種類 | 日本語92キーボード |
メーカー | 富士通高見沢コンポーネント (販売元:セガ) |
キースイッチ | メンブレンシート |
アクチュエータ | ラバードーム |
キートップ印刷 | レーザー印刷 |
コネクタ | DCコントローラーポート |
初代Dreamcastキーボードです。(^^;)
OEM元は富士通高見沢コンポーネント製省スペースキーボード(FKB8744-501)です。
私の所有しているのはDreamcast用ですが、PC用ももちろん存在します。
ゲームセンターに置いてあるキータイプゲーム「ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド」
にも使われていたキーボードです。
外観デザイン、キータッチともにFMV-KB321からテンキー部分を取り去ったモノです。
省スペースということでこちらの方が通が好んで居られるようです。
DC用ということで、WindowsキーとアプリキーがS1,S2,S3キーになっています。
セガ1,セガ2・・・とでも読むのでしょうか?(^^;)できれば渦巻きマークを
印字してほしかったのは私だけでしょうか?
ゲーム機用キーボードとして専用デザインや 家庭用機器らしいコンパクトなものを望む声は多いと思います。 実際ドリームキャストというコンパクトなボディにはマッチしていません。
ですが、キー配列や、キーの種類はPCに準拠して決められることが多いです。
これは汎用性や開発のしやすさをいう点で優れていますが、
ユーザーサイドからみて(つまり家電としては)問題が有ります。
キー要素を見直さずにコンパクト化したキーボードは
多かれ少なかれ使用感に問題を抱えています。
そういった意味でこの初代DCキーボードはゲーム機では稀にみる使いやすいキーボードです。
このキーボードはネットゲームジャンキーと化した私が猿のように打ちまくってますが、
やはり元がフルキーボードだけあって、変な省スペースキーボードよりも全然打ちやすいです。
DCキーボードも新型はノーパソのキーボードみたいのになってしましまして、もう手に入らないのが残念ですね。
といっても、DC自体が終わっているという話もありますが・・・(^^;)
耐久性においてはゲーセンでの使用に十二分に耐えていますので 太鼓判を押せると思います。(^^)
キーボード背面。 ステップスカルプチャーを筐体構造で実現するため、反り返っています。 筐体のネジ止めは3箇所です。 ちなみにセガでの型番は"HKT-7600"になります。 |
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張られているラベルは2枚あって、一枚は中央に張られたセガの管理用のもの。 もう一枚は左下に張られた製造元のもので、「PN N860-8740-T501」「MN FKB8740-501」と プリントされています。 |
キートップを外すと富士通独特のスライダーが除きます。 FMV-KB321と同じ部品です。 |
さらにスライダーも外します。 スライドレールは円筒形で、スライダーが上から被さるように 装着されます。 |
筐体を開いてみました。 ちょっと変わった構成ですね。 コレを開けるのは凄い苦労しました。(^^; |
と言うのも、ネジ止めは3箇所だったものの、
この写真のようなプラスチックの爪が上縁x4,下縁x5
キーボード面x13 もあってしっかりパチンとはめてあったからです。 ありったけのマイナスドライバーを総動員しました。 |
筐体上面はこんな感じではまります。 ステップスカルプチャを筐体形状で実現しているので反り返っています。 |
裏面はこんな感じ。 筐体上部だけでは全然強度を持ち合わせてません。 |
ラバードームシートを外してみました。
メンブレンスイッチのすぐ下はプラスチックの筐体下面が覗きます。 |
右上にはコントローラ基盤が縦に納められています。 上面、下面のメンブレンシートとコネクターで連絡されています。 |
コントローラーはセガの独自のものです。 |
チップです。しっかりセガマークがついてます。 「E2 MAPLE BUS」と記されていますが、E2はチップの名称、メイプルバスはDreamcastのコントローラポートの規格名です。 ちなみに「MAPLE BUS」は、本体を幹にコントローラ、メモリーカードと分岐していく姿を楓の葉に例えてつけたそうで、 「E2」はDCコントローラの開発コードが「SEED(種)」、そしてその中核を成すチップなので 真ん中二文字で「EE」、つまりE2チップなんだそうです。 ちなみにビジュアルメモリのチップは「POTETO CHIP」です。(^^; |
メンブレンシートは普通の3層構造。 PC用のFKB8740と共通です。 複数のラベル貼り付けエリアといい、メンブレンシートをコネクタ接続といい、OEM供給を強く意識しているようです。 |
メンブレンスイッチとコントローラも外してみました。 筐体だけだとこう、いかにもプラで、趣がないですね。 |
スカルプチャーは筐体自体のカーブで実現しています。 そのため、独特の筐体分割、プラつめによる上下筐体の密着が 必要なのですね。 |
スライダーです。 キー押下のストッパーにとおぼしき箇所が2カ所。 赤いでマークしたところが筐体上面にふれて止まるか、黄色のマークのところが 底面にふれて、キーの押下が止まると思われます。 また、中央の円筒状のパーツは左右の足の方がわずかに長いので よく見ると接地していません。 |
筐体上面にスライダーの足の出っ張りが当たってキーのスライドが止まる様子。 矢印のところが筐体上面とスライダーの足が太くなったところがぶつかって、 それ以上押下出来なくなっています。 |
足の部分はゴム椀を押しつぶした後、
ゴム椀をまたぐように着地しています。 おそらくこの「着陸脚」は、筐体上面だけで 押下を止めると筐体上面に無理な力がかかりたわんでしまうのを防止する役割だと思われます。 |
FMV-KB321と並べてみました。 テンキー部が省略されているだけで、ほぼ同じキーボードです。 |
キートップの手触り | ごく普通のプラです。シボもほとんどありません。 |
打ったぞ感(クリック感) | あんまりない。(けど、ゴムの底付き感もない) |
省指力 | 大変良好です(^^)) |
対腱鞘炎 | なし(至って普通)が、キータッチの軽さで実現かしら |
コストパフォーマンス | PSOやる方なら必ず買いましょ〜(^O^)/ |
三猫のおすすめ度 | ★★★★★(但し、DC環境) |