猫の小部屋 - ねこのこべや -

猫日誌 -2004-


2004年03月

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03月31日(水)

久しぶりに風邪で何日も寝込んでしまいました。

低空飛行でふらふら〜っ、というか、 「あ、やばそう」の段階で直してしまえっ!という感じで しのいで見せるのがプロの社会人だと思うのですが、 今回はあれよあれよという間に見事に墜落してしまい、しっかり熱を出して うんうんいいながら寝込んでました。ああ、なさけなや、なさけなや・・。

今はもうだいぶ良くなったのですが、 そのかわり仕事が山積みになってしまって・・・・。 ああ、知恵熱がでそうです・・。(TT)

というわけで、ちょっとした現実逃避の旅に出ることにします。

やっぱり、縦書きが好き♪

猫が昔から愛用しているツールに窓の中の物語があります。 これは青空文庫などのtextベースの小説などを読む事に特化したテキストビュワーです。

他愛のない縦書きビュワーなのですが、本を模した画面と ページめくり時のアニメーションが非常に読みやすいと感じさせる まさにユーザインターフェイスの勝利なツールなのです。

で、今日はお仕事中にいまいち集中できず、 「Readme.txt」や「作業ログ.txt」なんかを 窓の中の物語で開いて遊んでいたのですが、 これがまた読みやすいんです。

やっぱり、とおもうのは、日本語って縦書きのほうが向いているのねということ。 PC周りで日本語を扱うとどうしても横書きベースになってしまうし、 (もっと言えば 西洋にあわせて日本語を左から右に書くように変えた昔の日本人って凄いえらいと思う) 取り回しも良いのですが、 どうも「逐次実行」のようなもどかしさがあって、 パッパッパッと読み流すことが出来ないのです。

圧倒的に縦書きが有利と感じるのは、文章全体のオーバービューの把握のしやすさ。 これは縦書き小説に慣れ親しんだ猫自身にローカライズされた特徴なのかもしれないけれど、 「斜め読み」は圧倒的に縦書きのほうがやり易いと感じます。 (これは「縦書き」なだけでなく、本風スタイルとページめくりアニメーションの効果も大きいです。) 特に長文のメールマガジンなんかを読むときは圧倒的で、 読了時間が全然違います。

もう一つ、縦書きの方がやりやすいなぁ、と思うのが文章の校閲。 文章を編集しながら修正すると、「猫が思うのは○○○と思います。」のような おバカな文章を作ってしまったりするのですが(^^;) なぜだか縦書きの場合横書きよりもパッと見したときの こういうおバカ文に対する違和感が大きく感じます。 (と、誤字大魔王な猫がいっても説得力ないかしら(^^;) )

兎にも角にもコンピュータ周りは横書き全盛。英語混じり文の日本語を書く機会が やたらめったら増えたことや、そもそもHTML的な制約やMS Wordなどの海外製ソフトを ローカライズしたときの問題の少なさから、 どうしても縦書きというのはだんだんと居づらくなっています。

でもでも、縦書きっていいものなのよね。 なんとか頑張ってほしいものです。

巻物よりも本が好き♪

コンピュータがらみでいうならば、 今の「スクロールバー主体」環境の普及は、 文章の世界を遥か昔の巻物ベースの時代に引き戻してしまっています。

もちろん巻物が本に取って代わられたのは、 その物理的媒体の取り回しの悪さが大きな原因で、 ディスプレイの中という仮想世界の中ではそれらの取り回しの悪さが 排除されるため、復活したのは当然の流れなのかもしれません。

しかし猫は、たとえ仮想化されようとも、本にできて巻物にはできない 大きな武器が本にはあると思います。 それは「ページをペラペラめくること」です。

本媒体の読みやすさというのは、ぺらぺらっと本をめくって 目的のページを検索する、検索性の高さにあります。 この検索は電子ドキュメントの「キーワード検索」と違うレベルの 検索機能で、本を読みやすくしている一因です。

本来「外観」のない文章ですが、 ページというアンカーに固定されたとたん、 それは「図形」という「外観」を持ち合わせることになります。

人間の脳はなぜだか図形認識がとても得意で、 高速にペラペラとめくりだされるページから、記憶にある図形をピックアップして 目的のページを探し出すことを苦もなくやってのけます。 だから本を模すならば、「ペラペラ感」の演出は必要不可欠だと 思うのです。

「窓の中の物語」ですが、ページめくりアニメーションを行うことで、 かなりのペラペラ感を演出しています。 勿論アニメーションをOFFにして、パッパッとページの内容が 書き換わるようにすることもできるのですが、たったコレだけのことなのに ずいぶん読みにくく感じるのだから、人間というのはデリケートなのですね。

今年は松下のΣBookや ソニーのLIBRIe(ほんとは'付きe)など、 本格的な電子ブックが立ち上がり、電子ブック元年(という言い回しは陳腐で嫌なのですが・・)の 様相を呈しています。 本が堆く積み上げられたマイルームを見るたび、 猫は電子ブックの普及を祈らずにはいられないのですが、 それでも「ぺらぺらっ」と捲れないものを「本」とは呼びたくないわ と思うのです。

そこら辺を満たした電子ブックが登場するのを 猫は首をながーくして待っているのですが、 ディスプレイ中の横書きスクロールな文章に慣れきってしまったように、 パッパッとページの内容が切り替わる本 というのに人はなれてしまうものなのでしょうか。

そうなったら、なんだかとても寂しいです。

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03月22日(月)

どうも、オブジェクト指向の専門家の肩書きを貰ってしまった三猫です。 でも、あたしオブジェクト指向なチーム開発って実はやったことないのです。 うう、いいの?こんなんで!?

しかし、この肩書きは便利で「実績のある○○」という錦の御旗に ハサミを入れられる非常な強力なもの。 便利なので利用しまくっている猫もなかなかの悪者です。 ああ、これでプロジェクトが失敗したら、一体どんな目にあわされるのやら・・・。

2ちゃんねるとブレインストリーミング

突然ですが、猫は2ちゃんねるが結構好きです。

なんというか、情報のカオスであることと、その情報に「信頼が置けない」ことが前提となっていることが 2chの魅力なのですが、以前とうとうとそんなことを語ったところ「それって魅力なのか?」と突っ込まれてしまいました。 ・・・うう、確かに美徳じゃなぁさぁねぇ。

その友人によると 技術系BBSやメーリングリストのようなものには価値があるけれど、 2chには「娯楽」以上の価値はないと言います。 そして「オマエモナー」に代表される爛れた(^^;)文化は、友人さんはあまり好きでないようで。

2chはアクが強いので、「好き・嫌い」は絶対あります。 では、有用かどうかという視点に立つならば、 BBSですので「情報の場」「議論の場」という二つの視点で評価する必要があるかなぁと思います。 (ああ、根拠のない分析モードに突入してるわ)

まず一つ目の「情報の場としての2ch」ですが、これは難しいところ。 ありふれた情報はBBSメンバにより検証がなされていて「かなり正確」だけれど、 レアな情報ほど他発言者による検証が成されにくいため「正確かどうかはわからない」状態です。 こういう「検証困難な情報」の検証は、普通「発言者の過去実績」で判断するわけですが、 2chは匿名掲示板ですからねぇ、うーん、ムリポです。

というわけで かっこよく言えば 「ヒントを欲している人には有用だけど、決定事項を欲している人には害になるかも」なぁんて感じです。 ――猫的には、ここらへんは「使い方次第」といったところ。

一方の「議論の場としての2ch」ですが、まずは普通に考えてみましょう。 匿名の人間が面白半分で適当なことをいってくちばしを挟める環境が 議論の場に向いているとはとても思えません。 そこにあるのは「娯楽としての議論」以上のものではない、と言われてしまえばそれまでなんです。

ブレインストリーミング

とは思うものの、猫はなぁんとなく「そうなんだけど、そうなんだけど、実感としては議論の場としても有用なのよね」 と思っていました。うーん、説明しがたいから主張するのは難しいのよねぇ、と心の奥底にしまっておきました。 ところは、最近お仕事柄「チームでの分析・設計手法」を勉強していて、「ブレインストリーミング」という手法とであったのですが、 「これは2chの本質だわ!」とにわかに興奮してしまいました。 って、一人で興奮していてもしょうがないですね。(^^;

「ブレインストリーミング」とは名前の通りブレインをストリーミングすること。 頭にパッ、と浮かんだ内容を良く考えもしないでとうとうと 尽きるまで放出し続けることです。 要するに「徒然なるままに...」というやつですね。

ブレインストリーミングという手法は、アイデアが破棄されてしまうのを防ぎます。 アイデアは一つだけで簡潔するものでなく全体として評価されるべきもの。 これらは全てがリストアップされたあと、検証されるべきものです。 つまり「アイデアのリストアップ」の段階で検証を挟んではいけないというのが ブレインストリーミングの本質です。

一見至極簡単そうにみえるこの思考手法ですが、 自由発言会議を行ってしまうと「恥をかきたくない」という意識がはたらき、 「バカらしいかもしれない」アイデアが日の目に当たることはありません。 どんなに「ちらっとでも思い浮かんだことがあれば、どんな内容でも発言してください」と言おうとも、 そんなアイデアが発言されることはありません。 これでは型にはまった(発言者が責任を取らなくても済む)無難な意見しか出てきません。 バカらしくないかも知れないのに、これはとてももったいないことです。

ですので、会議でブレインストリーミングを行う際には「ラウンドロビン テクニック」というのがよく使われます。 なんだかとてもカッコよくも高度なテクニックのように聞こえますが、実はこれ「しりとり」の手法なんです。

ラウンドロビンテクニックとは、メンバをぐるっと順番に発言させていく手法です。 もし、発言すべきアイデアが浮かばないときは「パス」といってパスします。 ・・・まんま「しりとり」ですね。 「しりとり形式」は、ある「お題」に対するアイデアをメンバから効率よく搾り出す方法です。

優れた点の一つは、「発言しないほうが恥ずかしい」という場を作り出せること。 また周回を重ねるごとに「無理に発言」するような状況になるため、 仮にとんちんかんな発言をしても「恥」はならないのも良いところです。

もう一つは「思考の連鎖」が起こることです。 「ええ、こんなのもアリなの!?」という意見が一つでれば、 そういうパラダイムに基づいてメンバ全員がアイデアを絞りつくせるという点が 「ブレインストリーミング」の本領でもあるわけです。

そうして、ブレインストリーミングで出し尽くされたアイデアをもとに 検証作業にはいれば、よりよい結果が得られる・・というのがこの方法の美徳です。

2chは洗練されている?

話が盛大に脱線しましたが(^^;)、そろそろ話題を2chに戻しましょう。

猫は2chは「ラウンドロビン テクニック」に相当する優れたブレインストリーミング効果があると おもいます。

まずは、匿名であること。 2chどんなにバカな発言をしても、発言者のダメージになりません。 「うあ、はずかしーっこといっちゃったわっ!」と思っても、一日黙っているだけで、もうあなたは別人です。 また、直ぐに復帰したければ「逝ってくる」という呪文を唱えればOKですし、 自信がないときは「と、言ってみるテスト」などと付け足せば完璧でしょう。 2chは「未検証のアイデア」を発言しやすくする優れた仕組みが整備されています。

技術系のBBSやメーリングリストは、発言者を明確にすることで「責任」の所在が明らかになり、 発言が発言者自身によってある程度検証されていることを補償します。 これは情報の信頼性が高まるという点でとても良い仕組みだとは思いますが、 一方で「自信はないのだけれど、それは違うとおもうのよね」といったレベルのアイデアは 常に切り捨てられます。 (そしてこういったBBSをROMしている方は幾度となくこう思った経験があると思います。) これを拾い上げられる仕組みはなかなか作れないのよね。

また、レベルの低い人とレベルの高い人が同じ土俵で発言できるのも優れた点です。 「高レベル」といわれるひとは、その世界の常識をより多く身に付けているわけで 従って「型にはまった」意見を大量生産しがちになります。 しかしそんなものはFAQ――静的な情報に求めれば足りる話で きっとWebの世界では誰かが纏めてくれているでしょう。

2chが「質問と回答」以上の議論の場であり続けるのは、 レベルの高い人を蔑み、レベルの低い人の発言を馬鹿にする・・ 一見どうしようもないような文化が「レベルフィルタリング」――つまり差別を排除しているのも 大きな要素だとおもうのです。 ここでは純粋にその発言内容のみが評価され、 あらゆる視点からアイデアが供給されあらゆる視点で検証されていく、 まさにXP的な開発手法――ブレインストリーミングとその検証による反復プロセスそのものです。

レベルの低い(=初心者)のありれた質問がBBSに溢れかえると、 BBS全体が同じ質問と同じ回答の繰り返しになって論議が停滞してしまうのが常ですが、 2chではそのようなことはありません。(技術系BBSではよく陥るワナなのに!) 「レベルの遠心分離」とも言えるこの現象は、雑誌の記事レベル、ゲームの難易度など、 「知識レベル」の存在するありとあらゆる場で発生するとても厄介な現象です。

理想は全てのレベルの人間が同じように参加できて、しかも場として停滞しないこと。 しかし従来のシステムではこれを不回避として、 「レベル固定」にしてそのテーマに対する複数のレベルの場を設けるか、 「とことん」を目指して低レベルの発言者を排除するしかありませんでした。 しかし、これはブレインストリーミングができるような環境ではなく「思考偏移」に陥りやすい デメリットも多い手法です。

でも2chにはこれがあります。発言前提として知識レベルを要求されず、 かつ、場自体が「レベルの遠心分離」に陥らない。これはとてもスゴイことです。

おそらくその秘訣はブレインストリーミングに対する分析が常に場全体に働いていることと、 それの処理がスマートに定型化されていることです。 発言が「別名」「代用」ならば「ガイシュツ」処理が、 「テーマの範囲外」ならば「スレ違い」処理が、スマートに速やかになされます。 このスマートさが、選別に必要な場のリソース消費を最低限に抑えるおかげで「レベルの遠心分離」が発生しないのです。

また、場の破壊に対する耐性の高さも特筆です。 恣意的な論議誘導に対しては「釣り」「ジサクジエーン」といった検証が常になされますし、 「知識レベル」ではなく「論理的展開能力」で発言者を評価する「厨房」システムと、 場を破壊する発言者に対するエマージェンシーである「放置プレイ」は、 議論の場を強固にガードします。 このように2chの「発言の場を維持するシステム」は非常に洗練されていて、強固です。

そしてこれらのシステムが 「発言する」という行為になんのブレーキもかけないことこそ、2chの最大の美点です。 スマートに定型化されているので、これらの処理が成されたときに 発言者に心理的負担を与えないで済むからです。

「ああ、言わなきゃよかった」という悔恨の情を生みださず、 かといって「場」の維持もおろそかにならない。これは、ほとんど奇跡です。 (このシステムは過去の結論に対して容易に再検証がなされる――反復プロセスを自然に生み出すというメリットも生みます。) ここまでくるともう、情報処理システムとしての2chはとても優れていると結論せざるを得ないでしょう。

おそらく世界最大のブレインストリーミングコンテンツである2chは、 世界に誇る日本の文化です。 ・・・・・・・・・ああ、でもやっぱり世界に誇りたくはなかったりするのだから、 理論と感情は別物ね(^^;)

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03月15日(月)

と、いうわけで忙しいやら、 借金しまくりやらで、いろんな意味で真っ赤な三猫です。

いろんな意味で大変ヤバイ状況になっているのですが、 こういうときほど、頭が活性化するようで、 暇なときにはなにも思い浮かばなかったハズなのに この最中 いろいろやりたい事がふつふつと沸いてきて さらに自分の首を締め出すしまつ。

さぁて、どうしたもんでしょ。

ちょっとだけ美味しいキーボード

トラックボールルームに掛かりっきりで 最近めっきり更新していないキーボードルームですが、 別にキーボードが興味の対象外になったわけではなく、 着実に増え続け、猫のお部屋と家計を圧迫し続けています。

とはいえ、昨年末のキーボードラッシュから おお!というような金星キーボードに出会ってはいなくて、最近のテーマは もっぱらIBM プリファードのコンプリートだったりします。 ええ、もう実用とは程遠いコレクションの世界です。

ええっと、話がずれました。 今日のネタは「ここ数年でPC添付のキーボードって作り方が上手になってません?」ってことなんです。

最近、emachinesのキーボードや、QwertersClinicで話題のDELLの標準キーボードを初め、 PC標準のキーボードに触る機会が結構ありました。 勿論「んーっちょっと・・」なのも居るのですが、 「あっ、これだったら 許容範囲だわっ」というのも増えてる気がします。 猫は友人のPC購入に付き添うときは、 アキバあたりで中古の良さそうなキーボードを一緒に買っておくことをお勧めしてきたのですが、 最近は「んー、このレベルだったら、必要ないかな」なんて思う機会が増えています。

と言っても 構造的にはあいかわらず キートップとスライダ、スライドレールと筐体が一体化した「これでもかっ!」という 簡略構造なのですが(富士通高見沢のモノは別です)、 以前に比べてそれほど悪い打鍵感ではないのは、 一重にこの構造のキーボードの製造技術がこなれたからなのでしょう。

そういった小うるさい理屈を抜きにして、最近のキーボードは無難になりました。 決して良くは無いのだけれど、 大きく不満を感じない仕上がりのキーボードが標準添付されるようになったわけで、 どこぞの巨大掲示板も最近は中庸で無難なキーボードが支持されています。

これは良いことなのですが、 「良いキーボードが市場に無い」という危機感が失われることは、 もしかしたら、Realforce以来続いてきた高級キーボードブームに 引導を渡してしまう引き金になってしまうかもしれません。 そうなったら、残念至極なのよね。

中庸な中に光るもの

最近の標準的なキーボードは大きく分けて以下の二つに分かれると思います。 一つは「可も無く不可も無く」、もう一つは「プラス、ちょっとだけ美味しい」キーボードです。 で、あたしが「許容範囲」と言っているのはアクマで後者の方なんです。

んー、「ちょっとだけ美味しい」って よくわからないって? それではちょっと極端な例としてちょうど良い(笑)NMBの廉価キーボードを上げてみましょう。

定評のあるRT6000系や2300系、2200系の打鍵感が良好なのは、 分解してみれば一目瞭然、「打鍵感が良くなるだけの構造」を持っています。

これらはかつてPCの標準添付品だったわけですが、 現在ではこの構造ですら「高級品」になってしまいます。 今のNMBキーボードはMSブランドやLogitechブランドで提供されるような スライダ・キートップ一体型の廉価設計が主流です。

この廉価版NMBキーボードは、 キーがひっかがりやすくお世辞にも「高品質」とは言えません。 これはスライダ・キートップが一体だからなのですが、 今どき他メーカではスライダ・キートップが一体でもひっかがったり しない方が当たり前なので 言い訳にはなりません。

だから、項目採点法(減点法ともいう)で採点した場合、 今のNMBのキーボードは はっきり言って「ダメキーボード」になっちゃいます。 この採点法でいくと、旧型Space Saver II Keyboard(←NMB製)よりも 新型の Space Saver Keyboardや現行プリファード(←たぶん、Chicony製) のほうが「良い」キーボードになるわけですが、 猫は これらの「ひっかがら無い」キーボードよりも 「ひっかがる」NMB製廉価キーボードのほうが「好ましく」感じます。

だって、「ひっかがるけど気持ちいい」んだもん。 「気持ちよさ」こそ、入力デバイスの正義ですからっ♪ だからこのちょっとした旨みこそ、常用デバイスには必須だと、猫は考えるのです。

旨み成分の抽出

キーボードには、スペックシートでは現せない「華」という要素があります。 (「個性」とか「旨み」と言ってもよいかしら) 現行プリファードや新型Space Saver Keyboardに無くて 旧型Space Saver II Keyboardや MSブランドのNMBキーボードや、 Key TronicのE3600系にあるもの、それがこの「華」です。

NMBの持つ「華」は、RT6600系など、ちゃんとした素材を煮詰めて作った経験が作り出した 「秘伝のダシ」のおかげなのですが(具体的にはラバードームのノウハウよね)、 そうでない 超絶廉価クラスの製品にも「ちょっとした旨み」を感じるキーボードを見かける機会が増えました。

現在の中庸なキーボードが犇めき合う市場では、 この「華」こそがキーボードの良し悪しを決める指標になっている気がします。 NMBのような「大きな欠点と大きな華」は極端な例ですが、 一通り欠点が無い平均点的なキーボードに、ちょっとだけ「華」を乗せたような キーボードが増えていて、 現在 普通のキーボード愛好家さん(= 家計と生活領域を過度に圧迫しないでキーボードを愛好する人)の間で 評判になっているキーボードを見ると、 そんな中庸な中にもちょっとだけ「旨み」を感じるものが頭角を現してるぞっ!って いう印象を受けます。

これらは 別段 特別に凝った構造を使っているわけでもなく、 ひたすら廉価な構造のなかに なぜだか「旨み」が見えるのです。 なんというか、この業界はキーボードに振り掛ける「味の素」でも 獲得しちゃったのでしょうか・・。

「味の素現象」が いいことなんだか悪いことなんだかは微妙なのですが、 良くない素性のキーボードでも味の素で美味しく食べられるようになったのだから、 それはそれで喜ばしいことかもしれません。 でも、味の素の味って、ときどき飽きるのよね。

「中庸に味の素サッサ」なものが出揃うと、 没個性の雄、富士通高見沢のキーボードも 「地道に素材の味を引き出しました」的な美味しさが取り出さされ、個性的に輝きだします。 うみゅぅ、富士通高見沢のキーボードは確かに良いキーボードだけど、これでいいのかしら。

ピンチ! キーボードルーム!!

ごくごく私的な見地として。

猫は「美味しいのには訳がある」をモットーに、 美味しい理由を分解して明らかにしようっ! を主軸にキーボードルームを開いてます。 要は「美味いものは素材も良い」的論理ですね。

なので味の素現象 ・・いえ、「貧しい素材もノウハウでカバー」現象は、 猫的には かなり困った現象です。 もう今時のキーボードレビューは スイッチを切断してアニメーションにしたり 押下圧変動を測定してグラフにしなきゃダメなのかしらん(TT)

どうやら、猫は時代の波に取り残されてしまったようです。

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03月08日(月)

最近お仕事がピンチなのです。 そして、ちょっと挫けそうだったりもします。

緊急対談、三猫さん八方塞

たま

ちょっと、三猫ちゃん、管巻きすぎ。

三猫

だぁって〜。

たま

あー、もぅ、なさけない・・。ポチ君が居たらなんていうか。

三猫

(ぶちぶち)

どぉ〜せ、あたしは不肖の姉よ。 あの子の1/10も人間できてませんよーだ。

たま

よくわかってるじゃない(笑)。

三猫

きーっ!

たま

あははは。で、なんでそんなにストレスたまってるのよ。

三猫

んーっ。理想と現実。だけど理想は頑張れば現実に出来ると信じたい私は 甚だ理想に程遠いってこと。 建前と「頑張ったで賞」に満足できるのなら、もっと楽が出来るのだけどね。

って感じかな?

たま

なんだそりゃ?

三猫

ええーと。ほら、私って システムエンジニアじゃない? で、今はお客様んところに常駐している・・・。

猫の職務経歴はファームウェアが中心なのだけれど、 ここ2年ぐらいのお仕事は 「.NET で WebサービスでWebアプリ」 なんていう いかにも「日経XX」に毒されました ――なぁんてお仕事なんだわさ。

たま

ふみふみ。

三猫

だけどさ、そこのお客様、現行業務はASPなんだけれど、 ソースみると ループカウンタをグローバル変数にとってしまうソースを 「実績あるから」と使いまわすくらいCOBOLerなのよ。

関数(というか、あの人たちにとってはサブルーチンとプロシジャーかしらね)を 共通ルーチンの括り出し以外の目的で使うことなんて 想像もできないくらい、1970年代の化石のようなソフトウェアパラダイムで 今までやってきちゃった会社なのよ。

・・・ってとこまでは、たまちゃんも知ってるよね。

たま

あんだけ愚痴聞かされりゃあね。

三猫

・・・うう。(TT)

で、そういう会社が 何を血迷ったか .NETでUIをWebアプリケーションで、 ビジネスやデータサービスを XML Webサービスでやろうとしている。 つまり建前3層、最低でも2層アーキテクチャで作ろうとしているのだけど、 そういった実力のない方たちなのよ。

目の前に広がるのはオリンピックイヤー単位での広大なデスマーチの行軍・・・・。

猫は気分的に、タイムスリップしたら 十字軍派兵を押し付けられちゃった気分なのですよ。

たま

また変なたとえを・・。(^^;

建前という「無理」を通しても「道理」が引っ込むわけがない・・・か。

そりゃあ、やめちゃえば? 三猫ちゃんがそういってるってことは、 もう三猫ちゃんの力じゃプロジェクトを中断できないんでしょ。

だいたいそんなところに祭り上げられちゃうのは、 三猫ちゃんが八方美人なことやってるからじゃん? 「都合の良い人材」を演じれば、そりゃあ表面上の受けは良かろうでしょうけど、 私に言わせれば「あんた、バカァ」以外のなにものでもないわさ。

三猫

うぐぅ・・・。

たま

いまどき「うぐぅ」は痛いよ、三猫ちゃん・・・。

三猫

そっ、、、そんなこというなら たまちゃんの「あんた、バカァ」だって十分痛いわよ!

たま

はいはい、で? 三猫ちゃんはなんで好き好んでバカなことやってるのかな?

三猫

ぐっ・・・。(た、タマ吉め〜〜っ、いつかギャフンと言わせてやるぅ)

だってさ・・、本当のSEはどんなに不利な状況でもプロジェクトを成功させるのものだから。 私のお師匠さんのようにね。

もちろん、今の自分じゃ圧倒的に力不足なのは解ってる。

でも、状況がそろっていなきゃ、プロジェクトを成功に導けないとか、 状況が状況だから失敗しても仕方がないとか、 そういう言い訳で自分を慰めながら生きている、 口先ばかりの情けない自分には成りたくないのよ。

だから、なんとしても成功させたい。

たま

あなたの「お師匠様信仰」は相変わらずスゴイのねえ。

現実問題としてヒトの力には限りがあるし、 出来ないものは出来ないと思うよ、あたしは。

それとも、世の中全ての人間が無能で、自分だけが有能だから 上手くできるとおもってる? なら、そう思ってるヤツこそ無能よ。

三猫

あんた相変わらず毒スゴイわね(^^;)。 そりゃ、あたしは有能のフリした無能ものよぉ。

でも、お師匠さんならこの状況を成功に導くことは絶対できる。 物理的に不可能じゃないんだ。あたしはそう感じているの。

物理的に可能ならば、あたしにも勝機はあるでしょ?

たとえて言えば どんなに難しいゲームでも、「ハメ」でなければ クリアできるじゃない。 そうならば努力と頑張りで成功させることは不可能じゃない。

たま

その「超絶ゲーマ」な腕を確立するために、 ゲーマは筐体が買えるほどの投資と膨大な時間を費やすよ。

つまり三猫ちゃんはコスト度外視で自己満足のために仕事がしたいだけなんじゃない?

三猫

うぐぅ・・・。

たま

だから うぐぅは・・・。

三猫

わーかってるってばーっ! でもクセになってるのっ! ついついでちゃうのっ!! もうっ!

SEゲームは、「コスト」はHPと一緒ですよ。 あたしだって赤字はゲームオーバだって ちゃんと認識してます。

そういうのをひっくるめて、上手くいく方法があるはずだ・・ってことなの。

たま

ふーん、あるならそれをやればいいじゃんさ・・・。

三猫

い、いぢわるモノめっ!

どうしてそんなにつれなくするかなぁ・・。 三猫、さみしいわぁ。

たま

今のは マリみて のパロディ? いやぁ、ほんとに三猫ちゃんって頭腐ってるねーっ

三猫

う、うるさいっ! あんたこそ、なんでそんなに捻くれてるのよっ!

たま

捻くれてるなんて心外だわっ! わたしはこんなに愚かな三猫ちゃんを マリアさまのような心で愛してあげているのだから

三猫

・・・・もういい。

猫はこの対談で、「日本人ってツールの使い方を覚えるのは熱心だけど、 それを使って何かをする方法を研究するのに疎すぎない」とか、 「マーチン・ファウラーさん 最高!」とか「CRCカードを使ってみようと画策中」とか そういう話をしたかったんだけど、 なんだか悲しくなってきちゃった。

たま

もういいんなら、ここでお仕舞い。あたしゃ引き止めてなんてあげないよ。

さ・て・と。

三猫ちゃん、カード会社からね、請求書がね、届いたんだけど・・。

三猫

う、うぐっ! いきなりそうきますかっ!?

たま

なになに、Logitech ST-65UPi、そして Expert Mouse 7かぁ・・。 一週間にトラックボール2台とは、やるねぇ三猫ちゃん。 両手でトラックボールつかって2倍の仕事だぁ。

三猫

そっ、それはっ!

たま

それと、さっき「マーチン・ファウラー最高」とか ぬかしていらっしゃいましたけど、 ほほぅ、、3冊コンプリート。それに留まらず7冊も技術書を買ってらっしゃる。

三猫

だ、だってお仕事ですしっ!!

たま

そのうち3冊しか読破してないのは、知ってるんだよねぇ・・・。

三猫

・・・・たまちゃん、もしかしてこの座談会に応じたのって・・。

たま

私は三猫ちゃんを慰めてあげるつもりなんて、もとから無いんよぉ。

あらあら、そんなに青くならなくったって、 今月も家計は真っ赤っか だし、三猫ちゃんも真っ赤に染まってみる? そうすると3倍くらいのスピードで仕事できるかもねぇ。

ふふふ・・。今日はポチ君も居ないことだし、三猫ちゃん、覚悟はいいよね? ね?

三猫

う、うぐぅ〜・・・。(TT)

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