猫の小部屋 - ねこのこべや -

猫日誌 -2004-


2004年08月

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08月31日(火)

いきなりですが、必要かなっておもうのです。

欲しくないのに必要

猫のはNikonのCOOLPIX 2500といって、 2年ほど前の1/2.7インチの200万画素普及機で、 安売り店にいくと3万円でおつりがくるようなカメラだったのですが、 なかなかご機嫌な写り具合をするので気に入っています。

実はこのカメラ、ニコン最後の補色系CCDで、 補色系CCDというのはおなじみの「Red」「Green」「Blue」の3色ではなく、 Red + Green の「Yellow」、 Green + Blue の「Cyan」、Bule + Redの「Magenta」 で色を撮影するCCDです。(ホントはC、M、Yに加えて Greenも使ってます) 補色は色の透過率が良いので光を多く受け取れるのですが、 3原色を演算で作るので発色が悪くなりがち・・・などといわれています。

と、横道にそれたわ・・。(^^;) とにかく Nikonのデジカメは伝統的に「補色フィルタ」&「スイバル デザイン」 なのですが、この組み合わせは 本機と、本機と同期のCOOLPIX 4500で最後になりました。 そんなニコン魂に惹かれての購入です。(だって猫は大のニコンファンなんだもの♪)

補色系フィルタの光量のリッチさと、 200万画素というぎりぎり極小画素に踏み込まないサイズ、 スイバル故のゆとりあるレンズ長を生かしたレンズからか、 本機の写り具合は 1/2.7インチ200万画素では屈指の写りです。 またマクロも大変強く、猫のような用途では大変重宝しています。

と、いいことづくめの様な本機ですが、 結構致命的な欠陥もあります。 なんといってもこのカメラ、これだけマクロが強いくせに、 マクロでのホワイトバランスがセットできないんです。(TT)

押したときのカメラの気分で赤くなったり黄色くなったり。 もう、数打てば当たる式にとるしかなくって 1台のトラックボールレビューをつくるのに200枚近くシャッターを 切っています。(TT

また、連続してシャッターを切って、もっともブレのない写真一枚を選ぶ BSS(Best Shot Selecter)機能もマクロではOnに出来ません。 これらは技術的な問題ではなく、単にマクロをシーンオートの1モードにしてしまった 浅はかなUI設計からくるのもなので、よけいやるせないものがあります。

も一つついでに、画面のどこにピンが来てるのかが解らない・選べないのも辛いです。 これはCOOLPIX 2500というより、コンパクト機に言ってもしょうのないことです。

そんなこんなで、マクロの強さはともかく使い勝手が良いモノが とても必要です。つまりそれは一眼デジカメなのですが、 困ったことに、これだけ必要なのに欲しい機種が無いのです。 (いつも理由の方を無理矢理捜してしまう猫にしてはとても珍しいことに、です。)

どうして欲しくないかというと、 現行の一眼デジカメは、一部機種をのぞいてファインダーの像がとても小さいからです。

猫の予算だと、NikonだとD100、D70ですが どれもファインダー像が小さく、 (猫にとって)気持ちよく写真がとれそうにありません。 Canonですと EOS 10D、20D、kiss Degital になりますが、 ファインダー像はやはり小さいですし、それ以前にCanonは敵なので論外です。 (猫はニコンファンなのです。)

唯一買えそうで、いいな、と思えるのが PENTAXの *istD。 ファインダーも明るく大きくとても見やすいですし、握った感じの剛性感も 猫の心をぐっとつかみます。でも、PENTAXなんですよ。

いえ、PENTAXがダメ、とか嫌いではないのです。(むしろ好きなメーカの一つです。) 猫はニコンユーザなので出来ればニコンにしたいです。これはファン心理もあるのですが、 それよりもレンズやアクセサリの互換性の問題も大きいです。 そして「デジタルはPENTAXよねっ」とシステムの乗り換えを踏ん切れるほどの力は、 PENTAXには無いのよね・・。

そんなこんなで「出来ればどれも買わずにすませたい」と 思ってしまう猫ですが、こんなサイトをやってると快適なマクロ環境の必要性を 強く強く感じてしまうのです。

欲しくないのに必要。 物欲魔神の猫にとって(たぶん)生まれて初めてのジレンマに、 猫の心は張り裂けそうです。

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08月30日(月)

人間、生きてると、いきなりいろんなことを思い出します。 本当に唐突に思い出すので、 「あたし、死んじゃう最中じゃないかしら」などと思ってしまいます。

・・・こんな走馬燈はイヤですが。

脳みそ こんぽすと

日誌を更新し続けるには常にネタに飢えていなくてはならない。 だから日頃なにか起こったとき、反射的に「コレはネタだわっ」と思ってしまいます。

そんな コミケのマンレポのような生活を送っているのに、 忙しさに流されて、いざ暇が出来て、 心に浮かびくるよし無きことをそこはかの無く書きつづろうとしても思い出せない。 そうして、深い眠りに落ちたネタたちが、フッと目を覚ます、そんな夜もあるのです。

が、鮮度とディテールは壊滅的ですが。

第一話:水上バス

船はいいです。

船という乗り物は特別で、 スピードはでないし、揺れるし、電車ほど時間に正確でもない。 だからこそ疲れを癒すために乗りたいな、と思わせます。

そういう猫はここ数年は年に二回船に乗ることが恒例行事になっています。 日数にして6日間、時間にして合計3時間ほど。それでも定期的に船にのる生活はよい物です。

――なぁんて、言ってみるのは格好いいけど、 種を明かせばコミケットの帰り道に乗っているというだけなのです。 うーん、一気にオタクくさくなってごめんなさい。

コミケットの帰り道、東京ビックサイトと日の出桟橋を結ぶ水上バスがあります。 コミケは一日15万人ほど入場するのですが、 鉄道、バスとももちろんギュウギュウ、 水上バスだって、桟橋に長蛇の列なのですが、 一度船がつくとすごい勢いで人がはけ、 船の中もそれなりにゆとりがあるところをみると、やはり船の輸送力は抜群だわ、と実感します。 (知識では知っていてもこうして目の当たりにすると感動するモンです)

コミケット帰りの船の売店でジュースを買って、 東京港の観光アナウンスを右から左に聞き流しながら、 買ったばかりの同人誌を読みふける瞬間はまさに至福です。

そんな水上バス側も優良顧客の研究は怠らず、 オタクに優しいアナウンスをしてくれたりします。 だいたいはノリと酔狂なのですが、 中には役にだつ情報もアナウンスしてくれて、 例えば、日の出桟橋に直行せずに パレットタウン(遊園地)を経由する便の場合、

なお、本船はパレッタウン経由です。 一般のお客様がご乗船になりますので、 同人誌等の取り扱いにはご注意ください。

みたいなアナウンスをしたりします。(笑)

そもそも水上バス自体、 コミケと関係なくてもオタクにうれしい仕様で、 松本零士さんデザインの「ヒミコ」やワンピースの「ゴーイングメリー号」 といった乗ってみたい水上バスも続々充実中です。 (そういえば「もはやオタク市場はニッチェではない」なんて市場調査結果もありましたし、 オタク向け商売は、日本の要なのかもしれません。)

閑話休題、話をアナウンスに戻して、 そんな水上バスだから、猫や他のオタクさんも ちょっとやそっとのサービス・アナウンスではビクともしなくなっています。 (慣れは人間の最大の長所でかつ短所というのは誰が言ったんでしたっけ?)

そんな刺激に対して鈍感になっている猫ですが、 今回のアナウンスはそんな猫をも驚愕させるすごい出来でした。 あまりに感動的だったのでココで紹介しようと思ったわけです。

* * *

発進した船は、 ごくごく普通に「コミックマーケット、お疲れ様でした」と アナウンスを開始します。

東京港の観光や、お買いになった同人誌、 サークル参加申込書の記入など をお楽しみください。

むむ、ひと味違うわっ。夏コミのサークル申込みの〆切がシビアなことを知ってるとは、 こやつ、なかなか手練れです。さらに当選倍率の激しさとオタク心の理解度を見せつけるように 次回当選をお祈りしますよ、なぁんてことをアナウンスした後、

サークル申込書をお忘れになりますと、 落選が確定してしまいますのでお気をつけください。

どうやら昨日、申込書の忘れ物があったらしい・・・。 うーん、あまりに日常に密接しているだけに 船内がオタク時空に引きづり込まれたことを自覚させます。 すでにオタクであって当たり前。凄い船だわっ!

* * *

そんなこんなで船旅は続き、スパイダーマンボトルのジュースを 「ご乗船の記念や受けねらいにお一ついかがですか」 と言いながら売り歩くお兄さんとか、 まあ、そんな感じで ビックサイト館内と変わらぬノリの楽しい 乗船時間があっという間に過ぎていきます。

さて、いよいよ下船。楽しかった船旅もここまでです。 船内には下船のアナウンスが流れ始めます。

またのご乗船、一般参加、 サークル参加でのご来場お待ちしております。

ふふ、最後まで、なかなかオタなアナウンスだったわ。 ・・・などと感慨深げに下船しようとした猫の耳に、 忘れ物注意の台詞が聞こえてきます。 しかし、え、えええ!?

さがしものは何ですか〜♪ 見つけにくい物ですか〜♪

!!!、こ、このBGMは・・・。

やってくれるわ、東京都観光汽船(株)さんっ!! 事前準備をしてまでのきめ細かいオタク・アナウンスに、猫は心地よい敗北感とともに岐路についたのでした。

――次は船上即売会かにゃあ・・・。

注) わからない方へ。

コミックマーケットでは、 決まった時間にすべての参加者が自分の周りの不審物を確認することを促す アナウンスが流れます。 その館内放送のBGMがコレなのです。 (はじまったのは カレカノの頃なのですよ)

第二話:手遅れ

トラックボールは魔物だわぁ、としみじみ思ってしまいました。

* * *

猫はすでにマウスは全く使わなくなって久しいのですが、 まだまだ新米トラックボーラなので、生涯マウス使用時間の方が圧倒的だったりもします。

にも関わらず、もうトラックボールじゃないと(精神的にも肉体的にも)疲れて疲れてしょうがない 猫は、会社でもどこでも自分が使うPCには 自前のトラックボールをつけてあります。トラックボールの数には困らないですしね。 (むしろPCの数が足りなくて困ってます(^^;) )

そんな風に自分で使う分にはトラックボールをつけてあるのですが、 他人のPCをセットアップしたりすると、残念ながらマウスも使わなければなりません。

お仕事でたまたま他人のノートPCを一日使わなければならなかったのですが、 そのときやむなくマウスをつなぐことになって 自持ちのArvelのフリーボールミニ コンビ をつなげました。

このマウスは、スクロールホイールの部分がトラックボールになっていて、 快適なスクロールが出来ることで人気のマウスですが、 モードを切り替えることで、スクロールボールをポインティングに、 マウスを動かすとスクロール、と動作を入れ替えちゃう「トラックボールモード」が ついています。 とはいえ、さすがに16mm径のボールは快適とはほど遠く、 「まぁ、おまけね」といった感じなのです。(どちらかというと プレゼン用を想定してるみたい。)

と、いうのはどうでもよくって、 久しぶりにミニマウスで作業をしてみたのですが、 ・・・う、ううう、ダブルクリックができにゃい(TT)、 ドラッグに失敗するぅ・・・。

・・・・・IT業界で仕事しているくせに、 猫はどうして普通のマウスを使うだけなのに、まともに操作できないのでしょうか。

いくら何でもな自体に内心激しく動揺した猫は、 「マウスが使えないプログラマなんてマザーグースにも出てこないわっ」と 訳のわからないことを口走りながら、 危機感いっぱいでいろいろがんばってみた物の、どうにもこうにもダメダメなのです。 う゛〜〜〜っ、、、。

さすがにこの能率では仕事にならない。 追いつめられた猫は、試しにトラックボールモードに切り替えてみると―――つ、使いやすい!?

だってドラッグに不自由する操作性です。ボールだって小さすぎです。 あくまでプレゼンとかの操作性二の次の 緊急避難的モードです。 どう客観的に考えても、トラックボールモードの方が使いやすい訳はありません。 でも、使いやすいんだにゃあ、コレが。

間違いなくおかしいのは猫の方です。 心底トラックボールモードのが使いやすく感じるあたしは、 いったいどこをどう退化させてしまったのか。アビバに通わなくっちゃ駄目ですか? というか、10年以上にもなるマウス使用歴かこうも簡単にイレーズされてしまった事実に猫は驚きを禁じ得ません。
――そんなにトコロテンした頭をしてるつもりは 無かったのににゃあ・・・。

* * *

マウスに関しては超絶不器用になってしまった猫だけれど、 マウスが使えないじゃホント困ります。

事態を重くみたあたしは、 早速マウスリハビリをやってみたのですが、 バリバリのマウスユーザの時には気がつかなかった 「マウスの使い良さ」の差を感じてしまうのです。 多くてしっかりしたマウスだと、うんうん普通に操作できるわ。

思えばマウスユーザのときはどんな形のマウスであれ、 「マウス」ならば何でも使えました。

だからマウスが使えないなんて、 よっぽど凄いぶきっちょさんか(だって猫だって使えるのですよ)、 とってもな高齢者さんか、手に障害のある方かよね、 などと思っていたのですが、 こうして使えなくなってみるとしみじみ思うのです。 ――マウスってかなり難易度高いデバイスじゃありません?

だって信じられます? 滑りやすく加工された四角い箱の、 その上に乗っかったマイクロスイッチを、 箱を動かさないように素早く2回押すなんて、 人間業じゃ、ありませんっ!! (って、あたしが不器用すぎるだけかしら。)

さて、難しい難しくないはおいといて、 使いやすいマウスと使いにくいマウスって、実はずいぶん操作性に開きがでるのねぇ と、初めて実感したのです。

その差を感じられないくらいマウスに慣れさせられてたって事なんだわ。 考えてみれば、もう箸より鉛筆より握ってる時間が長いデバイスです。 うーん、これだけ使えばたいていの難しさはねじ伏せられて当然だわね。

生ゴミコラム

以上、それなりにネタにできるネタだったハズなのに、 こうして書いてみると、「なによコレ」てくらいつまらない。 やっぱり勢いがあるうちに書かなきゃ駄目だわあ・・・。

今日の猫日誌は、のびきったラーメンで、 どんなにいじくっても食べられたものにはなりません。 仕方がないので「つまらない」こと自身をネタにして、 どうにかこうにか落としどころを模索する物の、 事態はどんどん悪くなる一方です。(^^;

もうどうしようもないので、今日の猫日誌はここまで。おしまいです。

――内側から腐ってゆくの、あなた、それに耐えられて?

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08月24日(火)

もう一年近く前の話なのですが、 皆様は昔猫日誌で紹介した Azikを覚えているでしょうか?

「良さそう」ですとか、「いい感じ」ですとか言ってた割りに、 実は、猫自身は全然使っていなかったのです。(^^;)

人に勧めといてなんということかしら・・。

Azikのススメ

ざっとおさらいすると、Azikとは、ちょっと変わったローマ字入力方法で、 二重母音(ai、uu、ei、ou)や撥音(an、in、un、en、on)を一つのキーに割り当てることで より楽な日本語入力を実現する、拡張版ローマ字入力と言ったところ。(ちなみに "Azik" は "エイズィック" と読みます)

NICOLA(親指シフト)やDvorakJPなど、より効率的と言われる日本語入力方式はいろいろあるのですが、 このAzikが優れているのは、Qwerty配列ローマ字入力との親和性の高さです。

Azikは、特別なキーボードやソフトを必要としません。 MS-IMEやATOKなどのカナ漢字変換ソフトのローマ字変換テーブルに 定義を追加するだけで利用することが出来るんです。 またQwerty配列ローマ字入力のスーパーセットとなるため、 全てを習得しなくても、覚えたところだけ使えばよいのも魅力です。 結果、利用者が使う気になればそれだけで使えてしまうハードルの低さがあるのです。

ウリの二重母音や撥音の入力ですが、無理やり割り当てていると言うわけではなく、 一定の法則があって、覚えやすいです。

例えば、母音「o」の二重母音「ou」と撥音「on」ですが、これはそれぞれ「P」キーと「L」キーに割り当てられています。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 - ^ \
Q W E R T Y U I O P @ [
A S D F G H J K L ; : ]
Z X C V B N M < > / -

図を見れば解るとおり、それぞれ元となる母音の 横(二重母音)や下(撥音)に位置してます。そういうルールがあるのでとても覚えやすいんです

各母音の二重母音、撥音の配置は以下の通りです。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 - ^ \
ai ei E R T Y U I O ou @ [
A S en F G uu un in on ; : ]
an X C V B N M < > / -

これらの入力はもちろん子音の後にのみ「母音 + 母音」「母音 + 撥音」にシフトするので、 普通のローマ字入力と両立できるわけです。

もう一つの重要な入力方は 「しゃ行」と「ちゃ行」です。 これらは通常 「SHA」「CHA」などと入力しますが、 Azikでは、 「XA」「CA」と入力するようになっています。 これは勿論キーストロークを減らす目的もあるのですが、 子音の後だと「H」が「uu」と解釈されるため逃がす意味も有ります。 また、同じ原理で子音を重ねる必要のある促音は「っ」を「; (セミコロン)」に割り当てることで対応します。

何で今頃なのかと言うと・・

さて、そんな素敵なAzikですが何故1年以上もほったらかした今なのかと言うと、 実はお仕事の関係で、自治体がらみのデータ入力をがあったのですが、 「年度別証明書出力条件入力」ですとか、 「分納誓約未納額内訳更新手数料一覧」ですとか、、、1000件ほど入力する必要があって、 最初はちまちま入力していたのですが、、、、、ああああっもうっ、手が壊れるっ! ・・・もう耐えられません(TT)

で、突如思い出したのが Azikです。こういう「ァン」とか「ォウ」とかが1キーで入力できるの、有ったわね。 ウンウン、例しにどんな感じかしらとやってみると

年度別証明書出力条件入力
ローマ字 nendobetu syoumeisyo syuturyoku joukenn nyuuryoku
Azik nddobetu xpmwxo xuturyoku jpkd nyhryoku
分納誓約未納額内訳更新手数料一覧
ローマ字 bunnnou seiyaku minougaku utiwake kousin tesuuryou itiran
Azik bjnp sdyaku minpgaku utiwake kpsk teshryp itirz

おぉ、コリは効果が凄いありそうだわ♪

と、いうわけで、MS-IME用の定義ファイルを落としてきて早速入れてみたのでした。

実際のところ

こういう漢字ばかりの入力には恐ろしいまでの効果があります。 特に「ou」が1キーで入力できるのは素晴らしい、サクサク入力できてきます。 ・・といっても始めたばかりなので、たどたどしい入力に成ってしまうのですが、 慣れてくるとコレは楽だわぁ。

実際、キーの配置と音のバインドは直ぐに馴染むのです。 ただ、まだ猫の頭の中のドライバーは「ou」を「o」「u」と分けてから処理しているようで、 打った後に「あ、[o]と[u]ってあわせれば[ou]だったじゃない」と気付く始末。 そこはヤッパリまだまだです。

文節的には Azikのほうが自然なハズなので、 あたしゃ結構ローマ字入力に汚染されてるのねぇとシミジミ。 小学校のころは「『しょーがっこー』って言うのに何で『しょうがっこう』って書くのかしら」 なぁんて思っていたのににゃあ・・。

ただ、この猫日誌もAzikで書いてるのですが、 慣れてくると 頭の中の一つのレイヤが剥がれていくのが解ります。 「ぉ〜」と言う音を「ぉう」→「ぉ」+「う」に分解するタスクが 必要無いのはより喋る時の仕組みに近い状態で脳が動いてるようで、なかなか気持ちがよいもんです。

あと、文字入力なのに「抑揚」が付くのも面白いです。 キーボード入力なのに、「気持ちがよいものです。」よりも 「気持ちがよいもんです。」のほうがちゃんと楽なんですよっ! 今は仕事なのでRealforceで打っているのですが なれた暁には是非是非Cherry MXリニアで打ってみたいものですわっ♪

Azikの魅力は(もちろん打鍵数が減ると言う事もあるのですが)、 文字入力がより発声に近づくことにあります。 それはまさしく「喋るように打てる」で、 頭の中に響く自分の声がそのまま文字になって出てくる感じ。 自分の中にある「文章を書く」と言う仕組みが変わるので、だから大げさでなく世界が変わります。

そしてそれを使い続けるのが実用的なのもAzikの凄いところです。 うん、さすがだわっ!

ちょっとだけ難点

この環境、実は結構お気に入りなのです。(もう、止められないでしょうねぇ・・・) 慣れてしまっても、IMEのローマ字変換テーブルを弄るだけなので 困る事もなさそうなので、安心してなれることが出来ます。

でも、ちょっとだけだけ難点を挙げるとしたら、 二重母音や撥音に当てられている子音は、 重ねる事が出来ないため、促音(っ)を促音キー「:」で入れなければならない事。 これは日本語的にはしっくり来る方式なのですが、 頭に英語のつづりがちゃんと入ってるモノでは 一度頭の中でカタカナに変換しなければならないので、その分とてもじれったく感じます。 (なれの問題かしらね)

もう一つ気になるのはAzik自体ではなくって、MS-IME用のローマ字変換テーブルの問題で、 フルセットのAzikが入ってない点です。 これは、定義ファイルが悪いんじゃなくって、 MS-IMEで登録できるローマ字-カナ変換定義数が少ないせいで入りきらないからで、 しょうの無いことなんです。だから便利な互換キーとかはごっそり抜け落ちているのが とても残念。(「ディ」を「DCI」で入れられるとかです。)

なかでも「z (=an)」の定義が無いのはとてもイタイ。 この変換定義には「z」の互換キーの「n」の方が定義されているのです。 「z」は小指で押すため Azikでは特別に より押しやすい「n」も使うことが出来るんですが、 この定義ではどっちかしか入らなかった為、「n」の方の定義のみになっています。 しかし、「n」はあくまで互換キー。 例えば「nn」ですが、本当なら「nan」じゃなくって「n」が入るのが正しいのですが、 「nz」が入力できないためこの定義では「nan」が入ってしまいます。 タダでさえマイナーなのに、その中でも標準じゃないやり方に慣れちゃうのは、 流石にちょっと抵抗があります。(^^;

退屈な仕事もいと楽し

そんなこんなでAzik始めました。 退屈で苦痛なだけのデータエントリーも、まるでタイピイングソフトよう・・・。 とても楽しくなってきました♪ (仕事の能率下げてまでこんな事やってていいのかしら・・という突っ込みは無しです。)

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08月23日(月)

いつも不思議に思うのですが、 人はいつから「探求者」から「コレクタ」になってしまうのでしょう。

その道にはまり始めたときは、「確かに最高の実用物を一つ欲しい」という気持ちだったのに、 いつの間にやら「全てを手元に置きたい」という気持ちにすり替わってしまうのです。 そしてモノにうずもれる猫の部屋・・・。 物欲というのは、どうすれば振り落とせることができるのかしら。 そんな かなり困った状況にある猫ですが、 最近まで知らなかったことがあるのです。 それは、Kensington TurboBall がアメリカでは現行機種だということ。 てっきり過去の機種だと思っていたのに新品で手に入る!?

そんなこんなでSparco.comでポチッとボタンを押してしまいました。 ――まったくもって、不可抗力だと思うのよ。

夏のOrbit祭り 〜スペシャル:TurboBallも買っちゃいました。

来た来た来ました、TurboBallが来ましたよっ。

Kensington TurboBall
Kensington TurboBall

Kensingtonの大玉トラックボール TurboBallは、Orbitをそのままパワーアップしたような シンメトリカルなデザインに、ボン、ボン、ボォンと51mmの大玉、4つのボタン、そしてスクロールホイールを 搭載したはち切れんばかりのトラックボールです。(トランジスタ・グラマとでも言うべきかしら)

しかし・・写真で見たときも「個性的」と思ったのですが、 直に見るとこれはまた壮絶なインパクトだわぁ。

コンパクトなデザイン コンパクトなデザイン
コンパクトなデザイン(ボール径は一緒ですよ)

カタチのインパクトはおいといて、 非常にコンパクトなボディに驚かされます。 だってボールサイズは51mm。 iBallやLibra-90など、 Expert Mouse似デザインのトラックボール達と同じサイズなのに、 そのフットサイズはOrbit並です。(高さはえらくそびえ立っておりますが(^^;) )

だから、「うわっ!ボール大っきっ!!」と思ってしまうし、 その必要な部分だけが大きくて他がギュッと絞まったデザインは、 日本人な猫の心を鷲掴みにしてしまうのです。なるほど、TurboBallなのです。 手に持ったフィット感もすばらしく、うん、猫はいっぱつで好きになったのですよっ♪ (おっぱいのような形とサイズ、なんだそうです。う〜ん、Cカップくらいかしら・・)

巨大なボール
うわっ!ボール大っきっ!!

さて、本機で気になるのはボールサイズに見合わぬエンコーダです。 トラックボールファンさんのレビューさんをみると、 操球感はちょっとダメダメっぽいような不安を覚えたのですが、 届いたパッケージを開いてコロコロすると、 あらっ、これナカナカいいんじゃない?

期待していなかっただけにうれしい誤算にウキウキ気分で パソコンに繋げてみると、あれ、あれれ?カーソルが滑る?? 早く動かすときは良いのですがどうもゆっくり動かすとカーソルがあんまり進まない、 それどころか変なニュルニュルした挙動をします。これはもしや・・エンコーダが滑ってる?

トラックボールファンさんのレビューだと

特に購入直後しばらくの間、出荷時の油のせいか、ボールが回転しても回転検出ローラーが止まっている様な状態になり、斜めにボールを転がしても縦横の片方向しかカーソルが動かないなど、これは欠陥ではないかというくらい問題のある動作をします。

とあります。

猫のはここまではひどくないものの、う〜ん。やっぱりボールに塗ってある油のせいかしら? ・・んん、あっ、そうです。油がすっかりとれてるiBallのボールと交換してみましょ。 で、やってみると、コロコロの快楽感こそ減少してしまったものの、 ポインターの動きはまともそのもの。やっぱり油ですべっていたのね。

元のボールにもどして1時間ほど使い込むとそんな現象もすっかり直り、 機械式の限界は感じるモノの それでもTurboBallは魅力的で、ああ、イイ買い物したわぁ、と 幸せ一杯なのです。

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08月20日(金)

何処までいっても猫は同人屋さんだなぁ、と思うことがあります。

猫がコミックマーケットとであったのはコミケット43の時でした。 まだインターネットが発明されていないころの話なのですが、 買手がその気になればいつでも売手になれる、情報の発信ができるという喜びは、 とても衝撃的でした。

今では Webの普及でそんなのは当たり前になりましたが、 それでも猫はコミックマーケットには心踊るものを覚えます。 最近は「隠れキリシタン状態のオタクが唯一自分の信仰(?)を開けっぴろげに出来る場」なぁんて 空気はなくなってしまい、「参加者全員が仲間なの」という感覚も薄れてしまったのが残念ですけど。

だらだらコミケット雑文

さて、そんなこんなで夏コミにいってきたのです。夏コミはお盆にあわせた3日間開催されるのですが、 みんながお休みするお盆はシステムもお休みするので、 システム開発屋さんにとってはリプレースのよい機会。だからなかなか休みがたいものがあります。

猫めも、「午前中だけ参加し、有明から羽田直行でギリギリの飛行機で札幌出張」ですとか、 「調子が悪いので午前中病院行きます、と会場から電話し、 開場直通で巨大なカバンを持ったまま午後から出社」ですとか、 ギリギリの駆け引きで頑張って参りました。

それに比べると今年は穏やかなもので、至極真っ当に休めてしまいました。 と、いうのも会社の政治的な都合というか、ま、いろいろあって、 今の現場を9月いっぱいで引き上げるからです。うーん、ナイスタイミング♪

結局のところ、「たとえどんな環境でもプロジェクトを成功させてみせる」と豪語する猫にとって 大敗北なのですが、コミケのおかげでそれほど鬱にはなりませんでした。 根っからのオタクですから♪

そんな今年のコミケットですが、実は、特に書くことがないのです。

もちろん、「マツモトローで相席した人は、30台と思しき外見をしてるのに、 ご飯3杯も注文して、マンガのように山盛りして食べているのを見て、凄いなぁとおもった」 ですとか、「イワエモンがお亡くなりになっているのをコミケで初めて知った」ですとか、 「三日目の雨がイヤだったわ〜」 いろいろあるのですが、 同人誌も紹介しだしたらきりが無いのですが、 語りたい・喋りたい、という衝動にイマイチ駆られないのです。

というか、むしろ受け手として感想を書くのではなくって、 本が作りたい。と、そう思ってしまいます。

今の猫のリソースでは、同人誌など到底作れません。 いろいろお話のアイデアを有るけれど、形にする力も時間もないから、 中途半端に行動を起こしたくはないのです。 ・・・が、本を作りたいっ。前みたいに売りたい、売り子をしたいっ! コミケと言う場で「送り手」として参加した〜〜〜いっ!!

俗に言う禁断症状というヤツでして、 前に会社を辞めたときは時間がたっぷりあったのに結局一本も漫画を欠けなかった、 そんなヘタレなあたしでも、それでもあたしはヤッパリ漫画が書きたいのです。

Webは楽しいのですが、こういう伝染する衝動は、 やはり人と人が集まるところでないと・・。 こうして、エネルギーを貰って、しかもかなりもてあまして、 何をするでもなくそのエネルギーは蒸発してしまう。で、またコミケに行く・・。 ――というサイクルで、猫の人生は出来ているのです。

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08月09日(月)

さてさて前回は、Kensington 初の光学式トラックボール Orbit Opticalについて 猫の萌える思いを書きつづりました。 猫はOrbit や Marble Mouseのような 背伸びをしないシンプルベーシックなバランスの良さが大好きなのです。

Orbit Opticalはその中でもかなりの高得点で、 手を置きやすい絶妙なカタチにデザインの格好良さ、 ラバーコートされた手触りの良いパールレフト、 そしてなんと言っても光学式点支持特有の艶やかな操球感! う〜ん、さすがKensingtonだわっ! と、猫はすっかりぞっこんなのですが、 一つだけ不満なのが二つのボタンの押し具合。

もちろん「難がある」というわけではないのです。 この価格帯ながらマイクロスイッチを使ったボタンの押し心地は 本機の価格帯以上で、大きな声では言えませんが MicrosoftのTrackball Explorer以上のしっかりしたボタンです。

ただ、ボディラインと一体化したボタンはなんとなく物足りなく、 やや甲高めのクリック音と相まって、やっぱりExpret Mouseとは違うのね、と思ってしまいます。 ここら辺は決して「Orbit Opticalのダメなところ」じゃなくって、 「不当な高望み」であることはわかっているのですが・・・・。

しかし、しかしです。 この「不当な高望み」を実現しちゃっているトラックボールがあったのです。(ビックリ!) それはなんと、先代のOrbitでありました。

夏のOrbit祭り 〜後編:無印Orbit さんまで、買っちゃいました(^^;

というわけで実は猫、旧Orbitを買ってしまいました(^^; 立ち寄ったパソコンショップで何気なくOrbitを目にした時、 Orbit Opticalも発売されたし、ラインナップの整理もされてるしで、 もう手に入らなくなっちゃうのかしらね、と思ったら居ても立ってもいられなくなり、 気付けばレジに並んでました(笑)う〜ん、廃人だわ。

Kensington Orbit
Kensington Orbit

ゆびがかり一つでこうも違う!

先代 Orbit は Macerにファンの多い(と言われる) Kensingtonの 初代エントリーモデルです。 今から見るとちょっと時代遅れなデザインですので、 おなじ機械式でも あか抜けたデザインのOrbit Eliteを選んでしまいがちです。 今回コレクター心理から手にとって見ることが無ければ、 きっと永遠に入手することは無かったのですが、握ってみてビックリしたのは Orbit Elite / Optical以上に手にフィットするんですっ!

Orbitは EliteやOpticalよりも半周りほど小さなボディです。 ですが、デザインの都合でボディの描くカーブが床に接するまで伸びている Elite系デザインに対し、 本機は必要なところまででスパッと切り落としてしまっている感じになっていて、 手を載せたときの安定感に大差はありません。

しかしElite系と異なり、Orbitはボタンに「指がかり」が設けられています。 この指がかりは「引っ掛けて押すための突起」というよりも「ボタンの存在を触知させてくれるための ポディションマーカ」。 この指を刺激する感覚は握ることに快楽をもたらします。 何気ない突起一つでこうも握ってて楽しくなるものかと猫自身もビックリです。 ここら辺はExpert Mouse 5 以降に設けられた突起と通じるものがあります。さすがKensingtonです。

素敵な指がかり
素敵な指がかり

無理してませんかマイクロスイッチ

そしてボタンついでにもう一つ、本機のボタンの感触は Expert Mouse並なんです。(!)

前述の通りElite / Opticalもマイクロスイッチを使っていて ここまで感触が違うのは「おっかしいな〜。ボタン面の造りがよほどよいのかしら。」なぁんて思っていたのですが、 分解してみてビックリ! なんとハイエンドマウス御用達の オムロン製マイクロスイッチ D2F が 使われているじゃあ有りませんかっ!

Expert Mouseと同じマイクロスイッチ
Expert Mouseと同じマイクロスイッチ

もちろん Expert Mouse もこのスイッチでして、 なるほど道理で一つ上を行くクリック感だったわけです。 もちろんしっかりとしたボディの造りあってのことですが、(MSのTrackball Explorerだって オムロンD2Fを使ってるのです) こうした素材選びをみるに Orbitって「廉価な入門機」というよりも 「2ボタン小径バージョンの Expert Mouse」って言っちゃった方がよいんじゃないかと、 猫は思っちゃいます。 (エンコーダはゴム巻きシャフトの2軸ロータリエンコーダなので、 総球感をまるっきり無視した見解ですけど(^^;) )

総じて、Orbit Opticalの方がバリューがあるのは変わりません。やっぱり光学式の気持ちよさは大きいです。 でもでも、Orbit もなかなかどうして、いいもんですよ♪

次回予告

Orbitはいいトラックボールなのですが、 例えばこんな欲が出てしまうのも人間なのです。

  • スクロールホイールが欲しい
  • ボタンを増やして欲しい
  • もっと大きなボールが欲しい

というわけで、次回「夏のOrbit祭り 〜スペシャル:TurboBallも買っちゃいました。」

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