猫の小部屋 - ねこのこべや -

猫日誌 -2004-


2004年10月

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

Topics

>>> [index] [next] [prev]


10月22日(金)

最近私生活が大きく変わりました。

ここ2年ちょいは、東京の赤坂で Microsoft ASP.NETなWebアプリケーションの開発をしていたのですが、 先月その現場を引き上げて、 今月から埼玉の空気の綺麗な某所で、ファームウェアの開発を摺るようになりました。

開発言語もいままでのC#からC言語になり、 猫は事実上3年ぶりのC言語を楽しんでいるのですが、 自分でも驚くくらい良く覚えているかと思ったら、 自分の設計技法が知識が古くさくなっていたりとかで微妙に足下がぐらぐらしたりと、 なんとも安定感のない仕事ぷりです。

生活パターンがまだ上手く築けていないので、ヘッドラインの更新までは 手が回っていないのですが、こうして日誌ぐらいはてけてけと書けるようになりました。 なにより嬉しいのは電車が空いていることで、帰りは必ず座って帰れます。

と言うわけで、あたしは今コレを電車の中で書いているのです。 ん〜、幸せタイムだわっ!

ゆめのような

猫はまごうことなきトラックボールユーザですが、 その実トラックボールの普及度は低く、前の現場ではついに「トラックボール」というものが何だかわからない人に 遭遇してしまいました。(しかも結構いたのですよ(TT) ) 年々トラックボールの普及率は下がっているようで、 挙げ句の果てには「トラックボール・マウス」という屈辱的な呼び方さえ 違和感を覚えなくなってしまいました。 えぇい、「ポインティングデバイス」はみんなマウスかぁ!

そんな猫ですが、今回の職場でももちろんトラックボールは持ち込みで、 今は 新顔さんということで、ちょっと控えめにQBALLを使っています。 そして、新しい常駐先会社さんには同好の士がいるかしら、と 何気なく作業場を巡回してみると、うんうん、ホントにちらほらだけれど ちゃんといるわ。 (中にはStreamを使っている強者も見かけたのだけれど。)

「やっぱりファーム系は老兵が多いので、トラックボールの認知度は高いようね」とか 「若造ばかりオープン系は所詮マウスが標準でついてきてからPCを知った世代でしょう」とか なんとな〜く公称20才が淡くかすんでしまいそうなことを思いながらも、 うんうん、猫はご満悦です。

トラックボールユーザと生まれたからには、猫にはやっぱりあの夢があります。 トラックボールがデフォルトのポインティングデバイスだったらいいのになぁって。

トラックボールがメインストリームに居座れなかったのは一重に運命の悪戯からで、 例えばかの有名なAltに繋がっていたのがトラックボールだったなら、 きっと歴史は変わっていたはずです。 猫は夢見ます。そこら中のPCにはおしなべてトラックボールが付いていて、 (そう、メーカ付属だから同じ種類のトラックボールがあふれているの!) そしてその中で絶滅危惧種のマウスユーザが、 肩を潜めて私物のマウスを使っている風景。 あ〜〜、見たい、みたいわぁ〜っ。

新しい常駐先は 半導体のステッパーを作っていらっしゃるので クリーンルームなるものがあるのですが、 黄色い蛍光灯と手袋・マウスで作業する姿はとてもシュールです。 白昼夢のような黄色い光と、誰が誰やらわからない同じカッコのクリーン服の人が ただっぴろい空間でハツカネズミのように作業する様子は、 ○○時空か秘密基地か、とにかくほっぺたを抓りたい衝動に駆られる風景であることは間違いありません。

そんなだから、と言うわけではないのですが、猫は最初目を疑いました。 いやいやでもでも。ん〜っ、アレ、トラックボールよね〜。

猫が最初に目にしたのは一台のTrackMan Wheelです。 なるほど、こんな異常な空間でみるとしっくり来るというか。 黄色いライトの下でマスクに手袋の作業員が操作するにはやっぱりマウスじゃ 気分でないわよねぇ、なぞと、勝手なことを思いながら歩みを進めると、 アレ、まただ。連続二つは珍しいわぁ。今度もまた TrackManなのね。

などとどんどん見回すに、次から次へとトラックボール、 「またTrackMan Wheelだ」「あ、今度はMarble Mouseね」 「ん〜、旧型TrackMan Wheelかぁ」・・・・って、そこら中Logitechのトラックボールだらけじゃない! ここに来てようやく思い至りました。

ああ、トラックボール時空に引きずり込まれた! (寄居の採石場近いですし)

トラックボール時空

ここで作っているモノは、ステッパー、つまりおっきな機械に埋め込められたPCがインターフェイスで、 その操作台にちょこんと乗るのは必ずLogitechのトラックボール。 つまり標準品がトラックボールなわけなんです。

そして周りで開発に使っているパソコンも、勢いLogitechのトラックボールに統一されるわけで、 つまり、入力機器にこだわりのない人はトラックボールを使う、という状態にあるわけです。 しかし、やっぱり「マウスじゃなくちゃだめ」と言う人もいるわけで、 そういう人こだわる少数派は私物のマウスを持ち込んで、 マイナーとして肩を潜めてつかってるわけです。

――ああっ、コレ、コレが見たかったのよ〜っ

なるほど、標準添付トラックボールというのが存在したら、それはTrackMan Wheelや Marble Mouseのようなランクになるのね。 というか、MSには標準向けトラックボールはないですし。 あとはKensingtonだけれど、(大変悪いのだけれど)日本法人がないと 一括納品はちょっと怖し、ですね。普段は意識しないのだけれど、「トラックボールのLogitech」は伊達じゃない、 といったところかしら。

そしてもう一つ。猫は前々から不思議だったlogitechのラインナップの歪さ ―― CT-100は無線版しかないのに、 親指トラボのCT-64UPiは有線版のST-65UPiも用意されているとか、 トラックボールなんて「エンスー」(または偏屈さん)じゃないと買わないのに、 マニア好みのFX系を(後継機のデザインに失敗したとはいえ)あっさり切り捨てながら、 Marble Mouse / TrackMan Wheelは 実は2年ごとのVer.UPをしていたりなどなど、 は、要するに一括納品案件が少ないとはいえまだあったからなのですね。

とはいえ、Marble Mouseは 1割前後しかなかったというのは、 やっぱり「ホイールが無い」というのは、今時のインプットデバイスとしては、 ちょっと辛いところなのかも、ということかしらと思ったり。

標準を阻むモノ

トラックボールって、結局標準になれなかったインプットデバイスです。

たとえば、KensingtonのMouseWorksで ソフトウェアスクロールが効かないアプリケーションに Mozlla FireFox やOperaがある、というのは、信じられないことです。 トラックボールを使っていて不便に感じることは大抵トラックボールのせいじゃなくて、 マウス中心に調整された環境まわりだったりします。

せめて、もう少しユーザ数が増えればとも思うのですが、 「悪い循環」に陥っちゃってるトラックボールのこと、それはちょっと無理かもと思います。

猫のトラックボールルームは少しでもトラボユーザが増えることを野望にスタートしたサイトですが、 厳しい現実に内心あきらめていた猫でした。 でもそんな最中に、予期せぬトラックボールの天下がみれたことは、とてもビックリで、 また一括納品が存在しているという事実は猫に勇気をもたらしてくれます。 ホント「いい夢見させてもらいました♪」ですよっ。

うんうん、元気出てきたわっ! 千里の道も一歩から。 まず「直販系PCのBTOオプションでトラックボールが選べる」から、 野望を一歩一歩前進させて行きませう。

|++ month top ++|

10月17日(日)

猫のトラックボールルームは、実はこんなにしっかりと作るつもりはなかったのです。

予定では、今年の5月の連休越えくらいで、更新を停止して、 猫リソースをキーボードルームに割くつもりでした。 が、あれよあれよという間にアクセスが増え、Googleの検索順位も ゴリゴリっと上がり、気が付けばキーボードルームをすっかり食べてしまいました。 うぁぁ・・・、ドラマだわ。

あまたのキーボードサイトのなかで、もっとも電波よりな 猫のキーボードルームは、それこそ好き放題書いていて、「正当派キーボードサイトに飽きた人御用達」 なぁんて内容になっています。 非常に独善的な内容ながらいかにも電波な「一人称:猫」に助けられてか、 それほどクレームのくることはありません。

そんなノリでトラックボールルームを作り始めたモノの、 Googleの「トラックボール」での検索順位が Top 5に入り始めるころから、 猫は次第にプレッシャーを感じるようになりました。 曰く、「正しい情報を伝えなくっちゃっ!」

だって、だってですよ、 「トラックボールを買いたいんですけど・・」とご相談のメールが舞い込むんです。 キーボードルームの時には考えられない自体ですよっ!

そうしたさなか、この事件は起きたのです。

支持球(しらたま)騒動

めずらしくも トラックボールが持ち上げられた ITmedia の記事 「みなさん忘れていやしないか?――愛するトラックボールのよさを改めて考える 」は、 (Logicoolの宣伝記事にしか見えないことはおいといて) 猫に強烈な衝撃を与えました。それは・・・、

対して、ロジ製トラックボールは「石」を使用している。今回改めて眺めたら、最上位モデルの「Cordless Optical TrackMan(CT-100)」には、赤い人工ルビーが見える。そして手持ちの「CT-64UPi」を含めた下位機種は、白いアルミナが使われている。

のくだり。そう、猫は今まで中級トラックボールに使われる 乳白色の支持球を「摺動グレード樹脂製」と言ってきたからです。 数えてみると、ひいふうみい・・・5機種 + まめ知識 分、 サイトの1/3のページに間違い情報が載っているというとんでもない事態が発覚したのです。

ご、ごめん・・ごめんなさいにゃあ・・・・。

白い球の正体は?

あまりの衝撃に恐れ戦きながらも、「そういえば樹脂説ってどこで仕入れてきたのかしら?」と 元ネタを探ってみるモノの、・・・・みつからない。

あぁ、もともとトラックボールはサイトが少ないですし、 実はメーカーも白い支持球については材質を明らかにしていないですしで、 いったいあたしがこのサイトを作ったときに何を参考にして「摺動グレード樹脂」なんて書いたのか 今となっては皆目検討もつかないのです。(2chとかは引っかかるのですけど)

さて、どうやら猫の大大、大間違いだということは確実になってきたのですが、 さりとて、ITmediaさんの記事を鵜呑みに出来るか、といえばそうじゃないと思うのです。

だって、

ルビーを含むアルミナ(酸化アルミニウム)はモース硬度「9」と、ダイヤモンドに次いで硬い「石」だ。ちなみに、高級機械式時計などには軸受けにルビーが使われていることからも、経年使用においても磨耗しにくい素材であることが分かる。

なんて、サイエンスマニア風素人の猫の目にはなんだかおかしな記述に思えます。

アルミナは「酸化アルミニウム(Al2O3)」の俗称で、 通常は白色結晶粉末を指します。 ウィキペディアによると、

アルミナ(Alumina ) は、アルミニウムの酸化物であり、酸化アルミニウムの通称である。白色の粉末で、化学式 Al2O3 で表され、融点は 2020℃、沸点は約 3000℃である。

とあります。

酸化アルミニウムの単結晶を「コランダム」と言って、 赤いモノをルビー、赤以外をサファイヤ(ただし、宝石っぽいもののみのようです)といいます。 「石」というなら「コランダム」と表現すべきです。

また、酸化アルミニウムの結晶形にはいくつか種類があって、 そのウチのα-Al2O3(α-アルミナ)がコランダムで、 これがモース硬度9となります。 なので酸化アルミニウムで出来ていれば何でもかんでもモース硬度9というわけではないようです。(たぶん。) それに結晶自体がモース硬度9でも、 結晶と結晶を結びつける力が違うのならば、 モノとして「同じ硬度」とは言い難いと思います。

「石」といいつつも「アルミナ」と表現するあたり、 単純に白色コランダムというわけではなさそうに感じます。 それ以前に「組成が一緒なら 硬度も一緒で 同じく石である」な乱暴な三段論法は、 (正しい・正しくないは別にして)猫にはとても納得しがたいものでした。

うみゅう・・、これは要調査だわ!!

※注意※
如何にも物知り顔風を吹かせたしてみる猫ですが、 石(らしい)とプラスチックの区別も付かなかったお間抜けさんだということを 忘れちゃあいけません。

アルミナ? アルミナ?

なるほど、球の性質を述べる部分は怪しさ満載の ITmediaの記事ですが、 それ以外の部分は信用にたるのではないかしら。 特に「下位機種には白いアルミナが使われている」と断言する以上、 少なくともこの支持球は「酸化アルミニウム製の何か」であることは間違いないと思っていいかしら。

じゃあ、アルミナの何なの!? と考えてみるに、

  • 白または乳白色
  • 摺動マテリアルである
  • 1mm径くらいの小球が市販されている(←だって廉価素材ですし)
  • 機器メーカが説明する際に「アルミナ」で出来ていると言う

と、こんな所かしら。おそらく汎用品で、 商品名や部品種類に慣例的に「アルミナなんとか」と名付けられてて、 摺動特性に優れていて、白い・・・。

ぐぐ〜れ、ぐぐれ♪ ・・・というわけで、いろいろ調べてみた結果、この条件をぴったり満たすモノがありました。 それは、ファインセラミックスです。

アルミナセラミックス

ファインセラミックスは現代科学の力でファイン(=良好)な特性を得たセラミックス(=陶器)のことです。 ・・・て、そのままですって?

その中でも 酸化アルミニウムを使った ファインセラミックスはもっともポピュラーでこなれていて、 一般に「アルミナセラミックス」と呼ばれます。 このアルミナセラミックスは、白または乳白色(なのですが、アルミナの純度がとても高まるとオレンジ色がかってきます)で、 摺動特性に優れ、 機械部品やベアリング、人工関節などの材料としても使われます。

ちなみに、アルミナセラミックスの球はズバリ「アルミナ球」と呼ばれていて、 なるほど、メーカさんが「アルミナ球なんですよ」と言えば、 ファインセラミックスの一種と言う情報も失せてしまっても不自然じゃありません。きっと・・・。

そんなこんなで、猫的にはコレで決まりっ! と、思っているのですが、じゃあ、そもそもアルミナセラミックスって 合成コランダムに比べてどうなの?ということが気になります。

セラミックスって・・・・(^^;)

そもそも、アルミナセラミックスって、アルミナがどういう風に固まったモノなんでしょうか? うーん、、というか「セラミック」って化学的にはどんなんなんざましょ。 結晶なのか、何か独特のくっつき方があるのかしら。 (ファイン セラミックスはとにかく堅いくて、そんでもって曲がらずに割れるというイメージがあるから、 水素結合してそうなのだけれど・・)

と、募る疑問を解消するため、長時間にわたる本屋での立ち読み調査の結果、 猫は衝撃の事実を突き止めたのです。

実はセラミックスは無機物の焼結体全般を指す用語で、 その対象範囲はベラボ〜に広くって、 ガラスも陶器も、宝石さえもセラミックスの一種なんだそうです。 ・・・・って、そんなのアリ?

ようするに焼いて固めた無機物ならみんなセラミックだそうで、 この理屈でいうと、世の中殆どのマテリアルが セラミックかプラスチックかに二択になってしまいます。・・・ああ、そんなんでいいのかしら。(TT)

ますますもって謎が深まる アルミナ セラミックスの正体に、 猫はすっかり やる気が失せて なすすべを失って、ボーゼンとしてしまいました。

ナンデ シュミノ サイトデ コンナニ イッショウケンメイ シラベモノ シテルンダワサ・・・

熟考のあげく猫が選んだ 究極の解決策は、「そうだ、メーカさんに聞こう。」でした。

てるみ〜、ぷり〜ず。 act1:ロジクールの場合

というわけで、メーカさんに直接聞いてみることにした猫は、 こんな質問を作ってみました。とりあえず ロジクールには

さて、御社のトラックボールの
ボールを支持する小さな三つの球はについて、
質問があります。


これらの支持球は、見た目では、CT-100のピンクで透き通ったものと
ST-65UPiなどの乳白色のものの2通りが見受けられます。
これらはそれぞれ何で出来ているのでしょうか?
(鉱石?セラミック?(アルミナ?ジルコニア?)樹脂?)
そしてどのような特性からこれらをお選びになったのでしょうか。

また、機種によって使い分けられていますが、
それはなぜでしょうか?

最後にこれらの支持球について、
支持球の材質の違いによって、手入れや取り扱いなど、
ユーザーが注意すべきことはありますか?


以上3つについて、お答えくだされば幸いです。

と、いう感じです。最後の一つは蛇足ですけど、 なんかおいしい情報が得られればいいにゃあと、ついつい付け足してしましました。

で、どんな回答が帰ってきたかというと、

三猫 様

平素はロジクール製品を御愛顧下さり、誠にありがとうございます。
お問合せ頂きました「マウス」について、ご返答させていただきます。

はいはい、こちらこそお世話になってます。

ベアリングの材質は赤いものは人工ルビーですが、白いものにについては情報があり
ません

な、なんですとっ! うにゃあ・・・・、それが一番聞きたかったのにぃ・・・。 がっくりです。 うーん、ITmediaさんが記事で出していたので よもや情報が得られないとは考えても見ませんでした。

これだけでかなりやる気ナッシングモードなのですが、 続きを読みましょう。

製品による使い分けは特になく製造時期や場所などによって違うものです。

うーむぅ・・・。 昔はルビーの Marble Mouseがあったとでもいうのかしらねぇ・・。 製造時期で使用する支持球を変えるのはありそうなので、 そう答えとけば無難・・という感じでしょうか。 (←ひねくれ者の思考です)

ベアリングはお客様が取り外すものではありません。メンテナンスフリーであるため
取り扱い上の注意は特にありません。
もし埃などが付着した場合は綿棒などでそっと誇りを取り除いてください。

うにゃ、はずそうなんて思いませんですよ。 というか、はずすの大変です。

そんなこんなで、ロジクールは支持球を「ベアリング」と呼んじゃう という事以外あまり収穫のない質問でした。

・・・もっと食い下がるべきだったかしら。

てるみ〜、ぷり〜ず。 act2:Kensingtonの場合-その1

こうなったらKensingtonです。(いえ、最初から同時に聞いていたのですけどね。) Kensingtonといったらアメリカの企業。日本法人があるわけではないので、 英語で直接質問です。 ・・・が、猫は英語苦手なのよね・・。

さっきのロジクールへの質問状を 製品名だけ差し替えて、翻訳エンジンにかけてみました。

Now, there is a question. It is about three small balls supporting a ball. 

The small ball of Expert Mouse Optical is pink. 
The small ball of Orbit or TurboBall is milk white.
Are these balls made of what the quality of the material? 
(ore ?, ceramic ? (zirconia of alumina,and athers?) resin ?)
 And why was the material chosen?

It is the next question. 
Why does it use properly by the model?

It is the last question.
Does what a user should be careful of have care, handling, etc.
by the difference in the quality of the material of a support ball?

About three questions, I want a reply.

Moreover, may I carry a reply to my website? 

Thank you for your consideration.

こんな感じです。(まっとうな訳なのかどうかすら解らないのが悲しい・・)

さてさて、こんな崩壊英語な質問にも関わらず、Kensingtonのテクニカルサポートさんは しっかりと答えてくれました。

mineko,
三猫、

I appreciate your interest in our proudct and I cannot withstand the way 
you observed the difference between the small balls.
ボクらのプロダクツにキミが関心を持ってくれるのは嬉しい、
なんてったって、ちっちゃなボールの違いを見つけたなんて、信じられないよ。

ほえほえ、ど〜もです。(ちなみに訳は猫の訳なので当てにしないでくださいまし(^^;) )

The Red balls are the support balls for easy rolling of the actual ball.
These are available only for the Optical version. These are made up off Ruby.
赤いボールは ボールを回したときにかる〜く回転することをサポートしてるんだ。
コイツらは光学式のトラックボールにだけ使えるんだ。 ちなみにコイツらはルビーで出来てる。

あれれ、光学式だけなのです?ルビーって?

The white balls are used for mechanical versions of the trackballs and 
are used for the tracking of the ball and the cursor as well.
白いボールはメカニカルトラックボールに使っているんだ。
ボールとカーソルのトラッキングの為につかってるのはおんなじだね。 

These are not used in the optical version as when the optical light hits
the white balls, the light might get lost.
光学エンコーダの光が当たっちゃう場合、コイツらは光学式トラックボールには使えないんだ。
エンコーダの能力が失われちゃうからね。

ん〜、、Orbit Opticalは白い支持球ですし・・・。 (訳間違えたかにゃ〜。)

A user should be careful with these small balls as these are for the 
smooth functioning of the entire product.
コイツらちっちゃいボールはね、
全プロダクトでスムースにボールが転がる為にあることは変わらないから、
ユーザは違いを気にする必要はないよ。

ん〜、フツ〜のユーザは気にしないってことですか・・。 猫はちょっとフツ〜じゃないですからねぇ・・(^^;

Please clean them regularly probably with a cotton swab and rubbing alcohol.
Please do not apply any force on them. Please make sure that these are not
displaced.
定期的に綿球および消毒用アルコールでコイツらを綺麗にしてやってくれないかい?
もうひとつ、コイツらは置き換えることはできないよ、注意してくれ。

Thank your for contacting Kensington Technical Support.
ケンジントンテクニカルサポートに質問してくれてありがとう。

消毒用アルコールで拭いてもOKなんですね。

もう一度、てるみ〜。 act3:Kensingtonの場合-その3

ん〜、せっかくケンジントンのテクニカルサポートが回答してくれたのですが、 なんだか釈然とこないモノを感じます。

一つは、結局白いボールの材質がわからないこと。 もう一つは、白いのと赤いのの使い分けだけれど、 白だとエンコーダ用の光を反射してしまってよろしくないから、と言っているけれど、 Kensingtonに限っても、赤い支持球の機械式(TurbRing 等)とか、 白い支持球の光学式(Orbit Optical)もありますし、なんだか納得できません。

これはもう一度質問です。

ご回答ありがとうございます。しかし、私にはいくつかの疑問がのこります。
Thank you for a reply. However, some questions remain. 

最初の疑問です。
It is the first question. 

白い球はどんな素材で出来ていますか。
赤い球が、ルビーで出来ている事は、よく目にします。
しかし、白い球のほうはいくら調べても、球の素材が解りません。
私はそれをとても知りたいです。
Is the white ball made of what material? 
That the red ball is made of a ruby often sees. However, however it may 
investigate the way of a white ball, 
it does not understand the material of a ball. I want to know it very much. 


二つ目の疑問です。
It is the second question. 

小さな球の種類の違いで、小さな球の丈夫さが違いますか?
私はトラックボールを砂煙の多いところで使うことがあるので、
トラックボールを選ぶ時に参考にしたいのです。
Is the strength of a small ball different by the difference in the kind of
small ball?
When choosing a trackball, I want to make it reference, 
since I may use a trackball in a place with many sand clouds. 
If it is not a ruby and can be easy to shave a ball, 
there are also those who say. Really.


三つ目の疑問は、Orbit Optical も白い球を使っていることです。
あなたの回答と矛盾しているように感じます。
The third question is that Orbit Optical is also using the white ball.
It is contradictory to your reply.

果たしてその回答は、 猫を本当にびっくりさせたのです。

mineko,
三猫、

The white balls are also made up off ruby.
白いボールもルビーで出来てるんだ。

The small balls are provided only for the easy movement of the bigger ball 
and we have nothing to do with their strength.
小さなボールはね、(大きい)ボールのかる〜い動作にのみ使われてるんだ。
だから ボクらはコイツらの強さとは何にも関係ないんだ。

なんですとっ!(←《隠者》風) 白いボールもルビーですって・・・? しかも支持球の強さ(硬さかなぁ)は関係ないなんて。

なんかここら辺で、技術的なことは聞けないような気がしてきました。 しくしく(TT)

The only way of cleaning the rollers is with a cotton swab and rubbing alcohol,
please do not shave the small balls as once they become small 
in size they would be useless rendering no service to the trackball.
ローラを清潔にする唯一の方法は綿球か消毒用アルコールだ。
小球にサイズが小さくなるような研磨をしたりなどの、
役に立たなくなるようなコトをトラックボールに施さないこと!

あっ、、これはこちらの質問の「砂でボールが削れちゃう」が 「ボールを削って綺麗にしなくて良いの?」に読み変わっちゃったんでしょうか。 ・・・うう、崩壊英語だからにゃあ。

The optical trackballs use the technology of light and hence require some
other colour like red.  
光学式トラックボールは光の技術を使っていて、したがって赤っぽい色を要求するんだ。

However, when a product uses red colour we can probably go for some other colour
and hence is the reason that we have choosen white rollers in Orbit Optical.
でもね、赤い色をプロダクトに使う場合、ボクたちは恐らく他の色にすることが出来る、
これが、Orbit Opticalに白いローラを選んだ理由なんだ。

In this particular case, we have choosen white balls.
ボクたちは用心してこの白いボールを選んだんだ。

Thank your for contacting Kensington Technical Support.
ケンジントン テクニカルサポートに連絡してくれてありがとう。

すみません、意味不明です。うう、ここらへんは訳しきれてないです。(TT) Orbit Opticalがなぜ白い球なのか、というのが意味不明になってしまいました。

ここら辺が猫の英語力の限界かぁ・・、というわけで、 なんだかこれ以上食い下がる気が失せてしまいました。

整理しましょう。

とりあえず、Kensingtonは「ピンクの支持球も白い支持球もルビーだ」と言っています。 ということは、少なくても樹脂球ということはないんじゃないかなぁ、と思えます。 メーカのサポートが「ルビー」と言ってしまって(正確ではないけれど)嘘にはならない物質ですので、 コランダム(=赤くないルビー)か、少なくともルビーが含まれているともとれる、例えば α-Al2O3の結晶が 含まれてたりとか、である必要があるんじゃないかしら。

って、この条件はITmediaさんの記事から類推したのとほぼ一緒じゃない・・・・。 ひらたくいえば、振り出しに戻ったと言うことよね。(TT)

また、ロジクールもKensingtonも白い支持球とピンクの支持球の性能差は無い、と 断言していること。これはこれで興味深いと思います。 (Kensingtonは光学式エンコーダの光の問題だといい、ロジテックは製造時期や製造場所による、 としています。)

・・・なんだか、疲れてしまった猫は、 もうここで勝手に決めてしまいます。 お値段とか考えるとたぶん間違ってないです。

「あの白い支持球は アルミナセラミック球である」

以上!!

決めたからには真面目にアルミナ

さて、猫的にアルミナセラミックスと断定したのですが、 せっかくそうゆうことにしたのです、 せっかくですので 赤い方を選ぶぜっ!! じゃない、ちょっと真面目に調べてみました。

まず、作り方ですが、 コランダム結晶(α-Al2O3)を 砕いたモノを焼結するそうです。

猫のトラックボールルーム まめ知識でのアルミナセラミックとコランダム結晶の「硬さ」は ビッカース硬度というはかり方の硬さで、 京セラさんのデータシート(PDF)を参考にしました。

固有のメーカの1つの資料で書くのは抵抗があったものの、 猫の能ではこれ以上「らしい」書き方ができないということ(^^;)、それと、 猫が見つけられたWeb上の資料の多くは「モース硬度」で 「ほらほら〜っ、ルビーと同じくらい固いんですよっ!」みたいなデータは 釈然とこないモノがあったから、あえて「ちがうんだよ〜」と書いてみました。(誇張したがってるわけですから猫の偏見です)

と、いうのも、 モース硬度は標準物質を引っ掻いてみて標準物質にひっかき傷が付くかどうかで測るので、「ダイヤモンドを引っ掻いても傷が付かないけど コランダムを引っ掻けば傷が付く硬さ」ならなんでも「モース硬度9」になります。 実は、 アルミナセラミックスは コランダムと同じモース硬度 9 になります。 (モース硬度9のα-アルミナを焼結したものですから、中のアルミナ結晶が標準物質に傷を付ける、ということかしらね) モース硬度について ITmediaさんの記事は的を射ていたわけです。

しかし、モース硬度で見ると差が出ないのですが、 他の硬さ測定― ビッカーズ硬度やヤング率など、 ではやっぱり差が出ます。

物質名 ビッカーズ硬さ (HV1 GPa) ヤング率 (GPa)
単結晶サファイヤ (コランダム) 22.5 470
アルミナセラミックス 9.0 〜 17.5 160 〜 380
値は京セラ 材料特性表 (PDF)による

結局アルミナセラミックスは、単結晶でないためコランダムやルビーに劣ります。 非常に優れた特性ですが、それでも「ルビーと同じ」というのは言い過ぎだと猫は思います。

でも、これだけの性質があれば十分なのも確かです。 それに「ダイヤモンドのビットを思いっきり押しつけてどれだけ窪んだかを測る」ビッカーズ硬度よりも、 「いろんな硬さの物質を引っ掻いてみて傷が付くかを調べる」モース硬度のほうが、 なぁんとなく、トラックボールぽいかなぁ、とも思えます。 (ただ、モース硬度は原義的には「傷つかない度合い」じゃなくて「傷つける能力度合い」なので、微妙です。) ここら辺は素人なので、これ以上つっこまない方が良さそうです。うにゃうにゃ。

ただ、猫は思うのです。本当にメーカの言うとおり 実質同じなら何で抜群に安いアルミナセラミックスを使わないの? って。 何が違うのか、または本当に事実上違わないのか(ブランド価値で選択してる??)、 どちらに転んでも 「支持球による違いはありません」と回答するのは問題よね、と思います。

もう一つは、何でどこのトラックボールメーカも、 アルミナセラミックス支持球を採用していることを宣伝しないのでしょう。 セラミックスの「丈夫そう」というイメージも、 モース硬度9 という数字も、宣伝にはもってこいだと思うのですが・・・。

なぁんか、秘密がありそうです。

まとめ、まとめ。

今回のきっかけは、ITmediaさんの記事でした。 逆に言えばこの記事がなければ何年も間違った情報を流し続けたのだとおもうと ぞっとします。 だから猫はこの記事にとても感謝します。

ただ、調べても調べてもどんどん逃げる裏付けに、 猫は「もう追いかけるのや〜めたっ!」と、 「アルミナセラミック」という落としどころに落としてしまいましたが、 これは本当に「正しい情報」なのでしょうか。

なにか機会があれば、もうちょっと正しい情報を仕入れたいのですが 当分はこのままです。 ま、個人の電波系サイトだから、いいかしらね〜、と、開き直ってみるのも それもまた良いモノかもね、と思うのです。

|++ month top ++|

10月13日(水)

トラックボールは転がらない

トラックボールって何でしょう。たとえばIT用語辞典 e-Wordsをひもとくと、

マウスを引っくり返したような構造で、上部のボールを指で転がし、画面上の対応する絵記号(カーソル)を動かすことにより、コンピュータの操作を行なう。

という風に説明されます。 平たくいえば「ボールを転がしてカーソルを動かすポインティングデバイス」という訳ですが、 実はトラックボールのボールって回ってはいるけれど その場所で空回りしているだけで、 まったくもって転がってなんていないんです。

と、当たり前の事を偉そうに言ってしまいますが、 だからこそ「転がる」ときには発生しない「運動摩擦(動摩擦)」「静止摩擦(精摩擦)」なんてのが 問題になってくるわけです。――と、これは今回の話とは関係ないので置いときます。 (ああ、また派手に話しが脱線するところだったわ・・。)

しかし人間の感覚としては確かにボールは転がっているわけで、 「転がっていないけれど転がってると感じる」ことで、マウスとちがって 本体を移動させずにカーソルを移動することができる、 トラックボールの大きなメリットを作り出しています。 (そしてボールを転がす時の楽し気持ちよさも味わえる、それもトラックボールの魅力です。) つまり、人は確かに「転がっている」と認識するわけです。

しかし、ではいったい人間の頭の中じゃボールはどこを転がっているのでしょう。

実際には転がっていかないボールを あたかも「転がる」と認識しているのは人間の脳が 「床を転がす」という動作をエミュレートしているからにすぎないわけですから、 そのとき人間の頭には 仮想の床があるはずです。 (そうでないと、ボールの回転運動を2次元座標の移動を変換できませんから・・。)

この人間の想像上の床(猫のトラックボールルームでは「仮想床面」と呼んでいます)が、 機械が想定する仮想の床と一致することが重要です。 ボールの回転角は、球面のどこを観察しても同じですが (といっても極に近ければ近いほど見づらくなりますが、 正確さはおいといて、運動の意味じたいはどこから見ても一緒です)、 それを二次元の座標移動に変換するには「床」の定義が機械と 一致していないと、例えば人間は「床」を転がしているつもりでも、 機械は「壁」を転がっている(2001年宇宙の旅のように・・)という風に処理していて、 まったくもって不可思議なカーソル挙動となってしまう・・なぁんてことが あるからです。 人間は右へ転がしているつもりでも、機械はその場でスピンターンするように見えてしまう・・ なぁんて、しゃれにもなりません。 (が、Streamはその典型ですね。(^^;))

もっともらしく解説すると、仮想床面には、

  1. 人が床面として認識する平面
  2. 機械(トラックボール)が床面と想定する面

があることになります。

面白いことに、現在のトラックボールの実装では、 機械もボールの回転角を計測するのではなく、球表面を平面に見立てて 計測する段階で既に2次元平面の移動と捉えていることです。

例えば光学式センサーの場合、マウスのモノを流用しているのが殆どです。 この場合、球の表面を見た目の平面ととらえて、そのまま2次元の座標移動を 算出して、マウスコントローラにX,Y方向の移動量を出力します。

「まず回転方向・回転角を計測して、それを計算式で平面座標に変換する」という やりかたでないため、センサが見てる点に対する接面がそのまま機械の仮想床面になります。 (なので、機械の仮想床面がどこにあるかを調べるのは簡単です。)

一方、人間の捉える仮想床面がどこにあるか・・というのを 調べるのは大変です。

人の認識力は凄い!

重要なのは人の「仮想床面」が 究極的には「人がボールが転がる床として認識する面」に 過ぎないということです。

猫のトラックボールルームまめ知識では、 「仮想床面を人の手の触れる手のひらと平行な面」と説明していますが、これはちょっと嘘で、 たとえ手が「仮想床面に対するボールの頂点付近」に触れていなくても、 ひとがキチンと「床」を想像することができます。

たとえばExpert Mouseの場合、前傾したボディ上面と同じ傾きの床と捉えることは稀で、 多くの人は机と平行の床を想像するようです。(これはExprert Mouseが握らないデザインだからもあります。) 親指と人差し指でつまんだり、人差し指だけで使えたりできるMarble FXなんかも、 同様ですね。

要は床の傾きをどれだけ自然に受け入れられるかにつきます。 (つまりはトリックアートのようなもんですね) 人に機械の想定する仮想床面を教えるのがボディデザインで、 例えば、「ボディとボールの交面」ですし、エルゴノミクス・デザインは、 こうした「心理誘導による操作性の向上」も含んだ技術です。

許容範囲

とはいえ、機械がセンサの設置において都合の良い仮想床面が、 人間が操作しやすくつかれにくい角度だとは限りません。 トラックボールが光学式になって深刻なのは床と平行の仮想床面を作ろうとすると、 これまでの機械式とちがい、センサ分の高さだけボールが高くなってしまいます。 トラックボールデザインはボール径を小さくせずにボールを如何に低くするかが勝負という面もありますので、 これは大変困ります。

なので、多くの光学式トラックボールは機械の仮想床面を前後に傾斜させてます。 エルゴノミクスなトラックボール(例えば MS Trackball Explorerですとか、Logitech CT-100ですとか)は 機械の仮想床面の傾きに対して自然に誘導する効果のあるデザインをつかったりしています。 流行もあるのでしょうがトラックボールが高さ方向にグンニャリしてきたのは、 光学式センサの登場も大きく影響してるのじゃないかしら?

でも、そうじゃないトラックボールもありますし、出来るだけ合わそうとしてみても どうしてもソコにセンサを持ってこれないケースもあります。 しかし、それらが使用してみて違和感の感じる操作感か、というと意外にそうでもないのです。

経験則的に、前後方向(Y軸方向)の傾きのズレは結構なところまで許容できてしまうみたいです。 (角度的には乱暴ですが45°近辺でしょうか)

なんでそうなのかしら、と考えてみると、一つは人はそれほど正確にボール移動座標を認識していないということ (つまりいい加減なんですね(^^;))。 もう一つは、前後方向の「傾きの差」は、どうやら人は傾きが違ってるというよりも 転がりの抵抗が違う・・みたいに認識するらしいことです。

例えば坂の多い土地を歩くとき・・人はその坂の傾きで距離感がずれることはあんまりないです。 頭の中で認識している移動距離は「坂道面上の移動距離」じゃなくて、 重力に垂直な面に投影された移動線で認識しています。このとき坂の角度は 「抵抗係数」みたいなふうな位置づけ(つまり進みにくい・進みやすいという風に感じる)で 人の脳は取り扱ってるんじゃないかと(猫は)おもいます。

ん〜、本当のところは、そんなふうに難しく考えなくても、 人が「ルール」さえ理解できちゃえば あとはちゃんと補正出来ちゃう、という事なんでしょうね。

(蛇足)
ただし、サンワサプライのStreamのように、 左右方向に、しかもボディの誘導する傾きや手の自然向きとは逆側にセンサーをつけるといった 暴挙に及んでしまうと、 流石の人の認識力でも補正しきれなくなるので注意です。(^^;) また、あんまりずれるとまっすぐ動かしたつもりでも 機械の仮想床面に投影した軌跡が円弧を描いてしまうので傾き補正とは 別の問題も発症してしまいます。

余談・カウント数って合ってますか?

そんなこんなで、なんだか偉そうに当たり前のことをつらつらと書きつづってまいりました。 でも、どっかに書いておかないと猫は鳥あたまなので忘れちゃうのよね(^^;) 偉そうな言いように、不快に思ったり、「プププッ」と嗤われる方もいると思いますが、 日誌ですし、大目に見てくださいまし。

さてさて、これまでのお話と全然関係が無いのですが、 カウント数について、猫は常々「???」を思ってきたことがあります。

よくマウスやトラックボールのスペック表に「カウント数」とありますが、 その定義はオンライン・コンピュータ用語辞書によると、

マウスを1インチ移動させたときに,マウスがどれだけ(何カウント)移動したかをパソコンに伝える数値。

となります。

最近の製品では400カウントが主流で、モノによっては800カウントのものもあるのですが、 ちょっと前までは200カウントが主流だったのですから、 人ってのは加速度的に器用になっていっているのですね、きっと・・。

――というのはたぶん嘘で、「カーソルの加速」機能が当たり前になり、 敏感すぎる入力も上手くフォロー出来るようになっただとか、 「マウスで疲れる」対策で、手のひらの付け根を机にぺったり付け、 マウスを持ち上げないでもデスクトップ全域をカバーする設定で使うのが当たり前になったりと、 そういう世情からなのでしょうが、 一方でハードウェアが出力する「敏感度」は、今となってはあまり庶民(?)の一般生活に 関係なくなった様な気がします。 マウスのプロパティで変えればすむことですからね。

とはいえ、MS-Windowsのインプットデバイス周りのサポートは (過去互換のせいか)ひどくヘッポコピーですので、 ボタン一発でそのマウスだけカウント数をソフト的にチェンジしたり、 英字キーボードと日本語キーボードを同時に使えたりなど、 出来そうで出来ないことも多いので、 未だにハードウェアでカウント数を切り替えられるマウスなんてのが 売り物になるのです。

と、なが〜〜い前置きは置いておいて、 トラックボールの、とりわけ光学式トラックボールの「カウント数」って どうなの、です。

と、言うのもそもそもカウント数はマウスが1inch進むときに出力する整数値ですが、 トラックボールの場合、自然に考えると「ボールが1inch転がった」なんでしょう。 コレは機械式のトラックボール(2軸ロータリエンコーダ)の場合、 とても自然に出すことが出来ますが(ルームウォーカーの原理です) 光学式の場合、実はそうはいかないのです。

光学式トラックボールでメーカが公称するカウント数は、十中八九 「エンコーダチップのカウント数」です。 そして最近とトラックボール(と、いうかLogitech以外のメーカ)では、 マウス用のエンコーダを流用しているものが多いです。 ところがコレは平面の上を光学エンコーダが滑ったときのスペックで、 球面の場合だと微妙に事情がちがうと思うのです。

こういったマウス用のエンコーダは、球面か否かは関係なく、 被写界深度が許す限り「見た目の平面」として扱いますので、 急のカーブの度合い分だけ、「見た目の1inch」と「球面上の1inch」がずれてきます。 つまりエンコーダの見る1inchは実際の球面上の1inchよりも長くなるので、 カウント数は減ってしまう、というわけです。

実際には球上の極々狭い領域しか見ていないことと、 光学式エンコーダが通常つかわれる 35mm径以上のボールでは (計算はしていませんが)誤差は大したこと無かろうであることで、 ドーデモイイちゃドーテモイイんですが、 Let's Noteのトラックボールとか、あそこまで球径が小さいモノだと 影響大きいんじゃないかしら・・などと思ったり思わなかったり。 (でもLet'Note は Logitechのマーブル・センシング・テクノロジなので、 専用エンジンで、そもそもこの話が当てはまらないのだけれど・・。)

以上、ホントに何の役にも立たない文章でした。 (「へ理屈」の見本としてリンクしてくれたら幸いです(^^;) )

|++ month top ++|

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO