猫の小部屋 - ねこのこべや -

猫日誌 -2005-


2005年02月

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02月27日(日)

ストレスというのは恐ろしいモノです。

大散財

ようやくお仕事も多少の落ち着きを見せてきた今日この頃、 平たく言えば休日出勤しなくてもすむようになり、 ようやく落ち着きと平静さを取り戻しつつある三猫です。

そんなかんじでつかの間の休息を楽しむ三猫ですが、 4ヶ月ぶりにアキバにいったり(←ここらへん 周辺機器系サイト管理者としては致命的) まんがの森やジュンク堂行ったりと、 ヒッキーぽくない休日を楽しんでいます。

と、ここまでくれば、大抵のかたが予想されるとおり、 買い物三昧をしてしまいました。 自分でも結構凄いわぁ、と関心してしまいましたので、 忘れないうちにメモっておきましょう。

Mac mini

そうです。ついに買ってしまいましたMac mini♪

猫はMSDNサブスクリプションを個人契約してしまうぐらい ゲイツ様に魂を売り渡しているんですが、 やっぱりWindows以外のOSも使いたいんです。

しかしお手軽なLinuxですが、バーチャルマシン上にVineちゃんがセットアップされているものの 使いやしません。ええ、まったく使わないんです。 もはや身も心もゲイツ様のものになってしまったのか・・・ と言うとそうではなく、やはりネイティブで動く、日頃現役でつかうPCでないと 早々電源は入れないさぁねぇ、というのがホントの所です。

そんなこんなで、手軽でGUIが充実していてObjective Cで開発できる MacOS Xは魅力的なOSですし、 猫のトラックボールルームを開いてからというもの、 サイトを訪れる方のマカー率が急上昇(Win 9X 系のユーザさんを越えました!)、 ここはやっぱりMacが欲しいのです。

そんな猫のためのようにジョブス様がリリースしてくださったMac miniは なんだか「うあぁ、、ジョブス様って解ってるわぁ・・」とツボを付いた仕様で、 もはや買うしかないといったところ。当然の帰結として購入しました。

それにしても、Mac系の雑誌とかみてもあんまり miniのコンセプトの凄さに 感銘してるところがないのは、やはりWin系のユーザと根本的な生態がちがうからなのかしら。 「オールインワンの純潔が崩れた」「結局周辺機器を買えば値段はiBookと一緒」などと、いわれますが、 Windowsユーザにしてみれば、これ以上よけいな周辺機器が増えても部屋におけませんし、 PCに10万円以上だす習性もありませんので、 こういう小さくて、よけいなモノが付いて無くて、実用スペックに拡張しても10万円いかない というバリューは恐ろしく魅力的だとおもうのです。

それに「拡張して10万円」と「元から性能がよさげで10万円」では前者の方が オーナーとしては嬉しいもんです。

FILCO マジェスタッチ(キーボード)

これは、、何で今頃買ってるの?、と突っ込まれるべきでしょうか。 FILCOの究極鍵盤 マジェスタッチです。 (ああ、こうして書くと特撮かロボットモノのようです・・。)

FILCO Majestouch
FILCO Majestouch FKB108M/NW

マジェスタッチはごく一般的な日本語108キーボード。(Winキーが一つなので108です) ですが、キースイッチにドイツCherry社の高品位スイッチ MXスイッチの、 その中でも人気の高い「茶軸」こと 「タクタイルフィール(エルゴノミック)」を使用し、 キートップには猫がもっとも触り心地が良いと考える NMB RT6600系を彷彿させるシルクのような肌触りの加工、 キー配列もごくごく一般的な109配列にみせながら、 スペースバーを完全にセンターに配置したこと、右Winキーを省き、 むりのない手前配列を実現した、非常に練られたキー配置と、 良い点を列挙すればきりのない素敵キーボードです。

発売直後にネット通販で買おうかなぁとは思ったモノの やはり触ってから買いたいということで、秋葉原にさわりに出かけました。 結果、運命(さだめ)によって購入 しました。

ホントによい鍵盤で、「マジェスタッチ派」なるものが登場してもいいかなぁと思います。 ダイヤテックはこのキーボードを作るためにこの世に生まれてきたのね、としみじみ思います。

Cherry MXスイッチ単品

独Cherry社のキーボード用メカニカルスイッチ MXスイッチの、 青軸・茶軸が単品売りになりました。

Cherry MXスイッチ (青軸・茶軸) Cherry MXスイッチ青軸
Cherry MXスイッチ (青軸・茶軸)DS

30個パックで3000円ほどとリーズナブルなので、 当初200個くらいづつ確保して、いつかオリジナルキーボードを作る日にそなえようとか 思っていましたが、 テンキーレスキーボードですら90余個ものキースイッチを基盤にならべてハンダ付けしなければならないわけで それを想像しただけでクラクラッと来てしまいました。 猫はぶきっちょなのでハンダ付けは苦手なんです(TT)

そんなわけで、研究用ということで、1パックづつ責務として購入しました。 これが猫がこよなく愛す黒軸だったら、MX他軸キーボード改造用に 喜び勇んで1000個くらい買っていたところですから、危ないところでした。

技術書いっぱい

ストレスがたまると買いたくなるのが技術書です。 猫は昔はそれはもうライトノベルを一杯読んでいたのですが、 最近はあんまり読まなくなりました。 その読書量を奪ってしまったのが技術書です。

よのなか面白そうな技術書はいっぱいありますし、 しかも一冊の値段がお高いのであんまりパカパカ買ってはいられませんが、 パカパカ買ってしまう衝動買いでもしないとナカナカ踏ん切りが付かないのもまた事実。 なので、いちどハドメがはずれると、ゴリゴリっと買ってしまいます。 なんというか、中毒症状で購入しましたなのです。

今回もそんな感じです。ああ、本棚に入りきらない・・・。

プログラム言語 SCHEME
プログラミング言語 SCHEME
プログラミング言語 SCHEME

Lispの方言 Scheme の本です。ピアソンエデュケーション刊。

Lispはとても美しくも先進的な言語で、Shemeはその中でもシンプルな文法を持っています。 とても古い言語の一族なのですが、 他のプログラム言語が機械の実装からのアプローチで作られてきたのに対し、 Lisp系は数学から生まれてきたため、現行のどんな言語よりも先進的な内容を 今なお誇っています。

現在のプログラム言語の機能もLispからの借用が非常に多く、 ガンダムWにたとえるならば、プログラム言語のトールギス、すべてのモビルスーツの原型機でありながら、 最強を誇るMSといったところです。(・・・たとえの方がマイナーです)

猫もそれなりにLispは使えるのもの、リスパーというにはほど遠く、 いつかはLispでブイブイ言わせてみたいと夢見る乙女なので、 こんな本を買ってしまいました。

ハッカーと画家
ハッカーと画家
ハッカーと画家

と言うわけで、ポール・グレアムのエッセー集「ハッカーと画家」です。 ・・・技術書、ではないですね。(^^;

グレアムさんは有名なLispハッカーです。 実はこのエッセー集は殆どがWebで読めます。 監訳者の川合さんのサイト Practical Schemeで読むことが出来ます。 非常に(ハッカー志望な方には)面白いエッセーです。

猫がPythonとLispを始めたのはこのグレアムさんのエッセーと、 エリック・レイモンドさんのハッカーになろうの影響です。 (ちなみにSmalltalkはマーチン・ファウラーさんの影響・・・、ミーハーなんです。)

C++の設計と進化
C++の設計と進化
C++の設計と進化

C++の設計者 ビャーネ・ストラストラップさんによる、 C++の設計過程のお話本です。

歴史書であると同時に、言語設計のノウハウ本でもあり、 C++一族の理解を深める技術書でもある美味しい本です。

じつはまだ・・あんまり読んでません。 ちょっと読みにくい本だなぁと感じているため、 帰りの疲れた電車のなかで読むと寝てしまうのです・・・(^^;

休日にゆっくりよみたいですね。

マスタリング TCP/IP 入門編 (第三版)
マスタリング TCP/IP 入門編 (第三版)
マスタリング TCP/IP 入門編

言わずとしれた超有名本ですね。 というか、「まだ持っていなかったの!?」と突っ込まれてしまうような本です。

猫は基本的にはファーム屋さんなのと(といいつつWebアプリとかつくってるにゃあ・・)、 結構あちこちに置いてある本なので、個人保有するつもりはあんまり無かったのですが、 やはり手元にあった方が便利かなぁとおもって購入しました。 現在の生活はネットワークを切っても切れませんし一度は読んでおく本だと思います。

Ecripse プラグイン開発
Ecripse プラグイン開発
Ecripse プラグイン開発

猫はあんまりEcripseを使う機会に恵まれないのですが、 「デザインパターン」本を連想させる装丁と、 エリック・ガンマ & ケント・ベックという豪華執筆陣から ついつい買ってしまいました。・・ええ、完全な散財です。

内容はEcripseのプラグインの開発を通じて ユニットテストとデザインパターンのお勉強・・という感じの本で、 プラグインを開発することが手段ではあっても目的ではない感じ。 まだ全然手を動かしていないので、 評価はまだまだできないかしら。

しばらく積ん読になりそうな気配があります。

スモールコンパイラの制作で学ぶ プログラムのしくみ
スモールコンパイラの制作で学ぶ プログラムのしくみ
スモールコンパイラの
制作で学ぶ
プログラムのしくみ

今夏買った中では一番微妙な本です。

なんか文系の生徒が大学でコンパイラをテーマに研究をやって、 その成果を教授に監修されながら綴った本だそうで、 微妙な記述が結構目に付きます。

たとえばLispとかSmalltalkの記述をみると、 「ああ、教科書の表記だわ」といった感じで、間違っては居ないけれど それは本質ではない感じ、絶対触ったことないと思われます。 ・・・言語開発をやろうと言うときに LispとSmalltalkの経験がないというのは致命的です。

監修の教授は「文系のセンスで書かれたコンパイラの入門書」と言っていますが、 うーん、「文系」のメリットもそんなに感じられませんでした。 (へんなたとえ話とかが入ってるのですが、いまいち的を射ていないように感じられて かえって混乱するかなぁ。)

でも、肝心の技術的内容はというと、そんなに悪くはないように感じられます。 ・・というか判断できるだけの知識が猫には不足しているので、 ということはこの本から学べることはいっぱいある、 ひいてはあたしにとって読み価値はあるということですね。 ・・と無理にまとめてみるモノの、うーん・・・微妙すぎる感じ。

この本のは「講義のノート」というのが一番しっくりくるような気がします。

マンガたくさん

マンガをたくさん買ってしまいました。 日常的にマンガを買っているので取り立てて特別「散財」という感じではないのですが、 客観的に金額をみると立派な散財よね・・・。 いうならば日常的に購入しました、なのかしら。

内容は真面目なの、801なの、おたくっぽいのなど様々で 全部紹介するのは憚られるようなラインナップです。(^^;) その中から、ちょっとだけマニアックで、お子様が見ても安心なものだけを何点かチョイスして紹介します。

世界の終わりの魔法使い
世界の終わりの魔法使い
世界の終わりの魔法使い

西島大介さんのとても味のあるマンガです。 この方の本はとても白く(←面白く の誤植ではありません)、 独特の絵柄、独特の話のスカスカ感で 好き嫌いが分かれそう。 猫は「O村戦争」以来の2冊目なのです。

内容はSFです。テーマが深そうだけれど表面上淡々と読めてしまう 独特の雰囲気はそのまま。猫はこういうの好きなんですよ♪

監督不行届
監督不行届
監督不行届

安野モヨコさん作、モヨコさんと庵野秀明監督の新婚生活のエッセーマンガ。

多くは語りませんが、オタクというのは業が深いです。

ぼくのためのきみときみのためのぼく
ぼくのためのきみときみのためのぼく
ぼくのためのきみと
きみのためのぼく

きづきあきらさんのの過去の短編をまとめたモノです。

きづきあきらさんは、なにもかも病んでる感じのまんがを書かれる方で、 その病んでる感が猫の心に心地よい・・・、ああ、あたしも病んでるですね。 「モン・スール」「氷が溶けて血に変わるまで」「ヨイコノミライ!」をもってますが、 最新作「ヨイコノミライ!」は、

  • 絵柄を作為的に流行りに合わせようとして無個性に
  • 物語の病みかたがわざとらしい

ので、あまり好きではありません。 特に病み方がわざとらしいのは致命的で、 きづきあきらさんのまんがは、 本人が普通の話を書こうとしても勝手に病んでしまうのが 素晴らしいだけに残念。

ファン辞めようかなぁと思った矢先の過去の作品集でしたが、 やっぱり面白いわぁ。心地よいわぁ。と、しみじみ。

豪放ライラック
豪放ライラック
豪放ライラック

特にココが独特とかココが凄い面白いとか そう言う感じではないのですが、 淡々と面白いわぁ、と思います。物語があるわけじゃないのですが、 とにかくキャラのパワーだけでどんどん話が出来てます。

女子校を舞台にした、 無駄にポジティブで行動力があるくせに何も出来ない女子高生りらちゃんと それに巻き込まれる周囲のお話なのですが、 とにかく りらちゃんが凶悪すぎます。(笑)

そばに置いてあると何げにペラペラめくってしまいます。

トラックボール

そして最後はトラックボール。 MicroTRACという製品なのですが、普通には売っていません。 トラックボールファン!さんちの掲示板で、 「アメリカで売ってるよ」という書込をみて 速攻で buy now してしまいました。

この製品、ノートパソコンとつかうような小型のトラックボールで、 ボールの周り心地もあまりよくないとかいう話も聞くのですが、 今回猫が払ったお金は送料込みで$99.95。 とてももったいないお金の使い方だと自分でも解っているのですが、 条件反射で購入しました。

そんなこんなで・・・

気づいてみれば、諭吉先生が15人ほど私の元から逃亡されてしまいました。 と、言ってみるモノの殆どがカードで購入ですので、 来月が恐ろしくてたまりません。

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02月14日(月)

なんだかようやく浮かび上がってこれた気がします。

ここんところ、仕事がいやで、プライベートでパソコンに触るのもいやで、 ついでに文章書くのもしんどくって、なんだか生きていること自体が寂しいものだと思えてきて、 何処に向かえば楽になれるのか解らない、おまけに体調もへろへろだったりと、 かなりピンチな状況でした。やばいわ、あたし!

唯一楽しいことと言ったら技術書を読んだりPythonのプログラムを書いたりすることくらい。 ・・ええっ!? 仕事いやなのに息抜きもプログラムなの・・・。 なんかあたしもいよいよプログラムしか書けない改造人間になってしまったのね、と更に落ち込んでみたり。

そんな状況で書いていたここ数ヶ月の猫日誌の出来は酷いモノで、 うーん、これは読むに耐えないなぁ、これって書いているのも読んでいるのもあたしだけかも、 とちょっと落ち込みそうになるけれど、 エッセイというのは「考えをまとめる為に書く物」というのが元の意味と聞いて あたしも立派なエッセイストだと思いなおしてみたり。(バカだ。)

なんとかしなきゃ、なんとかしなきゃ、とあがいてみても もうどうにも復活できなさそうな感じなので、 絶対「ボケーとしてやるっ!」と臨んだ3連休でしたが、 結局一日中自転車で走り回ったり、 家庭内LANの不具合調査にゴソゴソあちこち潜ったりでバタバタ動いてしまう自分に、 かえって息抜きができたような気がする猫です。

ひといき

猫日誌も長いモノで、3年目に突入。猫の人生で一番長い日記です。 思いついたことを忘れないように書き留めるだけの日誌ですが、 一つだけ得たモノといえば、自分で自覚もしていない精神の不調さが ハッキリと解るとことでした。

心がくたびれているときには文章も凄い勢いでおかしくなっていくので、 直ぐに解ります。 自分のこころのことだもん、別に文章なんて書かなくたって、と思いますが、 意外とそういうフィードバックが無いと自分がおかしいのかどうかわからないものです。 気が付かないで無理をしてしまうと、どんどんどんどん病んでいってしまう。 心が病んでくると必ず体もおかしくなってくるので、 体調がわるいのか、精神的にアレなのかわからなくなってしまいます。

猫が心を病んだときも 単に「疲れているだけ」と思っていただけで、心が病んでいる自覚はまったくありませんでした。 しかし知らないところで病状(?)は進行していて、結局復活するのに1年間もの時間を要してしまいました。

あのころ猫は、初めての社会人生活で、それは壮絶な働かされ方をされていました。 あまりのこき使われぶりにそのとき生まれて初めて心の底から(比喩ではなく)「殺される」と恐怖しました。 「もう死んでしまう・・、しばらく休んで好きなことするんだ・・」と会社をやめた猫でしたが、 就職活動どころか好きな同人誌つくりすら出来ない自分に愕然となりました。

働いているときはあんなに同人誌が作りたくて作りたくて仕方がなかったハズなのに、 いざ会社をやめて時間が出来たにもかかわらず、 「何かをやる」と言うこと全般が出来なくなってしまった自分。 心を動かす動力というものをまったく欠いてしまった自分に気が付いたとき、 ああ、あたしってばMicorsoftのOSのように脆弱性を抱えた心だったのね、とはじめて知りました。

当時の猫はさながら陸に上がった本マグロ。 1週間でも1ヶ月でも寝っぱなしでいて「退屈」をまったく覚えないなんて、 それでも生きているって言えるのかしら。 まるで燃えかすのようになってしまった自分の心に、 心ってのは有限のリソースなのねぇと、しみじみ実感しました。 教訓、無理は禁物です。

というわけで、なにかと心を砕きながら働いているみなさまも、 心の健康とバロメータのため、 「書きたい」と思ったときにだけ書く日記をはじめては如何でしょうか?

とりあえず、今日の独り言はとりあえずここまで。

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02月10日(木)

♪そしてふたりは血みどろで〜風に〜風に〜風に〜舞〜う〜。

なぜなぜPython (ぬくぬくPython #1)

Pythonって知ってますか? ・・・「えっ、なんて読むの」というのが一番多い回答だとおもいます。(TT) (「ぱいそん」と読みます。一応。)

Pythonは、欧米での知名度はPerl並なのですが、 日本はなぜか鎖国状態にあるのが、プログラミング言語「Python」です。 (それは日本が遅れている、、のかもしれませんが、 それよりは競合言語「Ruby」の生まれの地だからだと思います。)

今回猫がプログラムのお話を書く題材としてPythonを選んだのは、 「教育に向いている言語だから」とか「実用に不足のないパワフルな設計だから」 なぁんて理由では全然なくって、 単に猫が好きだからだったりします。

・・・。

それだけではあんまりなので、まずはPythonが魅力的な理由を そこはかとなく書きつづろうと思います。

魅力1:読みやすいコードを書きやすい。

Cのインデントスタイルは様々で、そのなかでも Windows系で有力な

if (hoge == 0)
{
    printf( "piyo" );
}

と、K&R 第二版で使われている、

if (hoge == 0){
    printf( "piyo" );
}

と、GNUのコーディング規約である

if (hoge == 0)
  {
    printf( "piyo" );
  }

の3つのスタイルが有力です。

文法的にはどれも正しく、要するにどれでも良い訳なのです。 でも、慣れたスタイルは読み書きしやすく、 慣れてないスタイルはとても読み書きし難く感じます。 自ずとプログラマのスタイルに対するこだわりは凄いものになります。

コーディング規約を作ると成ったら、 殆ど宗教戦争の様相を呈します。 そんな論争を猫もみんなもホントはとてもバカらしく思っているのですが、 それでも譲れないものは譲れません。 そのあまりの不毛さに 「あ〜あ、こんなことで争うくらいならはじめから文法に組み込んでくれればいいのに」 と思わずにはいられません。

で、そんな言語がPythonです。

if x < foo(y, z):
    haha = bar[4] + 5

else:
    while z:
        haha += foo(z, z)
        z    -= 1
    x += 1
    return x + bar()

・・素敵♪

Pythonの大きな特徴として、 ブロック(複文)を表すのに「{}」や「BEGIN」「END」はいりません。 Pythonはインデント(字下げ)の量でブロックを表現します。 他の言語では文法的には「}」や「END」でブロックの範囲を指定しますが、 それを人間が読むときはインデントの量で判断しています。

だったらインデントを文法にしてしまえばいいんじゃない? ・・と、いうわけでPythonではインデントをブロックを表す文法としてしまったのです。 こうすれば、必ず見やすいインデントがされたソースコードになりますし、 インデントと実際のブロックが異なる・・という、他の言語でありがちな嫌らしい 不具合も起きません。 うん、合理的だわ♪

このインデントに限らず、Pythonはソースコードの読みやすく書けることを大事に考える言語です。 猫もソースコードの読みやすさというのをとても大事に考えています。 読みやすく理解しやすいプログラムは、不具合がすくなく保守が容易です。

だれもが忘れてしまいがちですが、プログラム言語は人間のためのものです。 脳内に特殊なスタックマシンが構築されてしまったような人だけでなく、 理想はごく普通の人でも読みやすく感じる、そんなソース。 そんな猫にはPythonのスタンスはとても心地よいモノです。

魅力2:ぱわふりゃ〜。

プログラム言語の「パワー」は 以下に抽象的に表現できるかにあります。 「抽象化」とは物事の本質を取り出すこと。 人がプログラムで書きたい本質をそのまま書ける言語こそ パワーのある言語と言えます。 つまりパワーのある言語はパワーの無い言語に比べて 同じことをより簡潔に記述できるのです。

というよりも、プログラム言語に取っての「パワー」とは簡潔さのこと。 もっともパワーのある言語はおそらくLispですが、 Pythonもかなりのパワフルな言語です。 ( JavaやC++、Cはあまりパワーがありません。) 実はポール・グレアムさんの簡潔さは力なりの受け売りです。

魅力3:巧み (最小で最大を得る)

Pythonの文法はとてもシンプルです。 シンプルで一貫性があるので、習得が容易なのです。 教育用ということで仕様をシェイプアップする言語はよくあります。 でもPythonのシンプルさはひと味違います。 Pythonのシンプルさは、ただシンプルなだけでなく、 シンプルなルールを組み合わせて今時の言語として十分な 「複雑な」文法を作り出す、 おもわず唸ってしまう「巧みさ」があるのです。

一例をあげましょう。以下はクラスの定義と、 クラスからインスタンスオブジェクトを生成するコードです。

# Hogeクラス
class Hoge:
    def __init__( self ,name="名無しさん"):
        self.name = name

    def say_name( self ):
        print self.name



hoge_mineko = Hoge( "みねこ" )          # インスタンスオブジェクトを生成
hoge_mineko.say_name( )                 # "みねこ" と出力される

この「__init__」は、クラスを元にインスタンスオブジェクトを生成するときに 実行されるメソッドです。 これは「コンストラクタ」と呼ばれ、 多くの場合、特別な構文を用意して言語仕様に深く組み込まれています。

ところでPythonで 演算子のオーバーロードをする方法は、 演算子毎に用意されている「__X__」(アンダーバー2つで始まり、アンダーバー2つで終わる名前を持っている) メソッドの定義で実現します。

「演算子のオーバーロード」というのは、例えば「+」演算子のようなものの動きを クラス毎に独自に定義できる機能です。これにより、+演算子を「数値」に使うと加算、 「文字列」に使うと文字列連結、ということが可能になります。 前後に「__」がついたメソッドは、 演算子がオーバーロードされたオブジェクトにその演算子が使われたとき、 自動的に呼び出されます。

さて、Pythonのコンストラクタ「__init__」メソッドです。 そう、Pythonのコンストラクタは演算子のオーバーロードなのです。 インスタンスを生成する ()演算子のオーバーロードとして__init__メソッドがあるのです。 特別な構文をどんどん増やすのではなくシンプルでコアなルールを用意して、 それの組合せでいろいろ表現できちゃう。 それでいて「パズル臭」をあまり感じさせません。 ね、巧みでしょ?

コンストラクタに限らず、Pythonはとても上手な設計になっていて、 コア部分のシンプルな文法の組合せで全体が形作られています。

愉しいPython

Pythonの言語設計は美しいです。ストイックでシンプルで、 それでいてパワフル。とてもプログラムしやすい言語です。 だから、Pythonでのプログラミングはとても愉しいものです。

これこそが、Pythonの一番の魅力だと、猫は思うのです。

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02月03日(木)

つまらない。

最近猫の書く文章はしんみりつまらないわ、とひしひしと感じます。 なんかもう、なんかもう、

【駄文】(だ・ぶん)
 三猫の書いた文章のこと。語源は駄目な文章、または駄目な奴の書いた文章の略。
 [用例] 三猫が書いた文章がみんな駄文なのは、三猫が駄目な生き物だからだ。

というぐらい、駄文しかかけません。

イントロダクション

もともと猫の資質的に文体や文章がつまらない、というのはあるのです。 でもここのところの絶望的なつまらなさは、そもそもネタがつまらない等話もあるのです。 これは猫の頭の中がいつも「プログラミングモード」になっているからで、 猫も杓子もプログラムネタに成ってしまうと言うか、そこから離れることが出来ないというか。 もともと猫はあんまり上手に頭の中を切り分けられないので、 仕事が忙しくなってくると、だんだんとプログラミングバカになっていく気質があるようです。

なので、ここんところ、プログラムネタが非常に多いですし、 しかも想定読者が職業プログラマになっているようなのばっかりです。 これじゃあ、面白いわけがありません。

そしてもう一つのつまらない要因は、 文章がえらそうなこと。 断定的な文調で、「あんた何様→猫様よ」をいわんやな内容は、嫌悪感を抱きこそすれ、 好意を持ってもらえる訳がありません。 なんでこう偉そうなのかというと、 お仕事で「偉くて凄い猫」を演じなきゃならない状況だったりして、 この偉そうモードが人格に著しい障害を与えていくのね、自分でも解る・・・、 てなもんだからです。 (ああ、先生と呼ばれると駄目になるというのがよくわかる・・・)

偉そうなのは、もう気をつけていくしかなくて、 敗北経験を常に思い出し orz な気分をプレイバックするのが効果的です。 ああ、あたしって駄目だぁ、、失敗ばかりだし・・。欝だ死のうorz ・・と、のびる鼻を片っ端から折っていきます。(幸い敗北経験には困りません)

でも、プログラムバカ一代モードは、うーん、なんか良い手だてがあるとしたら、 会社を辞める?? くらいしか思い浮かびません。(TT) ・・・いあいあ、仕事は好きなので(自称 働き者ですから)、辞めるのは ちょっと遠慮したいわぁ。

じゃあ、なぜ「プログラミングモード」だと文章がつまらないかということを考えてみましょう。 まずは、ここがプログラミングサイトではないということ。 マニアなネタを振るならプログラムじゃなくてキーボードとか、トラックボールとかのほうが 絶対良いでしょう。 (・・・でも、最近アキバ行く暇もないし、先月はキーボードもトラックボールも 一つも買わなかったという快挙を遂げてしまいましたし。ああ、マニア返上モノだわ。。orz )

もう一つは、プログラマ相手としても、あまりにも読み手を考えてない文章だということ。 仕事のストレスから言いたいことを言っているだけの感は否めません。 ああ、駄目な猫 orz

ただ、ネタがプログラムだと面白くない・・ということは、 決してないよね、と思いたい おもいます。 猫のここ最近のプログラムネタのコラムを読み返すに、 やるせないくらいつまらないのは、「猫様モード × プログラムオタ」になっているからじゃないかなぁ、 と思います。

仕事でプログラムをしているとつくづく「駄目プログラム」と「駄目プログラマ」に出会う機会は多いです。 日本の技術力はことソフトウェアに関しては絶望的だと猫はおもうのですが、 そういうふうに「駄目にゃ、駄目にゃ」と思っていると良いところまで見えなくなって いつの間にやら否定のために否定しているということがあります。 ・・・シンプルに言えば、バカという奴がバカで、駄目というやつが駄目なのだから、 猫はバカで駄目ということです。orz

高みに立って「あなたがた職業プログラマのプログラムは駄目プログラムですから〜っ、残念!」 なぁんて言っているのが面白いわけありません。うん、敵はプログラムネタにあらず、おごれる自分にあるのだわっ!

みんな元気にプログラムが美味い

猫は常々思うのですが、プログラムを組むと言うこと自体は、 普通の人の普通のスキルの一つに過ぎない、というのがよろしいです。 誰でも文章をかけるけれど、 「文章を書ける」=「小説家」ではないように、 「プログラムを書ける」=「プログラマ」ではありません。 だから、そんなに気負わないで普通に「ちょっといちいち手で操作するのが めんどくさいわねぇ」と思ったらちょいちょい、とプログラムを書く、、、 というのが一般的になってほしいな、と思っています。

その昔、DOSの時代は「ああ、いつも決まり切ったコトを打っているこのコマンドだけれど、毎度毎度面倒くさいのよね」 と思ったら、誰でも気軽にパッチファイルを作っていたもんでした。 でもGUIになってからは、「アプリケーションを使う」=「パソコンを使う」になって、 なんだかプログラムを組むことが急に特殊機能になってしまいました。 でもそれは寂しいし、もったいないことです。

そんなわけで、猫はコンピュータは大好きだし、それなりに詳しい、 でもプログラムって組めないんだよね、という方向けに、 プログラム講座を始めようかな、と考えました。 どうせ頭からプログラムのことが離れない状態ならば、 それを上手に生かせばいいのよ。うんうん。

言語は決めています。Pythonという言語です(パイソンって読みます)。 WindowsでもMaxでもLinuxでも動くプログラムなので、 講座の対象者を選びませんし、何より素敵な設計の言語で、是非是非覚えて欲しい、なんて思ってます。 実は猫はこの言語、大好きなんですよ。

そんなこんなで、気長にPython講座をはじめようかな、と思ってます。 「教える」というよりは、あたしの気に入っているモノを「いいでしょ、いいでしょ」とオススメする。 プログラミングって愉しいね〜、とニンマリする。そんな講義(?)が書きたいと思います。 おつきあい頂ければ光栄です。

コメント

三猫

そんなわけで たまちゃん、あたしプログラムを楽しむ雑文を日誌に書くよ。 文句とか、苦言とかじゃなくて、誰でも楽しめるプログラムを書くの。 だから、きっと面白い文章が書けると思うの。

たま

・・・あんたの文章が面白くないのは、そういう理屈っぽすぎる部分だと思うんだけど。

三猫

うぐっ・・・・、、orz

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