メーカー | Logitech (Logicool) |
ボタン数 | 6ボタン |
ホイール | チルトホイール |
エンコーダー | イメージエンコーダ (光源:LED) |
トラッキング解像度 | 800dpi |
コネクタ | USB・PS/2 |
思えば Click!シリーズの発表は、 Microsoftの「チルトホイール」の前にかすんで見えたものでした。 Logitechミドルレンジマウスのの新ブランドとして立ち上げられたClick!シリーズですが、 たまたま同時期に発表された「チルトホイール」の前には 何の新規性もないように感じられたのです。
Microsoftのチルトホイールは横スクロールの便利さこそ 想像したほどではなかったのですが(これはOSが悪いわっ!)、 おおむね好評のうちに迎えられました。 ふみ、こりは定着するかも・・。
となれば、Logiのチルトを待ちたくなるのが人情というモノ、 MSのリリース時には「チルトなんて意味がない」なんて声明をだしていたLogitechですが、 Click!の発表から8ヶ月後に チルトホイール付きにバージョンアップされたのでした。
というわけでMSの二番煎じであるチルトホイールですが、 両者のスタンスは大きく違います。 というのも、MSは「ホイールをスクロール用途に特化させる」というスタンスの元、 追加された一機能が「チルト」だったわけですが、 Logitechのチルトは「今までのホイールそのままにチルト機能のみを追加」だからです。
MSの場合「チルトホイール」に引きつられマウスデザインそのものが偏ってしまいましたが、 このCLK-C71の場合、ホイールが横に倒れること以外 チルト無しのCLK-C70との違和感はほとんどありません。 MSが取り入れたもう一つの新機軸「スムーススクロール」の採用は行わず、 またチルト自体もマイクロスイッチを使った明確なクリック感により 「チルトしてるぞ」というフィードバックがとてもハッキリ感じられます。 お陰で誤動作しません。
MSのチルトホイールはチルト作業やセンタークリック操作にちょっとした慣れやコツを必要とします。 でもLogiのチルトは「今まで通りのホイール」のように扱っても全く問題有りません。 「スムーススクロール」が無いことは賛否両論だと思いますが、 それはポリシの問題。 「チルト」という機能の完成度については Logiに軍配が上がります。 すぐの物まねではなく、8ヶ月という時間をかけてじっくりLogitech流に消化してからリリースするあたり、 Logiは一流だわぁ、と思うのです。
さて、満を持して登場したチルトホイール付きClick! PlusことCLK-C71ですが、 先代のチルトホイール無しClick! Plus こと CLK-C70の完成度の高さを まったく崩さず見事にチルトホイールを融合させただけ有って、 すばらしいマウスに仕上がっています。
本機はClick!シリーズの最上位機種ですが、Click!シリーズ自体普及シリーズなので お値段はお手頃です。 それでいて、握ったときの剛性感も高く、 ボタンもほとんどがマイクロスイッチで操作するのがいちいち快適です。 この品質、この質感こそLogitechの一番の魅力よね〜。
本機のデザインは左右非対称、いわゆる「エルゴ」なデザインなのですが、 見た目のグニャグニャさとは裏腹に、握ってみると控えめな主張でアレレ、といった感じ。 左右非対称が嫌いな猫でも好感が持てます。押しつけがましくないのは良いことですよね(^^
操作性も○、機能も○、質感も○と、 隙を見せない本機です。とても優等生なマウスだわぁ。 唯一問題があるとしたらつかみ所のない見た目かしら。(笑) う〜ん、さすがLogitechさんだわっ。
2005年時点で普通のマウスユーザさんに黙って進められる一品としては 本機を除いて他にないと思います。
もし問題になるとしたら、唯一ワイヤレスであることが上げられます。 ワイヤレスマウスは徐々に普及してきたとはいえ、 ネガティブなイメージを持つ人も多いですし、 なんと言ってもマウス本体が重くなるのが玉に瑕です。
本機は単三電池2本を必要とするのですが、ライバルMicrosoftのワイヤレスマウスは 2本でも1本でも動作するように作られた機種もあります。 もちろんワイヤレス技術についてはLogitechに一日の長があり、といわれていますが、 それでもこの「重かったら寿命半分だけど1本でも動かせるよ」はうらやましく思えます。
と、このただ一点(..と見てくれの落ち着きのなさ)を除けば、 ライバルMicrosoftに圧勝といって良いのではないでしょうか。 改めてしみじみと良くできたマウスだと思うのです。
上から見ると歪みまくってます、このマウス。 人気のあるMX-310を左右非対称にアレンジしたようなデザインですが、 なんだか落ちつきどころがないものになってしまっています。 これがClick! Plusの唯一にして最大の弱点かも。(^^; ただ、しっぽの部分が崩れたようになった理由は 手のひら用グリップ(親指の付け根と小指の付け根でマウスを握るためのグリップ)からで、 指先をフリーにしながらマウスをホールドできる機種は総じて疲れにくく扱いやすいです。 |
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控えめであってもやっぱりエルゴ、おしりが微妙に「ぐにゅ」となっています。
でもコチラから見るとほとんど左右傾斜してないのが解ります。 それにしても、マウスのお尻ってなんでこう色っぽいのかしら。 |
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コチラは落ち着いた右側面です。
右利き用マウスですからね〜・・。 ただ、この写真からでは解らないのですが、右側面のお尻のふくらみは 小指の付け根グリップとして効果的な曲線を描いていて持ちやすいです。 (そう、おしりグリップがしっかりしてるマウスなのですよ〜この子♪) |
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左側面側は親指先をのあたりに大きなくぼみが作られています。 ネックとして指が掛かる機能というよりは、 親指を進む・戻るボタンへ自由に動かすための空白を作ってるというほうが近い感じ。 |
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一見おしりのみがグンニャリしているように思えますが、
実は前方も結構ゆがんでます。 ただ、ホイールを真ん中においたら右側のボタンのが大きくなっちゃったのはどうかなぁと思います。 (実用上不便にかんじたことはないけれど。) |
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裏です。 向かって右側、親指が来る方が広くなっているように見えるけれど 親指下のレスト部分だからで、実質のボディ部は綺麗なウエストのあるラインを描いています。 光学センサのいちは小指側にチョット寄ってるもののなかなか良い位置です。 |
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ラベルが二分勝つされてます。まずは上のラベルです。
と言っても何か有益な情報画家いてあるわけでもなく・・・。 Logigechの型番は国毎に違う場合があるそうで、 ラベルなどには刻まれないのです。 |
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もう一つのラベルは電池蓋の部分。 製品名とロゴが目立ちます。(ラベルというより意匠よね) | |
ワイヤレスレシーバです。 Cordless Optical Mouse for Notebooksから標準になった とてもコンパクトなレシーバです。 |
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Logitech初のチルトホイールはホントに今までのホイールにチルト機構がついただけ、
左右矢印がなければそれと気が付きません。 スムーススクロールのファンな猫としてはチルトだけの採用はチョット残念だけれど、 センタークリックやホイールの回転、ホイール自体の大きさにまったく犠牲を出さずに チルトを実現したこのホイールの完成度はとても高いです。 |
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すっかり定番機能となってしまった「進む・戻る」ボタンですが、
マウスデザインにおいては
深く握るか、浅く握るかなどの
「握りの自由度」を奪ってしまいがちのという面では困ったちゃんです。
本機にしてもここがちょうど良いという方と
もうちょっと前に有った方が良いという方もいて
う〜ん、難しいモンだわ。(猫はこの位置がちょうど良い人です。) |
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ただし、たとえ指がずれたとしても進む・戻るがドコにあるかを
触って解るように
ボタン形状に工夫がされています。 かなり効果的なのに、普通の視点からみたときはこの形状の差がほとんど解らないという 奥ゆかしさが素敵です。 マイクロスイッチの感触とあわせてとても押しやすい戻る・進むボタンだと思います。 |
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大きさの比較です。 コンパクトに見えるけれどわずかにIntelliMouseより大きいです。 |
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良く研究されてるのねぇ、というのを強く感じます。 あちこちの形状にいちいち熟考の後が見られます。 完成度が高く隙のない様子はなるほど老舗Logitechの意地かしら。 センタークリック以外の全てのボタン(チルト含む)がマイクロスイッチなのもポイント高いです。 プラスチックらしい高級感もLogitechの得意技で、 買ったときの満足感が高いです。 (ここら辺のワザはMicrosoftを大きく引き離しているのよね) 強いて難点を上げるとしたら、見た目がちょい悪目なのと、 単三電池2本はちょっと重いということくらいかしら。 |
握りの気持ちよさ | エルゴしているデザインなのですが、押しつけがましい所が無くて好感が持てます。○ |
カーソルの滑らかさ | (未評価) |
本体の質感 | Logitechらしい高い質感です。 |
操作の疲れにくさ | (未評価) |
コストパフォーマンス | なかなかなのでは無いでしょうか。 安物買いの銭失いをさせないという意味で、普通の人の手の届く価格帯でこの品質であることは歓迎です。 |
三猫のおすすめ度 | ★★★★☆ |
かなりオススメでしょう。 お値段のお手頃感、機能、質感、操作性、どれも文句なしっ! 普及機種の鏡のような本機です。 |