トラックボール個別面談

Kensington TurboRing (TurboRing :Model 02644)

Kensington TurboRing
メーカー Kensington
ボタン数 3ボタン
ホイール スクロールリング
エンコーダー ゴム巻きシャフト式
ボール支持 人工ルビー(合成コランダム)小球による3点支持
ボール径 51mm
コネクタ PS/2・USB

Kensington唯一の非シンメトリ機

Kensingtonというとそのフラッグシップ機 Expert Mouseをはじめ 左右対称のシンプルデザインの、「いわゆるエルゴなデザイン」をしていないのが ウリのトラックボールメーカです。 このエルゴデザイン全盛のポインティングデバイス業界に ちょっと辟易としている猫にとって、Kensingtonとても貴重な存在です。

でもでも、何にだって例外はあるようにそんなKensingtonだって例外はあります。 Kensington製にしてはめずらしい いわゆる「エルゴデザイン」なぐんにゃりボディ。 一言で言えば Kensington製 Trackball Explorer。 「シンメトリのKensington」に突如生まれた突然変異な右手専用トラックボール、 それが本機 TurboRing です。

これは市場の要望か、はたまた単なる気まぐれか。 シンメトリ形状にこだわりがあるKensingtonにして なぜあからさまに路線の違う右手専用機を作ろうと思ったのか、 その理由は非常に気になるところです。

錬りに錬られたボディデザイン

一見KensingtonらしくないTurboRingですが、 使い込んだり分解したりするうちに意外にKensingtonしているのに気付きます。

TurboRingのボディ形状は、ボールを中心添えた 右に傾いた円柱状の本体と、 それを机になだらかに繋げるためのしゃくれた曲線を持ったパームレストで構成されます。 なだらかな曲線でボディ全体を構成しながらも しっかりと「パーツ」を感じさせるデザインは、 同じぐんにゃりボディでも Trackball Explorerのような「粘土系エルゴ」と違い、 掴むべき本体とパームレスト部の違いをしっかり触れとることが出来るのです。 Kensingtonが「スカロップ デザイン」と呼ぶこの形状は、 手のひらにメリハリをもって接してくれる分、かえって心地よさを感じます。

このボディ形状は想像以上に使いやすいモノで、 手を本機の上に置くと自然に指先が各操作部材の上にある 気持ち悪いくらいのフィット感と同時に、 決してこぢんまりと手の中に収まらないのにも関わらず 押しつけるような厚かましさもない不思議な距離感が魅力的です。 この「スカロップ・デザイン」を味わうためにだけでも本機は十分「買い」です。

デザインに対するKensingtonの尋常でないこだわりを 見て取れる、もう一つの好例がボタンです。 膨らんだ中ボタン、折れ線を持つ右ボタンといったボタンフェイスの形状の妙は、 OrbitExpert Mouseで おなじみの いかにもKensingtonらしいノウハウ溢れる部分です。 さらに分解してみると この秀逸なボタンフェイスの形状と配置、 そして適度な板バネの実現などのこだわりから コストを惜しまずパーツ分割をしていてビックリします。

例えば本機の左側の二つのボタンは、隣り合うボタンでありながら 左ボタンが下方向、中ボタンがボール方向と 押し込む向きが違います。この押し込み方向の違いはこれらのボタンを とても使いやすいものにしてくれるのですが、 製造上のコストに注目すると せっかくの隣り合うボタンを一体形成出来なくなってしまいます。 でも、ここで妥協をしないのがKensingtonです。 こういったこだわりのインターフェイスデザインの結果として、 凄いパーツ数を使いプラモデルのようにくみ上げられた本機のボタン部品があるわけで、 見た目も背景もまさに圧巻です。

それにしても、TurboRingを分解してみると、 その巧みなデザインには舌を巻かされます。 例えば冒頭の「なぜKensingtonは右手用トラックボールを創ったのだろう」ですが、 その中をのぞくと、 リングと大玉という素材をいかに美しくカタチにするかの結果であったことが 解ります。 実は右手専用機特有のボール面が大きく傾いた形状のおかげで、 リングの内部外周にもうけられたロータリエンコーダの羽根が、 ちょうど右ボタンの近くで底の部分――つまり基盤の高さまで降りて来てるのです。

最初にScrollRingのアイデアを思いついたとき、 「右手専用機」とすれば無理なくリングの片側が基盤の高さまでおろして来れる。 おまけにこの右手専用形状は、51mmの大玉のわりには高さ分の手の負担を感じにくくなります。 ScrollRingに右手専用のボディデザインを組み合わせることにより、 「良いデザイン」の連鎖が起きる。 Expert Mouse 7の設計もそうですが、良点が連鎖する合理的なデザインは 如何にもKensingtonの神髄よねぇと思うのです。

本機のデザインには「Kensingtonが右手エルゴをデザインすればこうなる」という凄みを感じます。 エルゴデザインといっても 感性だけでグニャグニャさせたのとは違って、 「こうすればこういう風に感じる」「中はこう収まる」と論理的に形状が錬られているのは 確かにKensingtonのトラックボールだわ、と納得させられます。 安易にエルゴに逃げなかったKensingtonゆえの「真剣勝負のエルゴデザイン」です。

リングを回してスクロール

一見地味ながらその実 錬りに錬られたボディ形状はもちろん本機の大きな魅力です。 ですが、命はやっぱりスクロールリング、 なんていったて 名前になってしまうくらいですから、 その力のいれ具合も知れようと言うもの。 実際「発明」と呼ぶに値するアイデアは トラックボール多しともこのスクロールリングぐらいしかありません。

操球感の良さが魅力の人差し指トラックボールですが、 ボールが一等地を奪ってしまう関係上 どうしても置き所に困ってしまうのがスクロールホイールです。 特に左右どちらの手でも使えるシンメトリ機では親指という選択肢も無くなってしまうので、 いよいよこれといった定位置が見つけられていないのが現状です。

この迷子のスクロールホイールをリングに替えてボールの周囲に置いてしまおうという発明は、 これ以上ないと言うくらいのグッドアイデア。 トラックボールにとってこれほど相性のよいスクロールデバイスは ちょっと他に考えられません。 スクロールリングを一度味わってしまうと、 もはやホイールには戻れない、それくらい扱いやすいデバイスなんです。

さて、そのスクロールリングもデバイス自体の優位性は認められながらも その実装はまだまだ試行錯誤の段階です。 特に Expert Mouse 7 での実装がいまいちだったため、 「初代スクロールリング」である本機は実用に足るのかという不安もあると思いますが、 結論から言えば、全く問題ナッシング。 EM7よりもむしろ本機の方が完成度が高いくらいです。

Expert Mouse 7のスクロールリングが高みを目指した結果 完成度的にいまいちになってしまいましたが、 本機のそれは背伸びしない分 若干の安っぽさは漂うものの、 クリック感も回転感も安定した扱いやすいものになっています。

ともすれば時代遅れ

ほめてばかりではアレなのでそろそろ本機の欠点をあげましょう。 まず最初に上げなければ成らないのは やっぱりゴム巻きシャフトのエンコーダなのに51mmもの大玉をのせてしまった故の 操球の重さです。

他の部分の完成度がこれだけ高い本機ですから、 操球の重さについてはちょっと残念かなぁ、と思います。 もちろん慣れてしまえばどうと言うことのない重さなのですが、 気持ちよさはやはり光学式点支持やベアリング支持にくらべれば大きく劣ります。 なによりこれだけの大玉なのに慣性をいかしてゴロゴロさせるのが難しいのは惜しいところです。

そしてもう一つあげるなら、 これだけの大きさのボディにも関わらずボタンが3つしか付いていないところ。 まぁこれは「さすがMac畑の会社よねぇ・・・」で終わってしまうことなんですが(笑)、 Windows畑で売る気があるなら5ボタンは欲しいかも。 もっとも猫自身は多ボタン派ではないので 使っていて気になるということはあまり(というか全然)無いのですけれど。

Trackball Explorerキラー

Kensingtonも光学式世代に代替わりし、何となく一昔前の機種の香りがするからでしょうか。 それともKensingtonの社風らしからぬからでしょうか。 そのこだわりと完成度の割には あまり注目を浴びない本機ですが、 なかなかどうして隅に置けないトラックボールです。というか、注目を浴びないのが勿体なすぎます。

特に錬りに錬られたボディ形状は秀逸です。 確かに人を選ぶ面はあるのは否定できないだけれど、 慣れてしまえば非常に使いやすい、手に馴染むトラックボールになっています。 ボディ形状の妙からか、 これだけの大玉ながらそれほどボールが手に余る感じがしないのも グッドです。 店頭で見ているだけのときは、市場にありふれた魅力のないデザインだと思っていましたが、 いざ使い始めるとドンドン好きになる麻薬性のあるボディです。 Kensingtonはなんというか、愛着のわくカタチを創るのがホント上手ですね。

一方で、これだけの大玉ならば、もう少し気持ちよい操球感に仕上げてほしいと思うのも 事実です。 実用に際し決して使いにくいと程ではないのですが、 ゴムシャフトエンコーダに起因する重めの操球感は、 Trackball Explorerに対しボディ形状やボタン感触で地道に積み上げたリードを一気にスポイルしてしまいます。

ボタン数については、結局のところ使う人の好み次第なのですが 「この図体で3ボタンマウスでしかない」というスペック自体が 購入に二の足を踏ませるのというもさもありなんという感じです。 もっともボタン数を欲張らなかったおかげで 全部のボタンが指ポディションを動かさないそのままで押せる 非常に快適な配置になっている面もあるので、 一概に悪いこととはいえないのかもしれません。

ともあれ、いまどき機械式エンコーダだということさえ除けば 本機に欠点らしい欠点はありません。 転がりの重さが気にならないのであればその魅惑のボディ形状といい、 非常に便利なスクロールリングといい、 他にちょっと代わりの見つからないグレイトなトラックボールです。

それでも一言付け加えるなら、Kensingtonは是非本機をマイナーチェンジすべきだなぁということです。 本機が光学式エンコーダになるだけで、 Trackball Explorer や CT-100 を相手にとって不足のない 売れ筋ハイエンドトラックボールに慣れるのに・・。 ここまでのトラックボールが機械式エンコーダというだけで、これだけ不当に評価されている 事実は、それだけトラックボールにとって評価にしめる操球感のウエイトが大きいと言うことだけれど、 それでもこれはちょっと――いやかなり残念です。

各部の詳細

表 形状に美しさを感じない、 つかみ所のないボディ形状は、なんともKensingtonらしからぬ印象です。

とても大きいボディなのですが、 ボールを中心とした「本体部」の他は机と本体をなだらかに繋げているだけの パームレストになっていて、握った感触は想像するほど 巨大な印象を受けません。
(小さいとも感じませんけど)
後ろ Kensingtonのポリシーと反する大きく右に傾斜したボディです。
左側面 ボタンしかないシンプルな左側面です。 膨張色であるシルバーと相まって、なんだか間延びした印象を うけるのは致し方ないことでしょうか。
前 ボディ前から。折れ上がった右ボタンとか、 しゃくれた左側のボディ面とかが見られます。

ちなみにKensingtonのいうスカロップ(Scallop)形状とは、 元々はホタテ貝の意味で、転じてホタテ貝の縁のような 波形形状や半円状の凹カーブも指すようになったとか。
右側面 右から。

パームレスト部と本体部の違いが明確です。 側面が波を打った板のように見えるデザイン処理は ちょっとカッコいいですね。
裏 裏面です。

Trackball Explorerタイプのボディは 裏から見ると靴底みたいな形状をしているのですが、 本機の場合は、そうは感じません。 ちょっとしたオリジナリティといったところでしょうか。
ラベル ラベルです。

型番は # 02644です。
Trackball Explorerとの比較 Trackball Explorerとの比較 手前 Trackball Explorerとの比較 クォータビュー 持ってみた印象は Trackball Explorer よりも大きいという印象は 全く受けないのですが、こうして写真で比べてみると想像以上に 大きいですね。

カタチの基本的な方向性は一緒の両機ですが、 並べてみると言うほど「似てる」とは感じにくいです。

Trackball Explorerの場合は手全体が右に傾いた斜面の上に 置かれる感じですが、本機の場合は指先だけ右傾斜面に乗っていて 手の踵はしっかり机を踏みしめるといった感じです。
左ボタン 絶妙な形状の左ボタンズです。

特に中ボタン(上側)の形状が絶妙で、 コレのお陰で親指の位置を動かさなくても 両方のボタンを押すことが出来ます。
右ボタン 右ボタンも秀逸で、 折れ曲がり起きあがるボタン面のお陰で 小指の指先でも付け根側でも不自由なくボタンが押せます。

ここら辺はボディに切り欠きを作っただけでボタン面とする デザインとはひと味もふた味も違うところ。さすがKensingtonです。
スクロールリング ボールとスクロールリングです。

ボールの周りにリング状のスクロールデバイスを配置しようというアイデアは 本機が元祖です。
リングを外す スクロールリングを外します。

本機のリングはつまむように持ち上げれば外せますが コツを要します。 一番簡単な方法は本体底面のボール裏にある ボール押出しベロを押すことですが、 このベロ、いかにも折れそうなんです。
ボールを外す リング自体がボールがずれないようにするためのカバーの役割をしています。

ボールを外すとゴムシャフトのロータリエンコーダが顔をのぞかせます。 写真では見にくいですが、カップ上側のちょうど一眼レフのパヨネットマウントのように なっている部分がリングの本体です。

支持球は人工ルビーです。
スクロールリング裏側 スクロールリングは5箇所の爪で止められています。
スクロールリング アップ 気づきにくいですが、スクロールリングは プラでの本体と滑り止めラバーの2材形成になっています。

さりげなく贅沢です。
隠しネジ 本機のネジはラベル下に二つ、ゴム足の下に二つ隠されています。
筐体オープン 筐体オープンです。

お尻の方はほとんど厚みがない関係上 部品類は前部に集中しています。
リング羽根 スクロールリングです。 見ての通りそのまま外側にエンカウント羽根が広がっています。

右手専用デザインとすることにより、 ボディの傾きによってリングの右側が基板面まで降りてくるという 巧みな仕様です。
リング羽根アップ リングはねのアップ。

端の山形は回転のノッチを刻むクリックストップです。
リングエンコーダ リングのエンコーダと、クリック感を発生させる部品です。

リングの端が普通にココまで降りてくる仕組みを求めての 右手専用機というあたり、Kensingtonは頭がよいです。

手前側のアームに支えられたローラがクリック感を作るためのもので、 アームの板バネによりリング外周のギザギザに押さえつけられて カチカチするわけです。
ボタン裏 筐体上側には、の裏側です。

リングはとてもシンプルなのですが、 なにやらボタンパーツがゴチャゴチャしています。
ボタン面ユニット ボタン面です。

なにやらプラモデルめいた複雑な形状です。
ボタンユニット分解 ボタン面をばらしたところです。

結構なパーツ数にビックリしてしまいますが、 ボタンフェイスと板バネ部を分けて 理想のボタンの形状や角度を追求する姿勢には共感を覚えます。
筐体下面 筐体下面です。

リング関係の部材を除けば こちらはごくごく一般的なロータリエンコーダ機の構成です。
右マイクロスイッチ マイクロスイッチは残念ながら オムロン製ではなくて、 Switronic製とおぼしき いつもよく見るI-Cマークのもの。
左マイクロスイッチ 左ボタン側。

ここら辺の構成は流石に同一メーカだけあって TurboBall によく似ています。
左マイクロスイッチ固定 中ボタンのマイクロスイッチです。

TurboBall譲りの空中配線 + 爪によるサイドの窪み固定 は健在です。
カップ カップ部分。

Kensingtonのロータリエンコーダ機は ボディとの隙間を埋める 「ついたて」が立っているのが特徴かしら。
カップフレーム で、こちらが ついたて部品。こういうコストアップを恐れないのが 高品質の証しでしょうか。
スイッチ固定具 もっともこのついたては、中ボタン固定用の足場も兼ねています。

スナップフィットのプラモデルのようにマイクロスイッチが パチッと填ります。
ロータリエンコーダ ついたてを外したボールカップ周辺です。

ようやくロータリエンコーダの本体が顔をのぞかせます。
エンコーダフレーム エンコーダシャフトが固定されたカップ下側です。
リングクリック用の爪もこれの一部です。
基板とスイッチ 本機の電送一式です。

Kensingtonの得意技の空中配線スイッチが 目を引きますが、他はごくごく一般的な 紙フェノールな基板です。
スクロールリングエンコーダ基板 リングエンコーダ基板です。 この基板だけなぜだかガラスエポキシだったりします。
メイン基板 メイン基板を裏側から。
コントローラチップ コントローラ・チップです。

CYPRESSのUSBマイコンCY7C63413-PVCです。
筐体下ケース 筐体下面です。
ボール押し出しベロ ボールを押し出すベロは、押し込み量が大きいため 非常に折れやすいのですが、その対策としてゴム板のようなものが 裏から貼ってあります。

それでも一度使うと一発で白いラインが入ってしまい、 不安を覚えることには変わりないのですが。

どうせならベロごとなくしてしまえば良いのにと思ってしまいます。
大きさ比較 大きさの比較です。

うーん、トラックボールの中でも大振りな本機は、 流石にマウスと比べると莫迦みたいに大きいですね。
大きさ比較-TurboBall 同じ径のボールを持つ TurboBall との比較です。

うーん、、どちらかというとコレはTurboBallの方が ボール系に比べてコンパクトというべきか。
大きさ比較-Expert Mouse 5 さらにKensingtonのフラグシップ、Expert Mouse と比べてみます。 流石に Expert Mouse はボリューム感がありますが、 恐ろしいことに本機も負けておりません。

TurboRingはKensingtonではミドルシップという扱いですが、 十分フラグシップをねらえるのですよね〜。
ボールの大きさ ボールの比較です。51mm径は伊達じゃありません。
グラビア1 グラビア2 グラビア3 グラビア4 Kensingtonらしからぬ右手専用のエルゴボディは、 Ring機構のエンコーダ位置を考えたときの一石二鳥から来るようです。 ともかくつかみ所のない形状なので、 こうして写真に撮る向きで全く違う顔を見せるのは楽しいです。

本機の形状は想像する以上に具合が良くって、 この手の形状を作り慣れているはずのMicrosoftと比べたって ちょっと上を行く気持ちよさ。CT-100がLogitechらしからぬ デザインの不手際を抱えている現在、 右手専用ボディでトップを行く掴み心地ではないかしら。 さすが腐っても(?)Kensingtonです。

とはいえ、見た目のクールさとか、 ボールの回し心地とかそういうところで今一歩であるのも確かで、 あまり注目を浴びないマニアのなかの物好きの機種と受け止められているのも 事実です。

特にボールの回し心地は旧世代機に捉えられてしまう 最たるモノなので、ここら辺をマイナーチェンジした後継機を 待ち望みたいところです。

<総合評価>

繰球の気持ちよさ ゴムシャフトエンコーダでこの大玉、転がしたときの抵抗が重く、はっきり言って気持ちよいとはいえません。
回り出しの滑らかさ ゴムの静摩擦が大きいのでカクカクせずに滑らかに回り出します。
回転中の滑らかさ スムースですが、ゴムのグリップ力がかなり重く慣性で操作するのはちょっと無理です。
ドラッグのしやすさ とてもしやすいです。
対腱鞘炎 これだけの大玉ながら、あまり手の甲に無理が掛かりにくいです。まさにデザインの勝利。
コストパフォーマンス ゴムシャフトエンコーダ機に価値を認められるかという点につきます。
三猫のおすすめ度 ★★★★
ちょっとパットしない印象とは裏腹に かなり完成度の高い本機です。 ボタン数はさすがMac文化言うところですが(^^;) ボールの回し心地ははっきり言ってイマイチ。 でも、その点を除けばハイレベルにまとめられています。 一重にゴムシャフトエンコーダを許せるかで評価が分かれる機体です。