゃショーは、いやはや・・すっごいです。

バンダイがドラえもんの開発計画、「リアルドリーム ドラえもん」を発表しました。
これは2010年までに本物のドラえもんを作ってしまおうという計画で、 2足歩行で、人とコミュニケーションがとれ、環境を認識し、論理思考ももつという 正にドリームなロボットです。

もちろんいきなりそんなものが作れるわけもなく、完成度を分けた3種を段階的に 発売していくようです。
ま、そうでもしなければホントに夢で終わっちゃいますからね

まず第一段階は、身長25cmのミニドラ。
名前はズバリ、「ドラえもん ザ ロボット」
・・まんま過ぎて意味不明です

タイヤで移動し、ユーザーの呼び掛けに反応して近寄ってきたり、 「ドラ焼き」「ネズミ」といったキーワードに反応していろいろアクションを起こすそうです。
・・ってこれってKI・KU・ZOでは・・(^^;
(注:KI・KU・ZOとは1984年にトミーが発売した音声認識ロボットです。)
・・ま、まぁ 2002年10月発売ということですので機能的には妥当なところでしょう。

そして第二段階は身長70cmの中ドラ。
名前も「ドラえもん ザ フレンド」。友達に格上げです。
・・なんだかFei-YenだかGUNG-HO-GUNSみたいな命名ですね。

環境認識型のロボットで、画像認識機能音声認識機能を搭載するそうです。
これによって人物を区別したり、周りの障害物を認識してよけたりするそうです。
また、顔にアクチュエータを搭載して、笑ったり泣いたりも出来るようにするそうです。
ドラえもんの表情を3Dで再現するのが可能なのか、その点が心配ですが、 2006年の発売だそうで、なんだか出来る様な気がします。

そして第三段階。身長は設定通りの129.3cm。
論理思考をもち、坂道、階段をあの短い足の2足歩行で走破する無敵の猫型ロボットになるそうです。
さらに、人工ニューラルネットワーク自由会話制御技術、さらには 遺伝アルゴリズムまで搭載し、知性をもち、進歩・成長する正に本物のドラえもんです!

・・いきなり第二段階から飛躍しすぎだと思うのは、きっと猫の気のせいなのでしょう。
バンダイでは、「リアルドラえもんの研究開発を通じてで培った技術やノウハウをそのほかのロボットにフィードバックし、 ロボット産業の底上げを図りたい」んだそうです。
たしかにドラえもんが作れればなんだって作れますわ!

といいつつも猫は本物のドラえもんがやってきてひみつ道具を貸してくれないと実現不可能だとおもうのですが・・。
なるほどっ!、そのために本物のドラえもんをつくるのですね!!

と、言うわけで、
鶏が先か卵が先かはわかりませんがとにかくがんばって下さい。

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ドールは地球を救う・・かしら?

2002年05月06日

先日、バービー人形の生みの親、ルース=ハンドラーさんが亡くなりました。
バービー人形といえば小さい女の子の必須アイテムでありますが、かつて おっきい男の子の必須愛玩アイテムでありました。

今でこそフィギュアはもとい、ドール(間接可動フィギュア)も市民権を得ていますが、 「中の人」がオタク入りしたころは、フィギュアはともかくドールなぞは 存在すらしておらず、間接可動フィギュアが欲しくばバービーを改造というのが 定番でした。

苦労して改造しても一般人はもとより、オタクどものからも「オレはココまで怪しくない」と さげすまれ、虐待された黒歴史があったのでした。

人々はそんな黒歴史を忘れ去り、今ではドールは全盛期を迎え一般人すらもドールを楽しむ時代になりました。 かつてバービー人形にお世話になったことなど忘れ去られています。
ホント、良い時代になったものです。

さて、現在オタクからも「怪しい」と言われているものに等身大ドールが有ります。

せっかくの等身大なのであ〜んなことやこ〜んなことも もちろん出来ます。
(それが怪しさを炸裂させてると言えましょう)

等身大ドール(ラブドール・・うう、ダイレクト過ぎる!)は オリエント工業チェスナットラバースキンなどの企業がしのぎを削っています。

これら企業はシリコンボディを使い、どこまで人に近づけるかという極限競争を挑んでいる エリート企業です。(・・・と持ち上げて起きましょう。)
とにかくその技術たるやハッキリ言って凄すぎます。
エロが絡まなければ堂々と賞賛を浴びられるのにナゼ・・・と思わずにはいられません。

しかし、如何に凄い技術を使ってるとはいえ高級ダッチワイフでしかありません。
H目的の怪しい人形が市民権を得ることなど到底あり得ないことだと思われます。

ですが、これがロボットと融合したら・・・と思います。
ぶっちゃけていえばちょびっツです。

リアル人間型のロボットのスキンは確実にラブドールの技術をベースにするでしょうし、 大変高額なロボットにH機能がついているのとそうでないのでは売れ行きが断然違うでしょう。 (オプションでH機能をつけられます、というだけで大きなアドバンテージになるかも・・)

そう言ったのがまかり通る世の中が真っ当であるか否か置いておいて、 市民権を得る可能性は皆無ではないと思います。

ただ、そう言う社会が倫理的に破綻を来した世の中になるかというと、猫はそうはないと思います。

等身大ドールをH目的で買っても次第にドールに対して愛着(というか、愛?)が芽生え、 Hよりも一緒にいることをそれだけを強く求めるようになるユーザさんも多いそうです。
人間って刹那の快楽よりも愛を求めるモノなのね、とちょっとロマンチックにおもったりするのです。

そしてモノに愛着をもてれば簡単に捨てることは出来なくなります。 現代の消費文化にもピリオドが打たれるかも知れません。
これぞ、地球にやらしい・・じゃなかった地球に優しい と言えましょう。

と、言うわけで、
人々が等身大ドールにうつつを抜かす世の中も案外いい物なのかも知れません。

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