キーボード個別面談

ASCII KEYBOARD CONTROLLER (ASC-1901PO)

GC KeyboardControler
種類 日本語ミニキーボード
メーカー ミツミ
(販売元:ASCII)
キースイッチ メンブレンシート
アクチュエータ ラバードーム
キートップ印刷 レーザー印刷
コネクタ GCコントローラーポートx2
コントローラ、キーボードで各1

キーボード in コントローラ

話題のゲームキューブ版PSO用キーボードです。

キーボードの両端にコントローラを真ん中からぶった切った(下品で失礼 ^^;)ものをくっつっけた そんなキーボードです。

キーボードの部分はキーがとっても小さいです。ノートPCのキーとかよりも小さい。
多分MITSUMIのKEK-EA9AUと同じキーかな、っておもいます。(未確認)
キーのアクチュエータ構造がノートとかで見られるパンタグラフ式ではなくごく普通のスライド式である所も一緒です。

キーピッチは15mm程(KEK-EA9AUは15.30mm)しか無いので運指が窮屈な感じです。
ミツミの製品カタログによるとステップ配置だそうですが、確かにコレもよく見ればごくごく微妙なステップがついてます。

キー配置なんですが、ドリームキャストのミニキーボードが、律儀にウインドウズキーまで容易していたのにくらべ、 結構考えられてます。
メインキー部しかないのですが、キー最前列のウインドウズキー、アプリケーションキー、右AltとCtrlを廃し、 その代わりにFnキーとカーソルキーを押し込んでます。

PgUp/DownやHome/End、ScrollLockはFnキーとのコンビネーションになっていて、メインキーの配置を崩すことなく 無理なくキーをちりばめたのには共感を覚えます。

ミツミのミニフルキーボードは配列が普通のフルキーボードなのに、サイズがテンキーレスキーボードと同じくらいしかないというのが 売りでしたが、このキーボードコントローラーはさらにメインキーしかないのでその小ささは破格です。
左右のコントローラ部があるのに、横幅はFKB-8740とほぼ同じサイズ(!)です。

で、キーボードとしてみると小ささのために打鍵のしやすさを犠牲にしてしまって、総じて使いにくいキーボードと評価することになるのですが、 これがコントローラと合体しているという事実を合わせると評価がだいぶ変わります。

なんていいますか、キーボードとコントローラを持ち替えつつプレイするよりも 全然ストレスがないんですね。

確かに打鍵速度は落ちるのですが、コントローラからキーに移行する時間が短縮されるため チャット速度自体は逆に上がったと感じるときもあります。

問題点は、コントローラの重さですね。
このキーボードコントローラーは膝の上に載せて使うものなのでそれほど重さを気にしないですし、 それに結構軽量化に気を遣ってるので大丈夫なハズなのですが、 なまじ軽めなためプレイに熱中するとこれを普通のコントローラみたいに持ち上げて使っちゃうのですよ。
そうすると、気づけば腕が疲れていると言いますか(^^;
そこはちょっと注意したいところかしら?(笑)

各部の詳細

大きさ比較 ちっちゃ〜い。
Dreamcast旧型キーボードと比較してもこの大きさです!

キー部分はまるでミニチュアです。(キーピッチ13.50mm)
キーボード部分 一見普通のキー配列のようですが、Windowsキーなどを省き、Fnキーとのコンビネーションで テンキー意外のキーを押し込んであります。

キー自体はミツミのKEK-EA9AUと同じっぽいです。
キーを外す キーを外して見るとそこにはちっちゃいラバードームが。
これだけ薄いのにパンタグラフ式ではなく、普通のキーボードと同じスライド式です。
背面 キーボード背面です。
なんだかおもちゃみたいな感じ・・っておもちゃでしたか (^^;
グラマラスな背面 膝の上に載っけて使うためにかなりグラマラスな形状をしています。

意外に座りは良いです。
不要なキー キーの型番等はラベル貼り付けではなく、成形されています。
製品名「ASCII KEYBOARD CONTROLER」の文字と、型番「ASC-1901PO」が刻まれてます。

ちょっと見にくいですが、読みとれるでしょうか?
筐体オープン 開けてみました。
下側と上側の密度の違うこと(笑)

両脇にコントローラの基盤が分かれてます。
本当に二つにわかれて、線で結んでるんですね(^^;

と、おもったら、キーボードの制御も同じ基盤でやっているんですね。

キーボード部は板金でパッケージングされてます。
板金のラベル 板金部には型番か製造日とおもわれる刻印と、 ミツミのラベルが見えます。
制御基盤 左側(上面からみて)の制御基盤です。
チップが3つありますが、 どのチップが何をやっているかはちょっとわかんないですね。
制御基盤を外す 制御基盤を外してみます。
左右の基盤を繋ぐケーブルは板金部のガイドに取り付けられていますが、 簡単にはずれます。
ミツミの刻印(左) 左側の制御基盤にもしっかり"MITSUMI"の印刷があります。
キーボードコントローラだからミツミ製なのか、それともGCのコントローラーそのものが ミツミ製なのか気になるところです。
ミツミの刻印(右) 右側の制御基盤は、なんと2カ所に"MITSUMI"です。
手前の基盤のは写真では見にくいかしら。

Cスティックの部分にもあるとは・・(笑)
キーボード部を外す(裏面) キーボード部分を筐体から外します。
キーボードはキーボードで綺麗にはずれます。
キーボード部を外す(表面) 制御基盤を外して表側から。

綺麗ですね。
キーボード部、部分拡大 キーボード部。

一直線に並んだカーソルキーと、ファンクションに割り当てられた使用頻度の低いキーが に省スペースへの工夫を感じます。

ゲームキューブでは必要のないWindowsキーとアプリケーションキーは省かれてます。
右Ctrlと右Altは残念ながら省かれてますが、ゲーム用ならばそれほど問題にならないと思います。

なるべく通常の配置を守ろうとしている点に好感が持てます。
ステップ構造 キーボード部分を横からみてみます。
本当に微妙ですが、ステップ構造になっています。
キーボードを三枚に下ろす キー部を分解してみます。
板金部・メンブレンシート・キー上面となります。
至って普通ですね。
ミツミメンブレン メンブレンにもミツミのロゴが。

中はミツミの自己主張が満載ですね。(笑)
キーの構造 キーの構造です。

ゴム椀が1キーづつ一個一個別なんですね(^^)
スライダー等はストロークが浅いものの普通な仕組みです。

スムースに動かす為にグリスが塗ってあります。
コネクタ コネクターは、二股に分かれています。

紫のほうがコントローラで、白い方がキーボードです。
グラビア そんなんこんなで、ミツミGCキーボード、打ちにくいのですが、 それはキーピッチのせいですから、品質は悪くないです。

キーを小さくすることで得た利便性を満喫できちゃったりしてるので、 結構気に入ってしまっています。(笑)

<総合評価>

キートップの手触り ごく普通のプラです。
打ったぞ感(クリック感) 薄くても板金入りなのでそれなりに良しです。
省指力 キーピッチのため、気疲れしちゃうので・・。
キータッチ自体は指に優しいのですが。
対腱鞘炎 うえに同じく・・
コストパフォーマンス 他に選択肢無いから、買うしかないです。
三猫のおすすめ度 ★★★☆☆